一般的に、生命保険とは、ケガや病気で治療が必要になったとき、あるいは亡くなってしまったときに保険金が受け取れるというものです。しかし保険の種類によっては、単に万が一に備えるだけでなく、貯蓄性を兼ねたものもあります。なかなか貯金ができないという方は、このような貯蓄型保険の活用もおすすめです。今回は、貯蓄型の生命保険についてお伝えします。
貯金が苦手な人におすすめ!
貯蓄型生命保険とは?
2021年2月17日
貯蓄型生命保険の種類
生命保険には、掛け捨て型と貯蓄型があります。少ない保険料で保障を得るのが掛け捨て型、保障に加え、満期や解約の際に保険料の一部が戻るのが貯蓄型です。では、具体的に貯蓄型の生命保険には、どのようなものがあるか見ていきましょう。
終身保険
代表的な貯蓄型生命保険として、終身保険があります。終身保険とは、万が一亡くなった場合に死亡保険金を受け取れるというもので、保険期間は一生涯です。ただし、まとまったお金が必要になるなど、何かの事情で解約する場合には、解約返戻金を受け取ることができます。
養老保険
養老保険は、あらかじめ満期が設定されており、その満期までに亡くなった場合には死亡保険金、満期まで生存していた場合には満期保険金が受け取れるというものです。また、解約時には解約返戻金が受け取れます。
個人年金保険
個人年金保険は、国民年金や厚生年金とは別に、自らが民間保険を活用して老後資金を準備するというものです。もし、保険料の払込期間中に契約者が亡くなった場合には、すでに払い込んだ保険料を死亡給付金として受け取ることができます。
学資保険
学資保険は、将来、子どもが進学する際のまとまったお金を準備するためのものです。万が一、払込期間中に契約者である親が亡くなった場合、以後の保険料の払い込みが免除されるものもあり、子どもの誕生を機に加入するご家庭も多いようです。
貯蓄型生命保険のメリット・デメリット
では、貯蓄型生命保険のメリットとデメリットを確認していきましょう。
メリット
・万が一の際の保障として役立つ
・状況に応じて使い方を変更できる
・生命保険料控除の対象になる
・自動的に貯蓄できる
貯蓄型生命保険は、当然ながら万が一の際の保障として役立ちます。また、解約することで解約返戻金を受け取ることもできますし、満期を迎えることで満期保険金を受け取ることもできます。解約しなくとも、解約返戻金の一定の範囲の金額を保険会社から借りられる契約者貸付制度が利用できるケースもあります。何らかの事情でまとまった資金が必要になるなど、状況に応じて使い方を変更できるのもメリットといえるでしょう。
また、死亡保険や学資保険などであれば一般生命保険料控除、一定の条件を満たした個人年金保険であれば個人年金保険料控除の対象になりますので、節税効果も期待できます。
そして、保険料は毎月支払うことになりますので、貯金が苦手な方でも自動的に貯金ができるという点もメリットです。
デメリット
・解約するタイミングによっては解約返戻金がごく僅か
・掛け捨て型よりも保険料が高い
貯蓄型生命保険は、加入後、早い段階で解約した場合に受け取れる解約返戻金はごく僅かになるケースがあります。また、保障に加えて貯蓄性を兼ねているという理由から、掛け捨て型よりも保険料が高くなるという点もデメリットだといえるでしょう。
貯金初心者にもおすすめの保険
最後に、貯蓄型生命保険として、ここ数年人気がある保険をひとつご紹介したいと思います。それは、明治安田生命が取り扱っている「じぶんの積立」。主な特徴は次の通りです。
・保険料の払込期間は5年間
・保険期間は10年
・医師による診査や健康状態などの告知は不要
・年齢や性別に関係なく、返戻率・受取率が一律
・解約の時期に関わらず、受取率は100%以上
たとえば、毎月10,000円を5年間積み立てた場合、合計で600,000円貯めることができます。もちろん、その間に解約したとしても積み立てた満額を受け取ることができますが、7年経過すれば101.3%の608,280円、10年経過すれば103.0%の618,000円に増えるのも大きな魅力です。
毎月の積み立て額は、5,000円~20,000円の範囲で、5,000円単位で設定できますし、払込期間も短いので、比較的始めやすい保険ではないでしょうか。「老後資金や教育資金など、正直まだピンとこないけれど、とにかく貯金を始めたい」と思っている方にこそおすすめです。
今回は、貯蓄型生命保険についてお伝えしました。掛け捨て型よりは保険料が高くなるものの、保障と貯蓄性を兼ね備えている特性から、自動的に貯金ができるというメリットがあります。貯金が苦手な方こそ、検討してみてはいかがでしょうか。
(※本ページに記載されている情報は2021年1月25日時点のものです)