日本人の海外留学生の数は年々増加傾向にあり、特に語学留学が人気となっています。海外留学は、目的によって選ぶ学校も変わります。特に語学留学以外の専門課程となると期間も長くなることから、その分費用も高額になります。その際に利用できる支援制度があれば、是非使いたいですよね。今回は海外留学に利用できる奨学金について解説します。
海外留学のための支援制度があるってホント? 海外留学に利用できる奨学金について。
2020年5月13日
留学費用の目安
では、留学のスタイルや学校(地域)によって、費用がどのくらいかかるのか、みていきましょう。
「スタイル別」
留学のスタイル別でみてみると、まず「語学留学」の場合であれば、12週間は90万円~150万円、48週間は300万円~500万円程かかるといわれています。そして、大学に1年間留学すると300万円~500万円が相場となっているようです。 これは授業料や滞在費、そして日本との往復交通費なども含めた総額です。
「国別・種類別」
先程の語学留学のケースで見てみると、同じ48週間の語学留学でも、アメリカであれば320万円~570万円であるのに対し、カナダは320万円~370万円と比較的安く抑えることができるようです。 また、大学留学の場合でも、アメリカでは500万円程度かかるのに対し、カナダでは380万円程度となっています。 これも授業料や滞在費、そして日本との往復交通費なども含めた総額です。 このように、留学費用については、目的や留学する先の地域によって差が出ているのがお分かりいただけると思います。 ちなみに安いのはフィリピンで、12週間の語学留学の場合69円となっています。
海外留学に利用できる奨学金にはどんなものがある?
海外留学に利用できる奨学金には以下のようなものがあります。 1.海外留学支援制度(学部学位取得型) 2.第一種奨学金(海外協定派遣対象)(海外大学院学位取得型対象) 3.第二種奨学金(短期留学)(海外) 4.トビタテ!留学JAPAN 日本代表プログラム(奨学金) 5.外国政府等奨学金 など。
注目は「トビタテ!留学JAPAN 日本代表プログラム」
2014にスタートした制度ですが、返還不要で、特に理系の方におすすめの奨学金です。日本の大学や高校などに在籍する学生および生徒が対象となっており、国内の大学および高校に籍をおいて留学するという形を取っています。
幅広い受け入れ先
この制度は、大学に限らず、研究機関やインターンシップを受け入れる海外の企業など、幅広い機関を想定していることから、実践活動を含んだ留学計画を作成して応募することになっています。毎年2回募集があり、何度もチャレンジ出来ることも注目される理由の一つとなっています。なによりも、審査においては成績や語学力よりも、「留学計画の実現に必要なレベルがあるかどうか」をチェックすることから、特に留学の成果に力を入れていることが分かります。
活動できる分野
現在、この制度では人工知能やIoTはもちろん、ビッグデータやロボティクス、サイバーセキュリティといった将来成長が期待される分野において募集を行っています。このような分野に興味があり、ぜひ海外で学びたいという方におすすめです。
海外留学のポイントは、目的を明確にし、早い段階から準備を進めることです。そこで何を学びたいのかという明確な目的がないと、何の成果も得られないまま帰国することにもなりかねません。もちろん、短期間で準備できるものではありませんから、海外留学の意思があるのであれば、高校1年もしくは2年生の早い段階で準備をしておくことが必要です。そのためにはきちんと話し合い、納得したうえで決めること。そして支援制度を利用するのであれば、その準備も計画的に行うことが大切です。
※本ページに記載されている情報は2020年4月9日時点のものです)