ネット銀行ってどこがいいんだろう?メガバンクのインターネット・バンキングが見づらいと思ったことはありませんか?では、ネット銀行のWebサイトはどうでしょうか?
ここでは、楽天銀行、住信SBIネット銀行、イオン銀行の3つを比べてみます。
また、ネット銀行のデメリットについてもご紹介します。
ネット銀行、比べてみました!
使い勝手のいいネット銀行とは?
2019年12月18日
ネット銀行とは?
今や通常、金融機関はインターネット・バンキングを提供しています。
そもそもインターネット・バンキングとは、銀行との取引をインターネットで行うことですが、ネット銀行(インターネット専業銀行)とは、対面の店舗を持たずにインターネット取引を業務の中心に据えて、インターネット・バンキングのみで営業している銀行を指します。
ネット銀行は、 店舗型の銀行よりもATM手数料や振込手数料、金利などお得な場合が多くあります。
これらネット銀行のうち、人気のある3つの会社、楽天銀行、住信SBIネット銀行、イオン銀行について比較してみましょう。各行とも簡単に比較できないほど多くのサービスがありますが、ここでは、金利、ATMや他行振込手数料、ポイント、投資のしやすさなどを比べてみました。
なお、普通預金の金利は、それぞれの銀行でもつ預金者の最高ランクである場合について調べました。
楽天銀行
楽天銀行の前身は2001年に国内で2番目のネット銀行として誕生し、現在は国内のネット銀行では最大手です。2009年に今の楽天銀行になりました。
・普通預金の金利は年0.02%ですが、楽天証券と楽天銀行が共同で提供する口座連携(マネーブリッジ)を契約すれば、年0.1%になります。
・ATMについては、ゆうちょ銀行、セブン銀行、イオン銀行、ローソン、みずほ銀行、PatSatおよび三菱UFJ銀行などが利用可能であり、ATM手数料は最大で月7回無料となります。他社振込手数料についても最大で月3回無料となります。
・ 楽天証券との連携により、自動入出金(スイープ)が利用できます。楽天証券はネット証券として人気が高く、取り扱い投資信託約2,600本のうち、約半分がノーロード(買付手数料無料)です。
・楽天銀行でたまる楽天スーパーポイントは、振込手数料に利用できるほか、通販最大手の楽天市場で利用できるのも魅力のひとつです。さらに、このポイントを使って楽天証券で投資ができる「ポイント投資」などもあります。
住信SBIネット銀行
住信SBIネット銀行は2007年に営業開始をしたネット銀行で、三井住友信託銀行とSBIホールディングスの共同出資によって設立されました。特徴は、利用者が資産運用に用いることを前提にした銀行であり、資産運用を考えるのであればサービスが充実しています。
・普通預金の金利は年0.001%ですが、SBI証券と自動連携したSBIハイブリッド預金にすると年0.01%になります。
・特に為替手数料が格安であり、他のネット銀行にはない強みを持っています。
・ATMについては、イオン銀行・セブン銀行・ゆうちょ銀行・ローソンATMなどのATMが利用可能であり、ATM手数料は最大で月15回無料となります。他社振込手数料についても最大で月15回無料となります。
・ポイントはスマプロポイントと呼ばれ、前月の利用状況により毎月ポイントが貯まり、JALのマイルにも交換できます。
・SBI証券はネット証券最大手であり、投資信託だけでも2,600本以上あり、ノーロードのものも数多くあります。
参考:住信SBIネット銀行 参考:SBI証券
イオン銀行
イオン銀行は、大型ショッピングモールやスーパーを運営するイオングループのネット銀行として2001年に前身が設立され、2005年にイオン銀行として誕生しました。前出2行と異なり、日々の買い物でイオンやグループ店舗を利用する人に便利な特典が多いのが特徴です。
・普通預金の金利は、年0.15%でこの3行の中では1番高くなっています。
・ ATMはイオン、ミニストップ、ダイエーなど全国に6,000台以上あり、みずほ銀行、ゆうちょ銀行、三菱UFJ銀行などではATM手数料は日中は無料となっています。また、他社振込手数料は最大で月5回無料となっています。
・ポイントによって、ステージが上がるしくみとなっていますが、買い物をすると貯まるポイントには「ときめきポイント」、「電子マネーWAONポイント」、「WAON POINT」の3種類があり、互換性のあるポイントもあります。
・投資信託は現在311銘柄と商品ラインナップは多くないものの、買い物ついでに店舗で相談して、自宅のインターネットでじっくり購入という方法も取れます。ノーロードの商品もあります。
参考:イオン銀行 参考:イオン銀行ファンド一覧
選ぶならどれ?
これらネット銀行をすべて同じ基準で比較するのは無理がありますが、個人の方が普段の生活の中での利用を考えるのであれば、楽天銀行かイオン銀行が便利でしょう。
楽天銀行かイオン銀行かは、お買い物の仕方がネットショッピングかイオン関連の実店舗ショッピングかに分かれるでしょう。
しかし、投資を合わせて考えようとする人には、SBI証券と密接な関係にある住信SBIネット銀行がおすすめです。
金利については、差はあるもののATM手数料や他行振込手数料を考えると、普段使いの口座としてはこの際、特にこだわらなくてもよいかと思います。
例えば楽天銀行の金利が年0.02%から0.1%になったとしても、残高100万円として利息は年間200円から1,000円になるだけなので、手数料で十分挽回できるものだと思います。
ネット銀行のデメリットとは?
しかしながら、ネット銀行はメリットばかりではありません。ネット銀行を利用するにあたってデメリットをいくつか挙げておきます。
・ID、パスワードを忘れると利用できない 。
・ネット銀行は24時間いつでも利用可能ですが、事前に知らされるメンテナンスに注意する。
・ネット銀行によっては、社会保険料や税金の納付・支払の引落口座に指定できない場合がある。
・ネット銀行の住宅ローンは、一般的に審査が厳しい。
預金をすべてネット銀行にするかどうかは自己責任ですが、ネット銀行の強みを知って上手に使い分けるのがよいでしょう。
(※本ページに記載されている情報は2019年12月18日時点のものです)