思うように貯金ができないと悩んでいませんか。その原因は1つかもしれないし、複数の原因がからみあっているかもしれませんよね。
今回は、その原因の1つがキャッシュレス決済にあるタイプの人について考えてみましょう。
キャッシュレスで貯金できない人の4つの特徴についてご紹介します。
キャッシュレスで貯金できない人の4つの特徴
2020年3月25日
1.何にどれくらい使っているか把握できていない
便利なキャッシュレス
利用率が年々伸びているキャッシュレス。キャッシュレスにすると財布の中の残金をチェックする手間が減り、ATMでお金を下ろす手間も減ります。キャッシュレス決済の方法によっては、決済時の手間もかからず「ピッ」で終わりです。
しかし、キャッシュレス決済には、お金をどれくらい使ったかを実感しづらくなるというデメリットがあります。「どれくらい使ったか」を意識できないままお金を使ってしまうことは、貯金できない人のあるあるパターンです。
支出額を把握するかキャッシュレスをやめるか
貯金できていない人は収入に見合わない支出をしているため、アプリやレシート、家計簿などによる支出管理を新たに始めるか、わかりやすい方法で支出を減らすかのどちらかの対処が必要です。
・キャッシュレス決済の支出額をアプリや家計簿でチェックするようにする
・今まで利用していたお店に行く回数を減らす、お店を変える
・使うのは交通系ICカードなどのプリペイド型やデビットカードなどのリアルタイムペイ型に限定し、クレカなどのポストペイ型は使わない
2.毎月の貯金額を決めていない
使わないお金として別の口座で貯める
キャッシュレス決済によりお金を使いすぎてしまう人には、浪費しているつもりはなく、つい使いすぎてしまったという軽い気持ちのパターンが見られます。そのようなパターンに対処するためには、「使えるから使ってしまう」お金を減らしてしまう方法もおすすめです。
毎月決まった金額を貯金分に回し、「使えるから使ってしまう」口座とは別の口座で貯めるようにします。手をつけない口座での先取りですね。
手取りの1割か2割か
毎月の貯金を決めようとするときは「いくらにすればいいか」と悩んでしまうもの。金額で決めてもよいし、手取り収入の1割、あるいは2割という決め方でもよいでしょう。
手取り収入や家族構成、年齢などにより適正な貯金額はさまざまですが、後で調整してもよいと考え、とにかく始めてみることをおすすめします。頭の中で、ああでもないこうでもないと考えて行動しないより、やりながら慣れていくほうがいいと思いませんか。
・手取り20万円の人が1割貯金する場合:毎月2万円:年間24万円
・手取り25万円の人が2割貯金する場合:毎月5万円:年間60万円
3.生活レベルを下げられない
毎日の積み重ねでできた生活レベル
生活レベルへの満足度は人それぞれです。同じくらいの家計支出の人でも、生活レベルを下げたいと思っている人もいれば、もう少し上げたいと思っている人もいます。
しかし、貯金のできていない人は支出を減らすために生活レベルを下げる必要があります。ここでいう生活レベルを下げることとは、支出額を下げるという狭い意味を表しています。
どこを見直す?
生活レベルを下げるために、見直せる支出はどこでしょうか。まず、キャッシュレス決済を利用しているときの状況を思い出しながら考えてみましょう。
・旅行などの娯楽費を使いすぎていないか
・外食が多くないか、店選びが分不相応ではないか
・ネットショッピングの回数が多くないか
次に、家賃などの固定費にかかわる家計支出についても考えてみましょう。
・収入に対して家賃が適正かどうか
・利用公共交通機関、車の所有が適正かどうか
4.分割払いやリボ払いに抵抗がない
利息分を意識しよう
しっかり貯金しながらキャッシュレス決済を利用する人は、一括払いしか使いません。分割払いやリボ払いを使ってしまうと利息を払わなければいけませんよね。
分割払いの手数料(利率はカード会社によって異なる)がどれくらいかになるか、ご存じでしょうか。
50,000円分のショッピングをして実質年率14.5%のケースで10回払いにした場合、分割払い手数料は、
50,000円×6.8円/100円(利用代金100円当たりの分割払い手数料)=3,400円
となります。53,400円を10回に分けて支払うため、1カ月あたり5,340円の支払いです。1割とはいかないまでも、利息分が少なくないことを感じるのではないでしょうか。ここをもったいないと思えるかどうかの感覚が大切です。貯金体質の人は、ここを軽んじません。
ボーナス払いも基本は使わない
貯金できる人には「今月は支出が多い気がするから分割で買ってしまおう」「リボ払いならまだ買い物できる」といった発想がありません。分割払いやリボ払いに頼りがちな人は、「今、払える分でやりくりする」という感覚を身につけましょう。
ボーナス払いは手数料無料ですが、こちらも基本的におすすめしません。「後で払えばいい」という意識が残ってしまうためです。
一時的に臨時支出が増えたり、会社のトラブルなどで収入が減ってしまったりという突発的な出来事があったときは分割やボーナス払いでの支払いが助けになります。しかし、日常的に使う決済方法ではないという意識を持ち、貯金体質を目指しましょう。
(※本ページに記載されている情報は2020年3月25日時点のものです)