つみたてNISAを始めたいけど、元本割れの不安も感じるし、投資の用語は難しくて商品の選び方もわからない・・と思ってまだ踏み出せないでいませんか?つみたてNISAは今年始めれば最長20年積み立てることができるので長期で資産形成をしたい人には大チャンスの制度です。投資初心者の方のためにつまずきやすい投資用語やリスク、選び方をわかりやすく解説します。
投資初心者でもわかる!
つみたてNISAの疑問・選び方を解説!
2019年11月28日
投資用語が難しい!覚えておく用語はこれだけ!
つみたてNISAは投資信託を毎月購入し積み立てをしていくのですが投資信託に出てくる用語が難しく感じるのではないでしょうか。実はつみたてNISAに限定すると知っておくべき用語は意外に少ないのです。ここでは商品を選ぶ際に必ず出てくる資産の種類、運用スタイル、手数料について解説します。
株式
株式とは、資産の種類のひとつで個別企業が株主から集めた資金に対して発行する証書のことです。企業が利益を出さなければ投資家には還元されませんのでハイリスク・ハイリターンな資産です。
債券
債券とは、借用証書のようなものです。日本の国債であれば国が発行元なので日本が破綻しない限りは価値が無くなることはありません。信用度が高く安定しているので利率は低いです。企業が倒産する可能性の方が高いと考えると、株式より国債の方が安全な資産というイメージができるのではないでしょうか。海外であればアメリカのような先進国であれば信用度は高いといえます。トルコやギリシャのような新興国は信用度が低いといえますので利率は高いですがリスクが高い債券です。通常株式と債券は逆の動きをしますので両方保有することでリスク分散されるといえます。
REIT
REITとは、投資法人がマンションやオフィスビルを購入して運用している不動産投資信託のことで、家賃収入や売却益を投資家に分配しています。最近では安定したイメージもありますが、過去には株式より下落した時期もありましたのでリスクは株式と同じくらいと考えてもよいと思います。
インデックス、アクティブ運用
インデックス運用とは日経平均(トヨタ自動車やソフトバンクグループなど日本の代表企業225社の平均株価)などの指数と近い動きを目指して運用することで、反対にアクティブ運用は運用会社が独自で株式や債券を選んでより高い利益を目指して運用することです。投資初心者は値動きがわかりやすく、比較的安定しているインデックス運用から始めるといいですよ。
信託報酬、信託財産留保額
信託報酬とは投資信託の購入後にかかる運用コストのことです。毎日かかるコストなので信託報酬が高いと運用益が高くても受け取る利益が少なくなってしまいます。つみたてNISAは信託報酬が低い商品に限定されています。信託財産留保額は売却時にかかる手数料で、売却時にだけかかります。無料の商品も多くあります。手数料に関しては用語が複数ある、かつ難しい印象がありますがつみたてNISAではこの2点だけ覚えておけば大丈夫です。
純資産
純資産とは投資信託の価値を表したものでわたし達が商品を購入するときやファンドに組み入れられている資産が値上がりすることで増加します。
つみたてNISAは元本割れしずらいは本当?
投資初心者が不安に思うことのひとつにある元本割れ。つみたてNISAは低コストで長期積立分散投資ができる商品に限られているので元本割れはしずらいと考えられます。
(金融庁つみたてNISA Meetup 第1回平成29年4月7日資料より)
この表は国内外の複数の資産(株式、債券)に積み立てた場合、5年間では運用結果がマイナスになっている期間もありますが20年では元本の約2~3倍になっているという内容です。ひとつの会社や国、資産に絞ると企業の倒産や国の破綻という事態もあるかもしれません。経済はときには悪くなることはあるので運用状況が悪化することはありますが、世界では人口は増えているので、複数の資産に少しずつ投資することはより安全で合理的な運用といえるのです。
もし、つみたてNISAを始めて運用益がマイナスになったのを見て気になるようなら投資額を減らして値動きに慣れてから積み立て額を増やしていけば安心して運用できますよ。
選び方のポイントは3つ
商品選びはネット証券のスクリーニング機能で選んでいきましょう。
インデックス運用で世界中の資産に分散
先にも述べた通り世界中の複数の資産を長期で積立てることが元本割れしずらいということから以下のような株式、債券、REIT、または反対の動きをしやすい株式と債券がバランスよく組み込まれているインデックス型の商品を選びましょう。
※バランス型ファンドイメージ(筆者作成)
もう少し慣れたら、あるいはリスクをもう少し取ってもよさそうと思えたら、株式の比率が大きい商品も取り入れてもいいです。
純資産は30億円以上
純資産は30億円以上で増加傾向にあるものを選びましょう。減少している場合は運用状況が悪化していたり、投資家から売却されていることを意味します。
手数料(コスト)
運用手数料(信託報酬)は重要です。なるべく0.5%以下のものを選ぶといいです。解約手数料(信託財産留保額)は高くても0.2%程度で0の商品も多数あります。
いかがでしたでしょうか。あとは実際に運用してみることがとても大切です。運用益が出たり、ときにはマイナスになったりするのを体験することでご自身のリスクの許容度がわかってくるからです。選び方を失敗したと思ったら、別の商品に切り替えることもできます。銀行の預貯金だけの方がリスクになりますので、ぜひこの機会に始めてみてくださいね。
(※本ページに記載されている情報は2019年11月28日時点のものです)