コツコツと貯めた小銭貯金。欲しいものを買うか、とりあえず銀行に預け入れるかなど、使い道を考えるだけでも楽しいですよね。ですが、大量の小銭を両替したり入金したりする際、手数料がかかるケースもあることをご存じでしょうか。せっかく貯めたのに、手数料を支払うのはもったいないですよね。そこで今回は、入金手数料や両替手数料についてお伝えします。
小銭貯金している人必見!
知っておきたい入金や両替の手数料
2021年3月24日
入金手数料はいくら?
金融機関の窓口で大量の硬貨を入金する際には、多くの場合、枚数に応じた手数料が決められています。「大量硬貨取扱手数料」あるいは「硬貨入金整理手数料」などといわれるもので、その金額も金融機関によって異なります。では、主な銀行ごとの手数料を確認してみましょう。
三菱UFJ銀行
三菱UFJ銀行の窓口で硬貨を入金する際には、以下の手数料が発生します。
100枚まで……無料
101~500枚……550円
501~1,000枚……1,100円
1,001枚以上……1,650円
以降500枚ごとに550円を加算
なお、ATMで入金する場合、1回に投入できる硬貨は100枚までで手数料はかからず、回数の上限もありません。
みずほ銀行
みずほ銀行の窓口で硬貨を入金する際には、以下の手数料が発生します。
100枚まで……無料
101~500枚……550円
501~1,000枚……1,320円
1,001枚~……1,980円
以降500枚ごとに660円を加算
みずほ銀行も、ATMであれば1回に100枚まで、手数料なしで入金ができます。また、どのATMでも共通することですが、歪んだ硬貨や汚れのひどい硬貨を投入するとエラーが発生する原因になりますので注意しましょう。
三井住友銀行
三井住友銀行の窓口で硬貨を入金する際には、以下の手数料が発生します。
300枚まで……無料
301~500枚……550円
501~1,000枚……1,100円
1,001枚以上……1,650円
以降500枚ごとに550円を加算
三井住友銀行も、ATMでの入金は1回あたり100枚まで可能です。
いかがでしょうか。このように、たった3つの金融機関を比較しただけでも、窓口での入金手数料に違いがあることがわかりますね。しかし、それ以上に驚きなのは、自分の口座に入金するだけで手数料が発生するという事実かもしれません。極端に言えば、1円玉を500枚、つまり500円の入金で550円の手数料が発生するということですから、これでは大赤字です。
ゆうちょ銀行
ゆうちょ銀行に窓口で硬貨を入金する場合、枚数に関係なく手数料は発生しません。ただし、硬貨の量によっては手続きに時間がかかることがありますので、時間に余裕があるときに行くようにしてくださいね。
なお、ゆうちょ銀行のATMでも硬貨の入金はできますが、やはり1回に投入できる枚数は100枚とされています。しかし、ATMによって違いがあるようで、実際に私が利用している近所の郵便局で確認すると、そこに設置されているATMの場合は20枚程度との回答でした。
両替はおすすめできない!
ここまで、硬貨を入金する際の手数料についてお伝えしてきましたが、中には「すぐに両替して使いたい」という方もいるでしょう。しかし、結論から言いますと両替はあまりおすすめできません。
その理由は一つ。両替手数料の問題です。たとえば、三菱UFJ銀行とみずほ銀行の場合、口座を持っているケースで両替手数料が無料なのは10枚まで。11~500枚で550円、それ以上になると、それぞれ枚数に応じた手数料が加算されます。また、三井住友銀行の場合は口座を持っていたとしても、10枚までで220円、11~500枚で770円の両替手数料が発生します。
このような理由から、小銭貯金で貯まったお金は、一度自分の口座に入金してから引き出す方法がおすすめなのです。
手数料をかけずに小銭を両替するには?
最後に、手数料をかけずに小銭を両替する方法をまとめておきましょう。
ゆうちょ銀行の窓口で入金
お伝えした通り、ゆうちょ銀行の窓口であれば入金手数料がかかりませんので、口座を持っているのであればこの方法がベストです。
銀行ATMから入金
銀行ATMの場合、基本的に100枚までであれば何回でも手数料なしで入金ができます。ただし、すべてのATMで硬貨入金ができるわけではありません。多くの場合、硬貨入金ができるのは銀行に併設されたATMで、8:45~18:00などと時間帯も限られているので、事前に確認しておいたほうが安心です。
そして、実際に硬貨を入金する際の注意点ですが、何回もできるからといって、混雑時にATMを独り占めしないように気を付けましょう。また、月初や月末、25日など、混雑する日を避けることをおすすめします。
複数回に分けて銀行窓口で入金
平日の日中に時間が取れるのであれば、複数回に分けて銀行窓口で入金するという方法もあります。ただし、入金手数料は実際に硬貨を入金する際に発生するものではなく、硬貨を集計した段階で確定するものです。
たとえば、窓口で手渡した硬貨を数えてもらったところ150枚あったとします。その枚数を聞いた後で、手数料がかからない100枚だけ入金するというわけにはいかないということ。そのため、少し手間はかかりますが、事前に数えてから窓口に持参するようにしてください。
今回は、大量の硬貨を入金する際の手数料についてお伝えしました。自分の口座に入金するとしても、一定の枚数を超えると手数料がかかってしまうことがあります。せっかくの小銭貯金を無駄にしないためにも、自分にとってどの方法が一番よいのか考えてみてくださいね。
(※本ページに記載されている情報は2021年3月9日時点のものです)