貯金1,000万円を目指すには、今の自分の立ち位置を知ること、そしてどんなペースでの貯金が合っているかを見極める姿勢が大切。自分なりの貯金計画さえできれば、あとは行動するだけですよね。
貯金1,000万円を目指すあなたが年末に向けてやっておきたいことを3つご紹介します。
貯金1,000万円を目指すあなたが
年末に向けてやっておきたいこと3つ
2019年12月4日
年末に向けて考えてみる貯金1,000万円への道
年末といえば大掃除。大がかりな掃除や片づけでなくても引き出しの中や財布の中などをきれいにすっきりさせたいという気分が高まる時期ですよね。そんな心の動きを利用して、貯金1,000万円への道に役立つ3ステップを実行してみましょう。
ステップ1.自分の総資産をチェック
まずは、これまでに貯めてきた自分の総資産のチェックから始めてみましょう。
・持っている通帳の数を確認
・通帳の記帳を行う
・通帳すべての金額を合わせて計算する
この機会に、旧姓の通帳や使っていない通帳を洗い出し、年末年始の帰省時などに口座の解約をしてもよいでしょう。口座ごとに使用する印鑑が異なる場合は、印鑑を探す手間も必要になるかもしれませんね。
・iDeCoや財形貯蓄などの積立額を確認
積み立てをしている人は、積立額も確認しておきましょう。
ステップ2.1,000万円を実現したい時期から逆算して年間の貯金額を算出
これまでのペースと、これからのペース
これまでに貯められた金額がクリアになったところで、1,000万円まで、あといくら必要になるか算出します。社会人になってからの年数で貯金額を割ると、これまでの平均年間貯金額もわかりますよね。これまでどおりのペースでいいのか、ペースを上げたいのか、考えてみましょう。
例:5年間で200万円を貯められた人
・年平均40万円(月平均およそ3.3万円)の貯金がこれまでのペース
・ペースがこのままなら1,000万円が貯まるのは(今の年齢+20)歳のとき
・あと10年で1,000万円を実現したい場合、年平均80万円(月平均およそ6.7万円)の貯金額にする必要がある
貯金ペースを変えるためのおすすめ行動
今年の年末時点での資産を洗い出すだけで、これまでどおりのペースだと1,000万円まで何年かかるのかが見えてきます。そして、どのくらいペースアップすれば目標達成までの期間短縮ができるのかも見通せます。貯金ペースを上げるために生活スタイルを見直したいと思った人には、下記の行動もおすすめします。
・クレカの明細を眺めてみる
・光熱費の明細を眺めてみる
・スケジュール帳を眺めてみる
・給与明細を眺めてみる
今年1年間の楽しかったことを思い出しつつ、明細やスケジュール帳から見えてくる日常支出のムダや反省点を実感してみましょう。1年分の明細がすべてそろっていなくても、何ヵ月分かを見るだけで「思ったより大きな金額を使ってしまっているな」と感じることはできるはず。
入ってくるお金が見える給与明細と支出が見える明細類を並べ、身の丈に合った生活をしているかどうか、必要な貯金額を思い浮かべながら考えてみるとよいでしょう。
ステップ3.固定費を見直して先取り貯金のしくみ作り
継続的な効果を見込める固定費の削減を計画
貯金1,000万円のために貯金ペースを上げたいと思っている人は、続けて生活スタイルの見直しステップに入っていきましょう。
まずは、見直し効果の高い固定費の削減がおすすめです。更新時期が近く賃貸物件の引っ越しを考えている人は、今よりも家賃がリーズナブルな物件を探す、スマホの月額料金が高い人はプランの見直しや格安スマホへの変更を検討するなど。なんとなく加入したままの生命保険や損害保険がある人は、どの程度までの保障を確保したいのか基本から考えて見直しをしてみましょう。
クレカを使いすぎている人は、これから自制しながら使い続けられるのか、現金主義にして使いすぎない環境をつくってしまったほうがよいのか、ゆっくり検討してみる必要もあります。
先取り貯金をして残ったお金で生活
次に、貯金1,000万円まで、何年かけて、年間いくらずつ貯金していきたいのかの目安に合わせて先取り貯金のしくみをつくってしまいましょう。先取りしておけば、変動費で無駄遣いをしてしまうリスクを下げられます。積み立てをしている人は、年間貯金目標額から積立分を引いた金額でOKです。
貯金用の口座を一つに決められるなら、そこに目標額が貯まっていくようにするといいですね。会社の給与が振り込まれる第2口座を利用してもいいし、自分で決まった口座に入れていくようにしてもいいでしょう。しくみさえつくってしまえば、来年以降は、資産洗い出しの手間が必要なくなります。
なお、貯金だけでなく投資も始めたいと思う人は、この機会に投資について学び始めてみてもいいでしょう。少額投資をしながら勉強してもいいし、本を買うなどして年末年始に知識を蓄えてみることもおすすめです。NISAなど税金面で有利な投資方法もあるため、無理のない範囲で貯金分の一部を回してみてください。
年末を迎える12月は、街も人もどことなく慌ただしく、落ち着かない気分になりがちですよね。しかし、そんなときだからこそ、ごちゃごちゃして気になっていた部分をすっきりさせることに向いていると考えることもできます。
貯金1,000万円を前向きに目指しつつ、この1年間の日々の反省や感謝に思いを寄せるひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。
(※本ページに記載されている情報は2019年12月4日時点のものです)