キャッシュレス決済が促進されクレジットカードや〇〇ペイなど取り入れたのはいいけど、お金を使った感覚がなく浪費が心配になりませんか?特に後日引き落としになる決済の場合、実際、いま手もとにあるお金のうち、使っていい金額がいくらなのかわからなくなってしまうこともお金の管理が難しくなる一因ではないでしょうか。どうしたら使いすぎを防止できるのか3つの対策をご紹介します。
これで解決!キャッシュレス決済で
使い過ぎを防ぐ3つのポイント
2019年11月21日
キャッシュレスで決済やってはいけないこと
最初にキャッシュレスの代表といえばクレジットカードですが、これの機能にあるキャッシングとリボ払いは絶対に使わないことです。キャッシングはATMなどから現金を借りられる機能で、リボ払いは毎月の支払いを一定額にして金利と合わせて返済していく方法です。例えば100,000円の買い物を毎月10,000円ずつ返済していく場合(金利は年率15%)を見てみると、
この表(リボ払いシュミレーション筆者作成)の通り、金利だけで7,000円近くも支払うことになります。リボ払いは毎月の支払額が一定なので安心した感覚になるかもしれません。また新たに買い物をしても返済額は変わらないため、残りの返済額がいくらなのかもわからなくなってしまい、いつまでも返済し続ける危険性もあります。
支払いが遅れたり、うっかり銀行の預金残高が不足して引き落とされないことが起きると信用情報に記録されてしまいます。最悪なことには新たに作りたいクレジットカードの審査に通らなかったり、住宅ローンが組めなくなってしまうこともありますのでクレジットカードの支払いは1回で済ませましょう。
日々の使える金額を見える化する
次は日々の予算管理をすることです。具体的手順は次の通りです。
毎月の収入、固定費、貯蓄額はいくら?
まず家賃、光熱費、通信費、保険、貯蓄額などの固定費と貯蓄額がいくらかかっているか確認してみます。光熱費などは1年で平均化するか、わからない場合は3ヶ月程度の平均を出し、他の固定費も1円単位で算出するのではなくザックリと算出してみます。貯蓄は固定費と位置づけしてしまいましょう。使えないお金として考えるとわかりやすくなりますよ。もし貯蓄が毎月一定にできていない場合はこれを機に決まった金額を先取り貯蓄しましょう。余った分を貯金するという方法では絶対に貯金はできませんし、予算管理も難しくなり使い過ぎの原因にもなってしまいます。
固定費がクリアになったら見直せるものがあるか確認してみましょう。例えば、通信費が月8,000円近くかかっているのであれば格安スマホに変えることで月3,000円程度になることもあります。月5,000円、年間で60,000円も節約になります。保険も見直せると大きくコストカットできます。内容がよくわからないままに入っていませんか?単身世帯であればだいたい月収の2%程度が目安です。固定費は着手するのは手間がかかりますが一度やって改めるとずっと効果が続きます。思い切って始めてみませんか?
変動費はいくら?
次に変動費を確認します。家計簿をつけていないなどで全くわからない場合は
収入-固定費-貯蓄額=変動費
になるはずです。これが1ヶ月で使える予算です。さらに30日で割ると1日に使える金額もわかります。1週間、1ヶ月で調整しながら使うようにすれば、銀行の預金残高にあといくら残しておかなければいけないのかわからないという悩みが解決でき、キャッシュレス決済でも余計にお金を使ってしまうことを防ぐことができます。
家計簿をつける
日々の予算がわかったら、家計簿をつけましょう。家計簿は日々の支出管理と振り返りが目的です。最近では家計簿アプリにクレジットカードや銀行口座を紐付けることができて、買い物したり銀行から出入金すると自動で記録され、資産もグラフになるので一目瞭然で支出も資産も管理がしやすいのが特長です。アプリを利用してもいいですし、エクセル管理やアナログにレシート仕分け、ノートに記録でもご自身に合う方法で家計簿をつけることをおススメします。筆者は色々試した結果、アプリに銀行やクレジットカードの紐付けもせず変動費のみ入力して、固定費はエクセルという方法で管理しています。
ここで大切なのは記録して終わりではなく、あといくら使えるかを把握することと月1回程度は支出の見直しをすることです。ムダな出費は減らし、お金をかけたいものにはかけられるようにしていくことで本当に必要なものを選べるようにもなっていきますよ。また、続けるコツは1円単位で記録するのではなくザックリの方が続きます。
クレジットカードの支払い方法、毎月の一定額貯金も含めた予算管理、家計簿による支出管理と見直しが正しくできれば、毎月銀行の預金残高に悩まされることもなくなりますよ。キャッシュレス決済はポイント付与や割引もあるので上手に使えば現金払いより節約になりますので賢く使いたいですね。
(※本ページに記載されている情報は2019年11月21日時点のものです)