友人や同僚の結婚式に招待された、出産のお祝いや新築のお祝い、お見舞いやお葬儀など、社会人ともなると【冠婚葬祭】のお付き合いも多くなります。そんな時の金額の相場っていくらくらいなのでしょう?地域や場所、相手との関係性によっても違うのでしょうか?知らないと恥ずかしい【冠婚葬祭】の相場を分かりやすくお伝えします。
知らないと恥ずかしい!
【冠婚葬祭】の相場っていくら?
2019年11月30日
結婚式編
ご祝儀の相場
ご祝儀の相場は、新郎新婦と自分がどのような関係であるかで変わります。
友人 3万円
同僚や(自分が)部下 3万円
(自分が)上司・恩師 5万円
兄弟姉妹 10万円
親戚 5~10万円
ご祝儀には新札を準備しましょう。また、ご祝儀は奇数の金額が好まれます。偶数は「割り切れる」のでタブーとされているようです。しかし、8万円は「末広がり」で縁起がよい、9万円は「苦」なのでタブー、10万円は「キリのいい数字」なのでよい、との諸説もあるようです。
最近の傾向
結婚式の最近の傾向として【少人数結婚式】と【会費制結婚式】があります。
【少人数結婚式】とは、多くて30名くらいまでの人数で結婚式と披露宴を行います。招待客は、家族や親戚、親友など、新郎新婦にとても近い人たちだけです。結婚式場で行う場合ももちろんですが、レストランを貸し切りお披露目食事会といったスタイルもあります。【少人数結婚式】であっても、招待される側のご祝儀金額の相場は変わりません。
【会費制結婚式】とは、新郎新婦側が事前に会費を決めて行います。(1~2万円が主流)大切な人たちの金銭的負担を軽くし、自分たちの結婚式に参加してほしい思いから、このスタイルは年々増加しています。しかし、兄弟姉妹や親戚、上司などが会費とは別にご祝儀を包みたい場合やプレゼントを贈りたい場合は、当日の受付係に会費と一緒に渡すのではなく、結婚式前後の別の機会に渡すようにしましょう。
お葬儀編
ご香典の相場
結婚式のご祝儀と同様に、ご香典の相場も、故人と自分がどのような関係であるかで変わります。
親 5~10万円
(ただし、自分が喪主または葬儀費用を負担する立場であれば、香典はいりません。)
祖父母 1~3万円
兄弟姉妹 3~5万円
おじ・おば 1~2万円
友人 3,000~1万円
友人の親 3,000~5,000円
ご近所の方 3,000~5,000円
会社関係 5,000円
会社関係の家族 3,000~5,000円
ご香典には、新札を使用してはいけません。「事前に準備していた」という印象を与えるからです。
最近の傾向
お葬儀の最近の傾向として【家族葬】があります。
【家族葬】とは、家族や親族、ごく親しい友人知人のみで行う小規模なお葬儀です。この【家族葬】の中には、故人の意向で香典を一切受け取らないという場合もあります。その場合は、故人の意向に従い、ご香典を包む必要はありません。
どうしてもご遺族に対して弔意を伝えたい場合は、お金ではなくお花を贈るのが良いようです。【家族葬】に参列しご香典を持参する場合は、お葬儀の規模にかかわらず金額の相場は変わりません。
【冠婚葬祭】その他
結婚式やお葬儀以外でも、お金を包むシーンはたくさんあります。
お年玉
小学低学年 1,000~3,000円
小学高学年 3,000~5,000円
中学生 5,000~1万円
高校生 5,000~2万円
そろそろ時期ですね。中学生や高校生には、自分はいつまで渡すつもりか、そろそろ伝えてみては?「高校生まで」「学生の間まで」「20歳まで」など。
出産祝い
友人・同僚など 3,000~1万円
兄弟姉妹・親戚など 1~3万円
生後1ヶ月までに送りましょう。お金に限らず、ギフト券やおもちゃ、絵本、消耗品の紙おむつなどでも喜ばれますよ。
入学祝い
小学生 5,000~1万円
中学・高校生 1~2万円
大学生 1~3万円
3月中旬から入学式前日までには送りましょう。お金に限らず、図書カードや文房具、腕時計などでも喜ばれますよ。
成人祝い
親 1~3万円
祖父母 1~5万円
兄弟姉妹 1~2万円
親戚 1~3万円
友人のご子息ご令嬢 5,000~1万円
お金に限らず、スーツやバッグ、財布などでも喜ばれます。成人になった自覚を持ってもらおうと、親が「実印」や「家紋入りネクタイピン」などを贈る場合もあるそうです。
新築祝い
おおむね5,000円~1万円が相場です。学生時代の友人や会社の同僚であれば、みんなで約3,000円ずつ出し合うこともあります。
お金に限らず、本人の希望する品物を聞いて贈るのも喜ばれます。
お見舞い
おおむね3,000~5,000円が相場です。
お見舞いには「快気祝い」というお返しをする習慣があるので、あまり高額だと相手の負担になりかねません。
お金に限らず、本や雑誌、入院している病院のテレビカードなども喜ばれます。
【冠婚葬祭】と上手に付き合うには
お葬儀などは突然知らせが届きます。今、手元にお金が無いからといって、行かずに済まない間柄のお葬儀もあるはずです。
そんな時のために、【冠婚葬祭】用の資金を準備しておきましょう。常に5,000円~1万円準備できていると安心です。結婚式や新築祝い・出産祝いなどは、半年~3ヵ月前には分かると思うので、それから計画的に準備すれば間に合います。
【冠婚葬祭】にお金の心配をせず、相手の立場になって、心から祝ったり弔ったりできる、そんな大人でありたいですよね。
(※本ページに記載されている情報は2019年11月30日時点のものです)