リボ払いとは、クレジットカードの支払方式の1つで、「支払残高」に応じて、毎月の支払額(元本と利息の合計額)をあらかじめ決めて支払う方法です。いくら使っても毎月の支払い金額は一定という好条件からついつい利用しがちですが、場合によっては最終的に返済が困難な状況に陥る可能性も否定できないことから、リボ払いについては申込の段階から支払要件などについて正しく理解しておく必要があります。今回はリボ払いの仕組みについて徹底解説します。
たった1万円のリボ払いのはずが・・・
リボ払いの怖い仕組みを徹底解説
2020年3月7日
クレジットカードの「リボ払い」とは
「リボ払い」とは「リボルビング払い」の略で、クレジットカードに用意されている返済方法(一括払い・ボーナス払い・分割払い)の1つです。「リボ払い」の特徴は、クレジット会社と契約して毎月5,000円もしくは1万円など、一定の返済額を設定できることにあります。そうすることで、いくらカードで支払ったとしても、利用金額や件数にかかわらず、支払いは毎月5,000円もしくは1万円と定額で行えることが魅力となっています。
リボ払いの落とし穴
「リボ払い」を利用することで、毎月の支出の中で自分が払えそうな金額を設定することができます。そのため、ついつい利用しすぎてしまい、毎月の支払設定額が少ないことから長期に渡って返済し続けていくことになります。このように、いつまで経っても返済が終わらないという事態を招くことこそがリボ払いの落とし穴です。
「リボ払い」の危険
安易に「リボ払い」を利用し続けた結果、返済が長期に渡る危険性があります。長期に渡るだけならいつか返せるだろうと思っているかもしれませんが、実はクレジットカードのリボ払いには年利15%程度の利息が付くことを忘れてはいけません。返済が終わっていないということは、借金をしていることと同じです。しかも年利15%というと、かなりの高金利ですので、その高金利の借金が長期にわたって続くということになります。さらに返済が長期になることによって、毎月返済しているのにもかかわらず、そのほとんどが金利の返済に充てられ、元本となる残高が減らないことになります。しかも、その状態で新たにクレジットカードを利用してしまうと、さらに残高が増え、返済が延々と続くという悪循環に陥ってしまうのです。
既に危ない人・・・
現時点でリボ払いを利用しており、以下のいずれかに当てはまるのであれば、かなり危険であると認識しましょう。
・返済残高の総額を知らない
・返済しているけれど、残高が減らない
・明細を気にせず、リボ払いを利用している
もう払えないと思った時はどうすればいい?
リボ払いを終わらせるために重要なことは、、返済すべき金額そのものを減らすことです。そのための方法の一つに、、債務整理があります。債務整理と聞くと自己破産を想像するかもしれませんが、債務整理には他にも、「任意整理」「個人再生」といった手続きがあります。ここでよく利用されている債務整理の方法は「任意整理」と言われるもので、債権者との交渉により将来発生する利息分の返済をなしにする手続きです。そうすることによって、最終的な返済総額を抑えることができます。しかし、債務整理を行うということは、その後一定期間クレジットカードを作ることができないなどの制約を受けます。そうならないためにも、早めに完済に向けた対策をとるようにしましょう。
もちろんショッピングにリボ払いを活用すること自体が危険というわけではありません。クレジットカードの利用において大切なのは、毎月の返済額と出費のバランスをきちんと把握しておくことです。そして、危険な状態だなと思った場合には、なるべく早期に毎月の返済額を引き上げる、もしくは出費をできるだけ抑えるなど、完済に向けた具体的なスケジュールを立てるようにしましょう。
(※本ページに記載されている情報は2020年3月7日時点のものです)