そろそろ冬のボーナスの時期ですね。早く支給日が来ないかなと楽しみに待っている人も多いはず。2019年冬のボーナスは、消費税率が10%に上がってから初めてのボーナスとあって、厳しくなった家計を潤してくれる感覚を覚える人も多いかもしれません。
しかし、そんな人こそ使い方には注意が必要です。大切なボーナスがパッと消えてしまわないための、有効な使いみちをお教えします。
【FPおすすめ】2019年冬のボーナスの使いみち
2019年11月16日
2019年冬ボーナスは増える?増えない?
「今年は去年と比べて増えるかな???」とドキドキ、ワクワクしながら待つのもボーナスの楽しみのひとつですが、やっぱり世間の様子も気になるものです。
エン・ジャパン株式会社が2019年9月~10月にかけて採用支援ツール『engage』( https://en-gage.net/ )を利用している企業を対象に、「冬の賞与」に関するアンケート調査を実施しています。それによると、回答を得た1,631社のうち、「昨年と変わらない」と答えた企業が最も多く、49%と約半数の企業です。
そして20%の企業は「増額予定」という回答。1,631社の20%ですから、326社は増額を予定しているようです。あなたの会社が含まれているといいですね。
ちなみに増額予定と回答した割合が最も高い業種は「金融・コンサル関連(36%)」。次いで、「商社(25%)」、「不動産・建設関連(22%)」、「サービス関連(21%)」、「流通・小売関連(20%)」、「広告・出版・マスコミ関連(20%)」と続きます。
「減額予定」と回答した企業も少なからずありますが、全体平均では6%と少なめ。約97社になる計算です。ちなみに減額予定と回答した割合が最も高い業種は「広告・出版・マスコミ関連(20%)」。次いで「メーカー(18%)」となっており、後の業種は一桁台という状況です。
今年は冬のボーナスを昨年よりも多くもらう、あるいは昨年同様にもらう人が多くなりそうな感じになりそうですね。
参照:エン・ジャパン株式会社「『冬の賞与』に関するアンケート調査
今年の冬のボーナス、あなたはどう使う?
今年の春頃から続いている物価上昇や、10月からの消費税アップで家計へのインパクトは大きくなるばかり。財布のひもをギュッと締めざるを得なかった人も多いのではないでしょうか。
そんなときにボーナスでまとまったお金が入れば、ついつい財布のひもは緩んでしまいかねません。前から欲しかったけど我慢していたものを買ったり、増税後に我慢していた外食に行くかもしれませんね。
前述アンケートでも、増額する一番の理由は「社員の意欲向上(60%)」となっていますが、ボーナスにはこれまで頑張って働いたご褒美的な意味合いもあります。自分へのプレゼント的な使い方をするのは全然悪くないですが、気がついたらボーナスがなくなってしまったというような使い方だけは避けたいものです。今後のマネープランを向上させるためにも、有効な使いみちを考えるようにしましょう。
2019年冬のボーナス、おすすめの使いみちは?
どの時代でもボーナスの使いみちは「貯金」「消費」「ローン返済」が一般的ですが、今年の冬ならではの使いみちをいくつか考えてみました。あなたも実行してみてはいかがでしょうか。
貯金
今冬に限られているわけではないですが、貯金するならボーナスキャンペーンを上手く利用してみましょう。現在の大手都市銀行の定期預金金利は0.01%という状況ですが、ボーナス時には0.2%~0.3%というキャンペーン金利を提供する銀行も少なくありません。仮に年金利が0.3%なら通常の30倍です。
しかし最近になって、口座維持手数料という新たな手数料導入を検討しはじめた銀行も多いようです。0.3%の金利が付いても利息より大きな口座維持手数料が引かれることになれば意味がありません。貯金する際には業界の動向に注意しながら銀行を選ぶことも大切です。
買い物
ボーナスで買い物するならキャッシュレス決済によるポイント還元を利用しましょう。普段の買い物でもすでに実行している人もいると思いますが、大型消費をしやすいボーナス時だからこそ、5%(または2%)の還元は家計に大きく響きます。
ふるさと納税
ふるさと納税を愛好している女子も多いと思いますが、年間の控除上限額にまだ余裕があればボーナスで上限額いっぱいまで寄付して、目いっぱい寄附金控除を利用するのもいいでしょう。年末ギリギリにすると今年ではなく来年の寄附金控除になる場合もありますから、ボーナスをもらえば早急にふるさと納税をするようにしましょう。
ローン返済
全部でも一部でも、ボーナスでローンを繰上げ返済するのもいいですね。利息が軽減できて総返済額は少なくなります。クレジットカードのリボ払いをしている人も、ボーナスでできるだけ精算してしまいましょう。値上げや増税で家計が厳しくなっている今だからこそ、今後の返済額を少なくして家計改善にトライしてみましょう。
投資
ボーナスなどの臨時収入は投資をはじめるのにいいと良く言われます。預貯金だけではお金はなかなか増えませんから、ボーナスの一部を投資に回してみるのもおすすめです。今後のライフプランの中で、老後資金をはじめ様々な資産形成が必要です。投資にはリスクもありますが、預貯金以上のリターンを期待できます。老後資金など長い準備期間がある資金はじっくり時間をかけて複利運用することで、リスクを抑えることもできるでしょう。
いくつかのおすすめの使いみちを紹介しましたが、1つに絞る必要はありません。家計や資産のバランスを見ながら、ボーナスを複数の使いみちに上手く配分するようにしていってくださいね。
(※本ページに記載されている情報は2019年11月16日時点のものです)