今年も冬のボーナスシーズンがやってきました。
貯金はしたいけれど、銀行に預けていても低金利…。そんな人におススメなのがリートです。
低金利の今だからこそ、リートで運用してみてはいかがでしょうか。
リートについてわかりやすくお伝えします。
低金利の今だから
ボーナスで始めてみたいリート
2019年12月14日
リートってなに?
リートとは一言でいうと不動産投資信託です。「不動産」と聞くと、「大金が必要なのでは」と思うかもしれませんが、10万円前後で投資ができるリートがたくさんあります。
リートの仕組みって?
リート(REIT)は、Real Estate Investment Trustの頭文字を取ったもので1990年に入ってからアメリカで誕生しました。
日本に入ってきたのは2000年に入ってからで、リートの最初に「Japan」の頭文字の「J」をつけて「Jリート」と呼んでいます。
リートは、多くの投資家から資金を集めて商業施設やオフィスビル、ホテルリゾートなどの複数の物件を購入し、テナントから得た家賃収入や不動産の売却で得た利益を投資家に分配するという仕組みです。
購入の仕方は?
Jリートは不動産投資法人という形態をとっており、証券取引所に上場しています。
2019年12月現在、約60銘柄ほど上場しています。
株式投資をする時は、取引所に上場している会社の「株式」を購入しますが、Jリートを購入する時は「投資証券」を購入します。購入の仕方は株式と同じで、取引時間内に指値注文をすることもできます。
またNISA口座を利用することができるので、NISA口座で購入した場合、売却する時に出た利益や分配金に対して税金がかかりません。
低金利でもリートが強いワケ
2019年12月現在の大手銀行の1年定期の金利は0.01%です。でも、Jリートは分配金の利回りが3%~4%の投資法人が多くあります。
法人税が免除
通常、株式会社は会社の利益に対して法人税がかかります。しかし、Jリートは投資法人という形態をとっているため、収益の90%以上を分配するなど一定の条件を満たすことで法人税がかかりません。 そのため収益のほとんどを分配金に回すことができているのです。
借入金利の低下
2016年2月に日本にマイナス金利が導入されてから、日本は低金利が続いています。先ほどもお伝えしたように、銀行の定期預金の金利も低いですよね。銀行にお金を預けてもほとんど増えませんが、それと同時に借入の金利も下がっています。
Jリートは投資家からお金を集める以外に、金融機関からお金を借りて資金を調達しています。 借りる側にたってみると金利が低い方が、支払う利息が少なくてすむため、その分投資家に還元する資金に回せるのです。
中長期的に安定?
Jリートの利回りは、比較的安定しています。
Jリートの主な収入源は、不動産の家賃収入です。通常、不動産の賃貸契約は2年や3年というように複数年で契約します。
例えば、物を販売している会社が、今年大ヒットした商品が来年も売れ続けるとは限りません。でも、Jリートは複数年で賃貸契約をすることで、安定した家賃収入を期待することができるのです。
投資信託でリートを持つ
このように、利回りが期待できるJリートですが、株式と同じように日々の値段が上がったり下がったりしています。また元本が保証されているわけではありません。
より安全にリートを楽しみたい人は、投資信託でリートを持つという方法もあります。
投資信託なら、販売会社にもよりますが1万円以下でも購入することができますよ。
世界の魅力的なリートに分散も
世界の商業ビルやオフィスビルに自分で投資をすることは難しいですね。 でも、投資信託なら1本で世界の魅力的な不動産に分散投資をすることができます。
世界のリートというと、アメリカのUSリートが大きな規模を占めていますが、リートはアメリカや日本だけではありません。
アメリカで誕生したリートは、最近ではヨーロッパやアジア各国にも広がってきています。
世界的に低金利
アメリカも2019年は3回政策金利を引き下げ、2019年12月現在1.5%~1.75%と低金利です。またオーストラリアも0.75%と利下げ方向です。そのため、各国の10年国債の利回りも下落傾向となっています。
このように世界的に低金利がしばらく続くとみられています。金利が低い時には、世界のリートに分散投資をしている世界リートは、利回り資産として魅力的な投資先の一つと言えるでしょう。
今年のボーナスは、低金利だからこそのメリットを活かしたリートで投資デビューをしてみてはいかがでしょうか。
(※本ページに記載されている情報は2019年12月14日時点のものです)