あなたの周りに、マイナンバーカードを持っている人はどれくらいいますか?持っていないという人が多いかもしれませんね。
マイナンバーカードの交付率が伸び悩む中、マイナポイントによるポイント還元の話が出てきています。マイナンバーカード利用を先延ばしにしていた人でも、ポイント還元の話は気になってしまうもの。マイナポイントとは何なのかなど、マイナンバーカードの基本について簡単にご紹介します。
マイナポイントって何!?ポイント還元で気になる
マイナンバーカード基本の基本
2019年12月25日
マイナポイントとは
消費増税にともなうポイント還元事業が好調で、補正予算により財源を調整するというところまできています。ポイント還元事業の赤いステッカーを店先やレジ前でよく目にすると感じている人も多いでしょう。
このポイント還元事業は期間限定(2020年6月まで)の制度です。そこで、次なる消費活性化策としてマイナポイント制度が検討されています。ポイント還元事業は消費税増税による消費の冷え込みをおさえる目的とともにキャッシュレス決済促進の役割も果たしていましたが、マイナポイントではマイナンバーカードの活用促進もねらっています。
マイナポイントの詳細については、まだ決まっていない(2019年12月12日時点)ものの、マイナンバーカードを取得した人が利用できるマイキーIDで決済してポイントを貯める仕組みのようです。
マイナンバーカードとは
マイナンバーカードに記載される情報
マイナポイントを貯めるためには、マイナンバーカードの取得が必要です。マイナンバーとは、行政の効率化や国民の利便性といった目的で導入された1人に1つの12桁の番号のことです。マイナンバーは、税、社会保障、災害対策の法で定められた手続きの番号確認に使われます。
マイナンバーを知らせる通知カードは皆に届いていますが、マイナンバーカードは申請によって初めて発行されます。マイナンバーカードに記載される事項は下記のとおりです。
【マイナンバーカードの表面に記載されるもの】
・顔写真
・氏名
・住所
・生年月日
・性別
【マイナンバーカードの裏面に記載されるもの】
・マイナンバー
マイナンバーの気になる特徴
マイナンバーカードの特徴を簡単にまとめると次のとおりとなります。
(1)有効期限がある(10年、未成年者は5年)
(2)公的な身分証明書として使用できる
(3)福祉等の手続きのときに住民票等の添付書類が不要となる
(4)住民票や印鑑証明書などをコンビニで取得できる
(5)確定申告の電子申請に使える
(6)オンライン申請サイトでも申請できる
(7)交付申請手数料は当面無料(再発行時は交付手数料が必要)
(8)マイナンバーカードを取得したら通知カードは返納する
カードの申請は、郵便、PC、スマホ、証明写真機から無料でできて、カードの受け取り場所は市区町村窓口になります。
マイナポータルでできること
電子証明書のデータをマイナンバーカードに記録すると、政府運営のオンラインサービス「マイナポータル」を利用できるようになります。
【マイナポータルでできることの例】
・行政機関からのお知らせを受信できる
・行政機関保管の自分の個人情報、行政機関同士がやりとりした個人情報履歴を確認できる
・マイナポータルのお知らせから公金決済サービスを利用できる(ネットバンキングやクレカ)
・子育てワンストップサービスを利用できる(サービス検索やオンライン申請)
マイナンバーカード取得に不安を感じる人も
紛失したらコールセンターへ連絡
マイナンバーカードには、大切な情報であるマイナンバーが記載されています。マイナンバーカードの取り扱いには十分は注意が必要ですね。マイナンバーカードの不安面で気になることの基本知識として、下記を持っておきましょう。
(1) 個人情報がカードのICチップに入っているわけではない
(2) 免許証と同様に顔写真付きのため、なりすましに利用されない
(3) 紛失したら個人番号カードコールセンターへ連絡して機能停止手続きをする(停止解除手続きは市区町村窓口で行う)
クレカ同様、紛失時には、できるだけ早くコールセンターへ連絡する必要があると心得ておきたいですね。
出典:マイナンバーカード総合サイト
(https://www.kojinbango-card.go.jp/faq/#kojinbango)
マイナンバーカードを取得したくない人の意見
マイナンバーカードの交付率は13%程度(平成31年4月1日時点)と低い数字にとどまっています。マイナンバーカードを取得したくない人の意見としては、下記が挙げられるでしょう。
(1)マイナンバーカードがなくても諸手続が可能だから、わざわざ持つ必要を感じない
(2)申請自体が面倒
(3)紛失リスクを考えると面倒、悪用されるリスクが怖い
税や銀行口座など、今後も含めた個人情報との紐付けが怖いという意見もありますが、マイナンバーカード保有の有無にかかわらず、マイナンバーはそれぞれの人に割り振られています。
悪用されるリスクを考えて保有するカードの種類・数を増やしたくないという人もいるため、メリットとデメリット両方を考えてマイナンバーカードを申請するかどうか決めるとよいでしょう。マイナンバーカード保有者が利用できるポイント還元には、25%だとか上限5,000円という話も出てきています。今後の正式な詳細発表が待たれるところですね。
(※本ページに記載されている情報は2019年12月25日時点のものです)