「貯金がたくさんある人って、収入がたくさんあるからでしょ?」「私が貯金できない理由は、収入が少ないから」そう思って、貯金する気持ちをあきらめていませんか?収入額と貯金額は比例するわけではありません。2020年、貯まるも赤字も自分次第な時代がやってきます!収入額に関係なく、自分に合った方法で、楽しみながら貯金額を増やしていきましょう。
【2020年版】収入は関係なし!
貯まるも赤字も自分次第な時代がやってきた!?
2020年1月4日
貯金額は収入に関係あるの?
総務省統計局「全国消費実態調査」に、単身勤労者世帯を対象にした「平均貯金額」と「平均負債額」を収入別に調査したこんなデータがあります。
【男性】
(平均貯金額) (平均負債額)
年収100万円未満 614万 7万
100~150万円 287万 83万
150~200万円 233万 1万
200~250万円 296万 63万
250~300万円 387万 69万
300~350万円 259万 161万
350~400万円 677万 149万
400~500万円 664万 346万
500~600万円 981万 244万
600万円以上 1,787万 739万
【女性】
(平均貯金額) (平均負債額)
年収100万円未満 728万 37万
100~150万円 372万 12万
150~200万円 538万 26万
200~250万円 554万 56万
250~300万円 938万 51万
300~350万円 578万 81万
350~400万円 747万 37万
400~500万円 996万 144万
500~600万円 1,271万 421万
600万円以上 2,129万 543万
貯金額に収入が関係あるのだとすれば、年収が高くなるにつれて貯金額も増えるはずですが、そのような結果にはなっていません。
また、年収が高くなるにつれて負債額は減るのかとも思いきや、そのような結果にもなっていません。
貯金額や負債額が、収入に関係あるとは必ずしも言えないようです。
貯金できる人・できない人 何が違うの?
ひとり暮らしの独身女子2名に、1ヵ月の収支金額を教えてもらいました。二人の違いを見比べてみてください。
【Aさん】
収入: 手取り 約18万円
支出:
家賃 5万5,000円
水道光熱費 7,000円
食費 2万5,000円
日用品費 5,000円
通信費 5,000円
保険料 3,000円
交通費 5,000円
美容・被服費 5,000円
趣味・娯楽費 1万5,000円
交際費 5,000円
貯金 5万円
【Bさん】
収入: 手取り 約25万円
支出:
家賃 8万円
水道光熱費 1万円
食費 4万円
日用品費 5,000円
通信費 1万円
保険料 1万円
交通費 1万円
美容・被服費 2万円
趣味・娯楽費 2万円
交際費 2万5,000円
貯金 2万円
AさんとBさんの違いを見つけてみましょう。
収入ですが、Aさんは手取り約18万円、Bさんは手取り約25万円。Bさんのほうが、毎月約7万円手取り額が多いですね。
では貯金額はどうでしょう?Aさんは5万円、Bさんは2万円。Aさんのほうが、毎月3万円貯金額が多いですね。
手取り額は Aさん<Bさん(差額7万円) なのに、
貯金額は Aさん>Bさん(差額3万円) です。
その理由は何でしょう?お二人の支出金額を比べてみましょう。
特に金額の差が大きい支出項目は
・家賃(2万5,000円)
・食費(1万5,000円)
・美容・被服費(1万5,000円)
・交際費(2万円)
の4項目です。 *( )内の金額は、お二人の差額です。
差額合計が7万5,000円なので、この4項目の差額で手取りの差額を超えています。
Bさんも毎月の家計が赤字となれば、支出金額やお金の使い方を真剣に考えるのでしょうが、今のところ毎月黒字家計で、貯金もしているとなると、家計を見直す機会があまりないのではと察します。
先の事は考えず、今暮らしていければそれでいいと思うならこのままでもかまいませんが、将来のためにもっと貯金額を増やしたいと思うなら、収入の多い少ない、家計の赤字黒字に関係なく、毎月の家計をチェックしつづけることが、貯金額を増やす秘訣のようですね。
貯まるも赤字も自分次第 心がけたい5つのコト
では、どのようなことを心がけていれば、収入に関係なく自分次第で貯金額を増やすことができるのでしょうか?
1)先取り貯金で「貯金力」を鍛える
先取り貯金とは、給料日が来たら使う前に貯金する方法です。
今、毎月いくら貯金していますか?その貯金額を1.25倍にして先取り貯金に変えてみましょう。“最初から無かったお金”と思い、残ったお金で暮らす習慣がつき、貯金額も順調に増やせます。
2)固定支出は固定ではない
固定支出とは“毎月決まって請求される支出項目”のこと。
家賃・水道光熱費・通信費・保険料などがこれに相当します。
固定支出は、金額が固定されているわけではありません。固定支出を見直し減らすことができれば、その分を貯金に回せますよね。
3)流動支出を固定させる
流動支出とは“毎月の金額が増減する支出項目”のこと。
食費・日用品費・美容被服費・趣味娯楽費・交際費などがこれに相当します。
これらの流動的な支出項目は毎月予算を決め、その予算の範囲内で使う習慣をつけましょう。
4)使い方で「自己肯定力」を鍛える
お金は、自分が本当に使いたいモノだけに使いましょう。
流行や他人の誘いに流されず、自分が好きなモノ、心地いいモノ、楽しくなるモノ、活力になるモノに使いましょう。
これらを実践すると、ムダ遣いが減るだけでなく、自己肯定感も深まりますよ。
5)収入増に支出を連動させない
収入が増えると、同じ金額分支出を増やす傾向が多いようです。それではいつまで経っても貯金額は増えません。
収入が増えたら、支出だけでなく貯金額も増やすことを念頭に置いておきましょう。
いかがでしたか?貯めるも赤字も自分次第。収入額にとらわれず、今できることから始めて、貯金額を増やしていきましょう。
(※本ページに記載されている情報は2020年1月4日時点のものです)