38歳で手取り30万円とは、平均的な金額でしょうか。将来のことを考えると、収入UPを望んでいるかもしれません。ですが、40歳を目前にしてそろそろ「健康や老後のお金」についても気にかけておきたい年齢です。何もしないまま時が過ぎてしまい、「もう間に合わない」ということは誰もが避けたいことですね。備えるべき具体的な方法を3つご紹介します。きちんと準備したうえで収入UPを目指し、今も老後も充実させましょう。
38歳手取り30万円
収入UPを考える前にやっておきたい3つのこと
2020年4月6日
38歳女性の収入の平均は?手取り30万円の生活スタイルは?
国税庁が発表した、平成30年分民間給与実態統計調査によると、35歳〜39歳の平均給与は314万円となっています。手取り換算すると、年間約252万、月額約21万円程度です。この結果でみると、手取り30万円は比較的ゆとりのある恵まれた金額であり、多くの人が目標としたい金額ではないでしょうか。
では、生活スタイルはどんなスタイルが考えられるでしょうか。
一般の人たちが理想とする家計比率は貯金2割、自己投資2割、生活費6割と言われています。手取り30万円を当てはめると、貯金が6万円、習い事や旅行などの自己投資に6万円使ったとしても、残る生活費は18万円となり、独身女性がひとりで暮らすのであれば十分な金額といえるでしょう。今現在はそこまでお金に困っていない人が多いかもしれませんね。
収入UPも大切 でもそれだけではない!
「収入をもっと上げたい」という向上心はとても大切ですね。でも、38歳という年齢は、この先の健康が気になったり、老後のことをより真剣に考えていかねばならなかったりする年齢です。お金に困っていない今だからこそ、収入UPの前に備えておきましょう。
1.健康に自己投資する
年齢的にも「体力が落ちたな」とか、「以前よりは無理がきかない」と感じることも多い年齢です。例えば、健康のためにスポーツジムに行くことは、費用はかかりますが、健康的になれた結果、医療費がかからなくなるだけではなく、体力がついてより効率的に働けるなど、得られるものは大きいです。通勤で体力や時間を消耗しているのであれば、職場の近くに引っ越しを検討してもよいですね。食生活、睡眠時間にも気を配りたいです。
健康を維持することは収入UPに必要な「自己投資」と言えます。健康に気をつけた生活は、お金に困らない生活につながります。
2.家計を整える
いくら収入が上がっても、貯金ができていないと老後の生活が成り立ちません。もし、家計に自信が持てないのであれば、先ほどお伝えした理想的な家計比率を目指していきましょう。先取り貯金をして、絶対に使わない仕組みを作っておくことが成功するポイントです。ムダな支出を抑えるようにして、貯金額を増やすことは収入UPと同じ効果と言えますよ。
3.老後資金を見据えた資産づくりを
2019年は老後の生活資金が足りなくなる「老後2,000万円問題」が話題になりましたね。「私はどのくらい用意したらいいのかわからない」と思う方もいまだ多いです。改めていくら必要なのか、確認しておきましょう。
上の表は、単身無職世帯が支出に対してどのくらい収入が不足するかを表した平均的な例です。65歳を定年として、90歳までゆとりある生活がしたいと想定すると18万円×12ヵ月×26年=約5,600万円不足する計算です。年金以外にも、定年時で受け取れる退職金や想定貯金額なども確認しておけば、あといくら必要なのか把握できます。
日本年金機構の「ねんきんネット」に登録すれば、現時点での年金見込み額が確認できるので、より正確な金額がわかります。手取り30万円は平均以上のため、年金はもう少し多く受け取れる可能性もありますが、今後受給額が減額されることも想定しておきたいです。
仮に、65歳まであと3,000万円用意しなければいけない場合、預金のみでは月約9万円貯金しないといけません。しかし、月6万円を年率3%で28年運用できたら元本と運用益を合わせた金額は約3,100万円となります。ですから、運用益が非課税になるiDeCoやつみたてNISAを活用していくのが老後の安心の近道といえるでしょう。
iDeCoは、運用益や受取り時の税金が優遇されるだけでなく、所得控除も受けられます。仮に月2万円積立てして、所得税が10%の場合、運用損益を除いて年24,000円手取りが増えるのと同じだけのメリットがあります。 (iDeCoの積立ての限度額は加入被保険者の種類によって異なりますので、確認しておきましょう)