資産運用の代表格の1つである「株」。ネットや雑誌などで株式投資について調べているとよく「配当金」や「株主優待」という言葉を目にするかと思います。どちらも上手く利用すれば利益をさらにUPするための強い味方になってくれます。今回は、配当金や株主優待とは一体何なのか、その実態についてお話していきます。
株をはじめる前に押さえておきたい!
配当金や株主優待とは
2021年5月5日
資産運用といえば株!?
将来の資金作りのために資産運用をしようとネットで情報収集すると、実にさまざまな「株」に関する記事がヒットします。その数はとても膨大で、それだけたくさんの人が興味を持っているといっても言い過ぎではないでしょう。
では、なぜ株取引が人気なのか。私自身も過去に株式投資の経験がありますが、
- スマートフォン1つで簡単に口座開設ができる
- 少額でも取引ができる
- 日頃よく利用したり耳にする企業がたくさんある
などといった初心者でもはじめやすい内容だからなのではと思います。
配当金は企業からのお小遣い
ちょっと想像してみてください。夏に、あなたにボーナスが支給されたとしましょう。そのタイミングで夏休みを利用して可愛い甥っ子や姪っ子が遊びにきました。ボーナスも入ったことだし、甥っ子や姪っ子にこれでお菓子とかおもちゃを買っておいでとお小遣いを渡しました。甥っ子や姪っ子にとっては、すごく嬉しい臨時収入ですよね。実は、配当金もこれにとてもよく似ているんです。
企業は、1年間でどれぐらいの利益が見込まれるのか見積もりを出します。その予想を超えて利益が出たときには、いつも支えてくれている株主にその利益の一部をお小遣いとして配ってくれるんです。
そのお小遣いは、年に1回〜2回くれる企業が多いです。いくらお小遣いをくれるのかは企業によって異なります。
10円の企業もあれば100円の企業もあります。もし、配当金が10円となっていて100株保有しているのであれば、1回でもらえる配当金は1,000円ということになりますね。
保有している株が多ければ多いほど、もらえる配当金も比例して多くなります。
配当金は、企業の業績次第で金額が変わる
ここでまた分かりやすく甥っ子や姪っ子を登場させますね。夏のボーナスが去年よりも大幅にUPしたとしましょう。そうなると、去年よりも多く小遣いをあげてもいいかなと思いませんか?
これは企業も同じです。業績が良好で、さらに株主に還元しても経営に問題がないとなると、配当金を増やす可能性があるんです。一方、業績が悪化して利益が減ってしまった場合には、配当金も減ってしまう可能性があります。さらに、利益がなくなり赤字経営になってしまうと、配当金自体がなくなるという事態もあるかもしれません。
株主優待は企業からお礼品がもらえちゃう
株主優待も配当金と似たものだと思ってください。では、配当金と何が違うのでしょうか。
先ほど、配当金を、甥っ子や姪っ子にお小遣いをあげることに例えて説明しました。株主優待は、お小遣い(現金)ではなく、自転車や服、テーマパーク等のチケットなどをあげることといったら分かりやすいのではないかと思います。
すなわち企業は、株主優待としてお礼の品物をプレゼントしてくれるんです。例えば、「うちの企業を応援してくれている株主には、これからも引き続き利用してもらいたい。だから、自社の割引券や商品券をプレゼントしよう!」という感じでしょうか。
日頃よく利用しているという企業がある人は、株主優待もおススメです。また、特定の企業へのこだわりはないけれど、株主優待に興味があるという人は、
「子どもが多いからレストランの割引券とか食料品がもらえたら家計がすごく助かるな」
「ここの旅館を1度利用してみたいと思っていたし、割引券がもらえるなら株を買ってみようかな」
といった視点で投資先を探してみるのもいいかもしれません。
どんな株主優待があるのか簡単にリサーチする方法とは
それでもたくさんありすぎてどれがいいのか困るという人は、株主優待ランキングを参考にするのもいいでしょう。
ネットで株主優待ランキングと検索すると、色んな視点からのランキングがヒットします。商品項目別や株の購入金額別、権利月別などがあります。どういうものが人気なのかなと目を通すだけでも参考になるのでおススメです。
資産運用は、皆さんが一生懸命働いて得たお金で行います。資産運用を行うには、少なからずリスクは伴いますが、やはり増やす目的ではじめますよね。事前のリサーチは怠らず、少しでも多く資産を増やしていきましょう。
(※本ページに記載されている情報は2021年4月19日時点のものです。)