子どもにもマネーリテラシーが必要と聞くけど、「そもそも自分にもマネーリテラシーがあるとは言えないし、どうやって教えたらいいんだろう?」と感じていませんか?子どもへのお金の教育は早いうちから教えてあげたいですね。大人もですが、子どもは楽しく学べるのが1番です。あまり難しく考えず、遊びも取り入れながら大人も一緒にマネーリテラシーを身につけましょう。
子どものマネーリテラシーは
日々の生活・遊びで身につけよう!
2020年3月6日
おこづかいで身につけたい3つのマネーリテラシー
子どものおこづかいといえば、毎月一定金額を与える方法と、お手伝いによる報酬制が浮かんでくると思います。2つの方法を使い分けて、3つのマネーリテラシーを身につけましょう。
1.定額制で予算管理を
おこづかいをあげると、すぐにおやつやジュースなど、親にとっては買って欲しくないモノを買ってきてしまう経験、あると思います。でも、子どもにとっては楽しみのひとつでもありますね。おこづかいを全部おやつに使ってしまうことのないようにするには、学校で使うノートやえんぴつといった文房具を子どものおこづかいから買わせるルールにすると、子どもも予算管理を意識するようになりますよ。
(1ヵ月の予算管理例 筆者作成)
例えば、上の表のように、1ヵ月のおこづかいが500円と想定して、日常で買いたいモノ、必要なモノを書き出してみます。文房具の予算は月200円、おやつは月100円まで、とします。貯金は、目的をもつことが大事です。ただ、6,000円のゲームソフトを買いたいのであれば、毎月200円貯金すると6,000円に到達するのに2年以上もかかってしまい、相当ハードルの高い目標になってしまいますね。だからといっておやつ代をガマンしても、今度はストレスになって続きません。
そこで、もう少し早く目標を達成できるように、お手伝いによる報酬制を取り入れます。
2.報酬制で労働の対価を知る
(ゲームソフトを買うまでの計画例 筆者作成)
200円の貯金を5ヵ月続けると1,000円になります。あわせて、1回250円のお皿洗いを月4回すると、1ヵ月で1,000円、5ヵ月目で5,000円貯金ができて、お目当てのゲームソフトが買えるのです。このように一緒に計画を立てて、ムリなく達成できるように応援してあげましょう。これならモチベーションがアップしますね。また、お手伝いでお金がもらえるということは、お金が「労働の対価としてもらえるもの」ということがわかります。
そして、仕事でも成果によって収入が上がるように、お手伝いでも、上手にできるようになったら金額を増やしてあげたいですね。1回250円のお皿洗いが「上手になったら50円アップするよ」となったら子どももやる気になるでしょうし、なにより親も助かりますね。
報酬制は、子どもにとって目標を達成するためのモチベーションにもつながり、お手伝いを積極的にするようになることはメリットです。一方で、親が頼むお手伝いに対して「お金がもらえないからやりたくない」となってしまうことは、デメリットになってしまいますね。どうしたらよいでしょうか。
3.ボランティアや寄付
そこで、3つ目に教えたいのは「ボランティア」と「寄付」です。これらは、困っている人に対して何か手伝ってあげたり、お金を渡すことで「感謝される喜びや充実感」が得られます。親のお手伝いに対して「ボランティア」というと大げさですが、「親からお願いするお手伝い」には、お金ではなく「感謝の気持ち」を伝えて、感謝される喜びを感じてもらいたいですね。また、学校や地域を通じてのゴミ拾いや清掃活動に、親子でボランティアとして参加する機会もあります。子どもと買い物に行ったときに、レジの横に募金箱があれば、カンタンに寄付もできます。ぜひ取り入れていきたいですね。
労働以外のお金の増やし方は?キャッシュレスと上手につき合うには?
次は、少しステップアップです。
不要なおもちゃを売る
最近は、ネット上で不要品を気軽に売買できるようになりましたね。家の中で眠っているおもちゃがあったら、出品してみましょう。おこづかいも増えるし、部屋もキレイになりますよ。もしかしたら、欲しかったゲームソフトが安く手に入る可能性もありますね。「お金を増やすこと」は、労働以外にもあることを伝えることができます。
「見えるお金」も「見えないお金」も同じ
また、オークションなどを利用する際は、キャッシュレスで決済することがほとんどで、お金を使った感覚を持ちづらいですね。キャッシュレスについては、電車やバスに乗る時に、交通系ICカードを使って、一緒に入金し、改札で「ピッ」とした時に表示される残額や、使った履歴を見せるとイメージがしやすいですよ。見えないお金も同じ機能であることを伝えましょう。
ゲームでお金や働き方について学ぶ
最後に、親子で楽しくお金や働き方を学ぶことができる「職業診断ゲームわくわくワーク」というカードゲームをご紹介します。
「職業診断ゲームわくわくワーク」では、自分のお金で、図鑑を買ったり、映画を観に行ったり、駄菓子を買ったり、募金をすることができます。時には、おじいちゃんおばあちゃんからおこづかいがもらえたり、まさかのお金を落としてしまうハプニングも。お金を使っていろいろな体験をして、なりたい職業に就くことができ、最終的には、貯金と体験と職業を通じて得られた幸せ度数を表したポイント「ハピ」をたくさん貯められた人が勝ちというゲームです。お金を貯めるだけでなく、幸せなお金の使い方をする必要性が学べ、かつ子どもが将来やりたい仕事の方向性に気づくことができます。大人も子どもも、楽しく遊びながら学ぶことができるゲームです。
子どものマネーリテラシーは、日常生活の中で教えることができます。まずは、気軽にお金の話をしてみましょう。遊びも取り入れながら学べたら楽しいですよ。
(※本ページに記載されている情報は2020年3月6日時点のものです)