健全な家計を目指すなら、収入と支出のバランスは大事。
支出が収入に合っていなければ、貯金できない、常に赤字が心配な家計になります。
支出が多くてバランスがうまくとれない欲張りさんの家計改善には「金の切れ目が縁の切れ目」方式が有効です。「金の切れ目が縁の切れ目」方式による節約方法についてご紹介します。
欲張りさんにおすすめの節約方法
「金の切れ目が縁の切れ目!?」方式
2020年12月7日
使ってしまうから貯金できない?
本当に使いたいところは?
「家計支出が多くて貯金できない」は、貯金できない方の、あるあるの一つ。「身の丈に合わない支出を続けている私は欲張りなのか」と感じている方もいるでしょう。
とはいえ、借金してお金を使おうとするほど重症ではないという方であれば、「あるから、あまり考えずに使ってしまう」だけということ。「どこから支出を減らせばいいかわからない」状態でもあります。
このようなケースでは、「ここにはお金を使いたい」という大事なポイントと、それ以外の区別をする試みが有効です。
収入の額にかかわらず大事なこと
お金は、私たちが生きていく上での大事なツールです。心地よく眠ったり(家や寝具、冷暖房などが必要)、食べたり、友人と外出したりといったさまざまな出来事に関係します。
使おうと思えば、いくらでも使えそうなお金。お金がたくさんあれば大事な支出ポイントを押さえなくてもいいのかというと、そうでもありません。お金をたくさん持っていても、「お金があるからという理由で寄ってくる人」に囲まれ「幸せを感じないお金の使い方をしている」だけでは、幸せといえないですよね。
「ここにはお金を使いたい」というポイントを押さえることは、収入の額にかかわらず、幸せな毎日を送るために大事なことでもあります。
なくてもいいものと、どうしても残したいもの
なければないでもいいと思えるものは?
お金を使いたい大事なポイントを自覚するために、「大事なポイント以外」をそぎ落とす作業をしていきましょう。先ほどのお金持ちの例でイメージできたように、「お金だけでつながっている関係」は「大事なポイント以外」となりますね。
例えば、給料日前などに「お金が足りないから今日は我慢しよう」と思えるもの。それらは、本当にあなたに必要なものでしょうか。
・頻度の多いカフェでのコーヒータイム?
・おつき合いで行っている会食?
・何気なくしているコンビニでの買い物?
・習慣で買っているだけのデパートコスメ?
・クローゼットに入りきらない新しい洋服?
・まだ古い製品が使えるのに買い替えようとする新しい家電?
お金がないときに我慢できるものを、お金のあるときにも買わないようにしましょう。「金の切れ目が縁の切れ目」と簡単に思えるものは、今のあなたには縁がないものだからです。
根拠のない不安
自分のことを欲張りさんかもと思っている方は、何かを手放すことに不安を感じる方かもしれませんね。コラムのタイトルに欲張りさんとつけておいて何なのですが、あなたは、欲張りさんではないと思います。日頃頑張っている自分にご褒美をあげたいと思うのは自然なこと。
物事を手放すことに根拠のない不安を感じ、見きわめができず収支のバランスがとれていないだけです。なんで不安を感じるのだろうと落ち着いて考えてみると、意外と何でもない、根拠のないことだったと気づくかもしれません。ただの執着と気づくケースもあるでしょう。
変わることは、寂しいことではありません。何かをやめると新しい何か(思いだったり、人だったり、物だったり)を得られるのも人生のあるあるです。また、本当に大事で縁があるものとは、ふさわしいタイミングで再び出合えます。
宝物にお金を使う生活
お金の使い方は難しいと、よくいわれますが、だからこそ面白いともいえます。ただ習慣で続けていてお金を使うときより、「これだ!」と感じて使うときのほうが、気持ちがワクワクします。
「お金がないときでも何とか工夫しておつき合いを続けていきたいもの」が、あなたにとって本当に大事なものであり、お金を使う大事な場面です。
大事な友人とはLINEなどで連絡を取り続けるし、年単位で連絡を取り合わなくなる友人もいます。誰かと喧嘩して疎遠になるケースもあれば、仲直りして長く交友が続く場合もあります。好きな食べ物も、ずっと好きだったり、時とともに飽きてしまったり。
お金は、宝物を探すリトマス試験紙のような役割を果たすこともあるのですね。
「お金だけでつながっている関係に、お金を使わないようにする」なんて、何かの謎解きのようですが、大事なことにお金を使うことを意識すると「お金さん、ありがとう」という感謝の思いも持てるようになります。感謝してもらえるとお金も喜ぶし、自分も気持ちがいい、そんな成果が得られるお金の使い方見直しによる節約を、ぜひ試してみてくださいね。
(※本ページに記載されている情報は2020年12月7日時点のものです)