子どもに与えるおこづかいについて検討されていませんか?学年が上がるごとに相場は高くなる傾向にあり、他の人がどの程度の金額を与えているのか気になりますよね。また、定額制や報酬制にするのかといったおこづかいのあげ方についても考える必要があります。
今回は、子どもに与えるおこづかいの学年ごとの相場に触れながら、おこづかいのあげ方についても解説していきます。
おこづかいのあげかたは?
学年ごとの相場についても解説!
2020年2月13日
子どもに与えるおこづかいの相場は?学年ごとに大きな差が
自分の子どもにおこづかいを与えるときいくらあげたら良いのか悩まれる方は少なくありません。また、自分の子どもが大きくなるとおこづかいの額を増やさなければいけないため、他の方がどの程度おこづかいを与えているのか気になりますよね。
一般的に親が子どもにおこづかいを与える時期は以下の通りです。
・小学生
・中学生
・高校生
このような学年ごとのおこづかいの相場を把握していると、自分の子どもにあげるおこづかいの額も考えやすくなります。金融中央広報委員会が「子どものくらしとお金に関する調査(第3回)2015年度」という、子どものおこづかいに関する調査を行いました。
この調査での小学生のひと月当たりの平均金額が約1,000円、中学生が約2,500円、高校生が約6,300円です。子どもの成長に合わせて段階的におこづかいは増えていく傾向にあり、小学生はおこづかいが少ないのに対して、中学生や高校生では小学生よりも多くおこづかいが与えられていることがわかります。
一般的におこづかいの金額は収入が多い家庭ほど、多くなる傾向にあるものの、おこづかいの金額に関しては、それぞれの家庭で大きく異なります。そのため、こうした平均額はあくまでも参考金額です。誰にでも当てはまる適正な金額はないため、家庭環境や収入、子どもの習い事やバイトの有無などを考慮しながら子どもに与えるおこづかいを考えましょう。
おこづかいの与え方について考える必要がある
子どもにおこづかいを与える際のタイプは大きく分けると、定額制と報酬制です。それぞれのタイプでメリット・デメリットがあるため、そういった点も考慮しながらおこづかいの与え方を考えることが大切です。
定額制
おこづかいを毎月定額で与えることで、ひと月のおこづかいで買えないものは、子どもはおこづかいを貯めるしかありません。そのため、お金を貯める必要性やお金を貯めてものを買う喜びを学ぶことができます。
デメリットとしては何もしなくても毎月一定の金額が手に入るため、お金はもらえるものと勘違いし、お金の大切さを実感しにくい点です。また、定額で与えるため、場合によっては必要でないものも気軽に買ってしまう可能性があるので注意しましょう。
報酬制
報酬制は、手伝いをしたり、テストで良い点数を取った際におこづかいを与える制度です。報酬制のメリットは、お金を稼ぐことの大変さを子どもの頃から学べることです。
定時制のように決まった日におこづかいをもらえるわけではないため、自分から動かない限りおこづかいがもらえません。そのため、欲しいものを買うために手伝いやテスト勉強を頑張ったりするため、労働とお金の関係性を学ぶことが可能です。
デメリットとしては、手伝いなどをするときにしかお金がもらえないと、やらなくなることです。手伝いをすることに楽しみや達成感を見出すのであれば、問題はありません。しかし、「手伝うこと=お金をもらえる手段」として見るようになる可能性があります。
定額制、報酬制にはそれぞれメリット、デメリットがあるため、子どもの性格などを考慮したうえでどちらかを選択しましょう。採用したおこづかいの与え方が合わなければ、与え方を変える必要があるため、臨機応変な対応が求められます。
おこづかいを与える際の注意点は
おこづかいを与える際に何も考えず、ただ与えるだけでは、子どもに金銭感覚やお金の管理能力は身に付きません。
そのため、以下のような注意点を意識してください。
・おこづかいのルールを話し合って決める
・前借りや追加を行わない
・期間の見直しを行う
・友人とのお金の貸し借りはしないように教える
おこづかいのルールを話し合って決める
おこづかいを与えるタイミングは家庭によって異なり、小学生からの家庭もあれば、中学生からの家庭もあるなど家庭によりさまざまです。おこづかいを与えるタイミングに関わらず、親子でおこづかいのルールについて相談することが必要です。
たとえば、子どもがおこづかいで買う物、親が買う物との線引きについて決めておくことが大切です。また、おこづかいを与える際に定額制であれば月にいくら与えるのか、報酬制であれば手伝いなどをした際にいくら与えるのかなど、おこづかいのボーダーラインを設定することも重要です。
前借りや追加を行わない
子どもとおこづかいのルールを決めた後には、前借りや追加を行わないように注意が必要です。子どもはおこづかいが足りなくなれば、前借りや追加を求めてきます。そのたびに前借りや追加を認めていては子どもに金銭感覚が身につかないため、お金の大切さを教えるためにも事情がない限りは断るようにしましょう。
期間の見直しを行う
子どもがおこづかいの管理を上手く管理できていない場合は、1週間に1回、半月ごとに1回など期間の見直しを行う必要があります。また、おこづかいを渡してもすぐに使ってしまう場合は、月に1回でまとめて与えるのではなく、分割して与えることようにしましょう。
このように期間の見直しを行うことで、子どもがお金の管理をうまくできるようになる場合があります。
友人とのお金の貸し借りはしないように教える
お金の貸し借りは子どもだけでなく、大人でもトラブルの原因になることが少なくありません。こうしたお金の貸し借りを行うことによって、仲が良い友人との関係を失うことにもつながります。お金について教えながら、こうしたお金の怖さを教えることも親にとって重要な役目です。
おこづかいを子どもに与える際には、与え方や金額などのルールを相談したうえで、今回解説した注意点に気を付けながら与えるようにしましょう。
(※本ページに記載されている情報は2020年2月13日時点のものです)