冬ボーナスの時期がやって来ました。しかし、コロナショックの影響が大きいようです。例年並みの支給額なら万々歳ですが、減額になりそう、ボーナス支給自体が危うい…そんな声も多く聞きます。あなたの会社はどうですか?ボーナスをどう使うか、どう貯めるか、今年の冬は特に作戦が必要のようです。将来のために作戦を実行して、この難局を乗り越えていきましょう。
【2020年版】
今年の冬ボーナスはどうなる?
使いかた・貯めかた徹底作戦
2020年12月4日
今年の冬ボーナスはどうなる?
厚生労働省「毎月勤労統計 令和2年夏季賞与」の発表によると、今年の夏ボーナスは、前年比で-2.4%でした。コロナの影響は多少あるものの、夏ボーナスの頃(6~7月)は、まだ第2波、第3波は予測出来ず、長期化がもたらす影響も見通せなかったようで、ボーナスの減少は一部の業種のみにとどまっていたようです。
減少幅が大きかった業種は、
宿泊・飲食サービス業 -21.3%
鉱業・採石業等 -13.7%
旅行業を含む生活関連サービス等 -13.1%
運輸業・郵便業 -10.4%
でした。
では、今年の冬ボーナスはどのような予測なのでしょうか?
「今年の夏ボーナスより減少傾向が広がり、2009年のリーマンショック並みに大きく減少するとの予測」(三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社)が出ているようです。業種別では、今年の夏ボーナスでも減少幅が大きかった宿泊・飲食サービス業、鉱業・採石業等、旅行業を含む生活関連サービス等、運輸業・郵便業の4業種に加え、製造業やサービス業全般にも影響が出るようです。
また、「内閣人事局の発表によると、国家公務員も、今年の夏ボーナスは前年比+0.1%とわずかながら増加したものの、冬ボーナスは前年比-4.3%との予測」(三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社)だそうです。
これらのデータからも分かるように、今年の冬ボーナスは多くの業種で減少するようです。会社の業績次第では、冬ボーナスがないといった最悪の場合も考えられます。今年の冬は、ボーナスをあてにした支出の縮小やローン支払いを調整する家計改善が必要になるかもしれません。
使いかた 徹底作戦
1)決定している支払額を確認する
まず始めに、住宅ローンやマイカーローンのボーナス払い、家具や家電製品などボーナス払いにした購入額、それらの正確な金額を確認しましょう。その金額以上にボーナスがあればひとまず問題ありませんので、3)に進みましょう。その金額以下の場合、2)を参考にしましょう。
2)ボーナス払いを準備できそうにない場合
「払えないからほったらかしにしておこう」は絶対におススメしません。あとで必ず請求連絡があり、遅延利息を課せられる可能性が十分あります。
まずは、1)で確認した支払額とボーナス支給額を比較し、いくら足りないかを確認します。貯金を切り崩して不足分を補うのも一つの方法ですが、貯金もない(貯金は切り崩したくない)のであれば、ローンの契約を結んだ金融機関やクレジット会社に連絡して、支払い方法を変更してもらう方法もあります。
例えば、住宅ローンであれば、金融機関に相談してボーナス払い分を毎月払いに均等振り分けしてもらったり、家具や家電製品のボーナス払いであれば、クレジット会社に連絡して、リボ払いに変更してもらいましょう。
しかし、これらの支払い方法に変更するということは「返済期間を延ばす」ということなので、変更前より返済利息が増えるため、支払総額が増えることを頭に入れておきましょう。
3)吟味してお得に賢く使う
ボーナス払いなどを準備できたら、それ以外は全て貯金するというのも、今年の冬ボーナスの計画としては必要かもしれません。
しかし、このコロナ禍での労働環境や生活様式の変化などで、何かと大変だった自分を労うための出費も必要なのではと感じます。在宅ワーク環境を整えたり、ひきこもりライフを楽しむためのグッズを新調するのもおススメです。
その際、貯まっているポイントで買い物したり、コロナ禍でのプレミアム商品券などを賢く使うと良いですね。
貯めかた 徹底作戦
1)貯金額を確認する
今年の冬ボーナスで貯金できる額を確認するだけではありません。今すでにある貯金額の確認です。今現在の正確な貯金額や満期日などを把握していない人が案外多いようです。
2)金融商品を調べ比較する
今年の冬ボーナスで貯金できるかできないかに関係なく、どんな金融機関がどんな商品を扱っているのか、ボーナス時期限定で利率上乗せなどのお得なキャンペーンを知っておくのはおススメです。
いくらから預けられるのか、利率、満期までの期間などを数社比較してみるのも、今後の貯金計画を立てる際に有効です。貯蓄商品だけでなく、投資商品も調べて比較してみましょう。
3)預け替えを検討する
今年の冬ボーナスで新たに貯金する分だけでなく、例えば普通預金口座になんとなく置いてあるだけのお金を、ボーナスキャンペーン商品や利率の良い商品に預け替えたり、貯蓄商品だけに預けている人は、その内のいくらかで少額投資を始めてみるのもおススメです。
今年の冬ボーナスで貯金額を増やせないのなら、今すでにあるお金を働かせて増やしましょう。
4)今後の貯金計画を立てる
今年の冬ボーナスを乗り越えたところで、来年もコロナの影響が続くようなら、ボーナスにあまり期待はできません。「毎月が赤字でもボーナスで何とかなる」「大きな買い物はボーナス払いにしておけば大丈夫」といった今までの考えを見直す良いきっかけです。
まず始めに、毎月の家計を見直しボーナスに頼らない家計に改善しておくこと。その上で、ボーナスに頼らない貯金計画と、ボーナスを今まで以上に貯金できる計画を立てましょう。
(※本ページに記載されている情報は2020年12月4日時点のものです)