賢い貯金ってどんな貯金?と考えた時、自分の性格や貯金の目的に合った方法が、自分にとって「賢い貯金」ではないでしょうか。今回は10の賢い貯金方法をご紹介しますので、ご自身に合った方法を見つけてみてください。
自分に合った「賢い貯金」はどれ?10の方法
2020年3月14日
賢い10の貯金
「賢い」には以下のような貯金が挙げられます。
安定性の高い貯金
最も基本的な貯金が銀行預金です。元本1,000万円までとその利息が保証されますし、必要な時にいつでも下ろせる利便性があります。キャッシュレスが普及してもその原資は銀行預金ですから、しっかり預金しておきましょう。
どこでも下ろせる貯金
銀行預金の中でも都市銀行は地方で使いづらいですし、逆に地銀は都市部では使いづらいです。ゆうちょ銀行のような全国にある銀行であれば、旅行先でもいつでもどこでも利用できます。
節税効果のある貯金
iDeCoは掛け金が所得控除できますし、運用益が非課税になります。NISAも枠内の投資から得られる利益が非課税です。通常、これらの利益には20.315%の税金がかかりますから、その分お得になります。
換金性の高い貯金
iDeCoは60歳になるまで引き出しできません。貯金目的の保険も途中解約すると損してしまうことがあります。
いざという時、すぐにお金が用意できなければいけませんが、現金で持っている銀行預金はもちろん、投資信託や株も売却すればすぐに現金に換えることができます。
値上がりが期待できる貯金
貯金の目的の一つに資産を増やすことが挙げられます。銀行預金は安全な半面、なかなか増えません。株や投資信託は、値下がりのリスクはあるものの、手数料の安いものを選ぶ、分散させるなど、正しい買い方をすれば値上がりが期待できます。
価値が0にならない貯金
株は上場廃止になって価値が0になることもあります。海外ではハイパーインフレが起こって紙幣価値が0に近づくことも起こっています。しかし、そんな場合でも金は価値が0になりません。金そのものに価値があるからです。金でなくても構いませんが、いつ何が起こっても資産が0にならないために、「そのもの」に価値があるものを持っておくのはお勧めです。
下ろせない貯金
貯金が苦手な人にとっては、強制的に貯金をしてしまう下ろせない貯金が賢い方法になります。下ろせないハードルが高い順に、iDeCo、保険、財形、定期預金などがあります。老後資金や将来の備え用に向いています。
すぐできる貯金
キャッシュレスでお買い物をしてポイントを貯めると、そのポイントがそのまま買い物に使えるので、貯金をしているのと同じことです。また、2020年6月までは各キャッシュレスサービスのポイントの他に、キャッシュレス・ポイント還元制度もありますので、ぜひ活用しましょう。
つもり貯金
こちらもお金がない人向けです。使うはずだったお金を使わずに、使ったつもりで貯金する方法です。例えばスイーツを食べたつもり貯金など、目的に合わせて貯金箱を工夫すると貯金しやすくなります。
子どものための貯金
自分のための貯金も大事ですが、お子さんがいる方は子どものための貯金も大事です。子ども一人が大学を卒業するまでには1,000万円くらい必要と言われています。用途に合わせて、銀行預金、ジュニアNISA、学資保険など活用してください。
こんな貯金はお勧めしない
上述のように貯金にはさまざまな方法がありますが、以下のような方法はお勧めしません。
目的と合っていない
貯金には、その目的があるはずです。老後資金であったり、1年後海外旅行に行くためであったりなどなど。
例えば、1年後に使うことがわかっているのに、iDeCoであれば下ろせませんし、株であれば相場が下がっているかもしれません。この場合であれば、1年定期など目的に合った貯金方法を選びましょう。
一極集中
上述の10の貯金方法はどれも完璧ではありません。安全だけれども増えない、節税できるけれどもすぐに下ろせない、などデメリットもあります。
ですから、どれか一つの方法で貯金するのではなく、いくつかの方法を組み合わせて貯金することをお勧めします。それぞれのデメリットをカバーする貯金方法を組み合わせるのがコツです。
貯金目的の商品や手段ではない
FXのような投機的な商品や、ギャンブル、宝くじなどは貯金のための商品や手段ではありません。興味があって購入する場合は、貯金手段をきちんと確保して、貯金とは別に行いましょう。
以上を参考に、自分はどの貯金方法にいくら貯金をすればいいのか考えてみてください。もう少し具体的にどんな金融商品がいいのか、金額はいくらに設定すればいいのかわからない場合は、きちんとファイナンシャルプランナーなど専門家に相談しましょう。
(※本ページに記載されている情報は2020年3月14日時点のものです)