おひとり様であるがゆえに考えなければいけない人生のこと、お金のことはいろいろありますが、どんなおひとり様であるかによって備えることが変わってきます。住んでいる場所、家族などいろいろな要素がありますが、今回は「年代」という切り口でお話ししたいと思います。
年代別「おひとり様」がおさえておくべき
ライフプランとお金の話
2019年10月2日
ヤングおひとり様(20~30代)
これから結婚しておひとり様ではなくなる可能性が高く、親族・友人が近くに住んでいる、シェアハウスに住んでいるなど、何かあってもすぐに助けてくれる人たちがいるようなおひとり様です。
夢・目標を明確にする
まずは自分がこれからどんな人生を送りたいのか、明確にしましょう。
どんな仕事をしていくのか?結婚は?子どもは何人くらい?どこに住む?など。
最初は夢から、それをどんどん具体的に思い描いて目標にすると、それを叶えるために必要なお金もわかってきます。ライフプラン表を作りましょうと言われると「ちょっと面倒くさい」「難しい」と思われるかもしれませんが、このように夢から始めると作りやすいと思います。
「もし、ずっとひとりだったら」を考える
今はまだピンと来ないかもしれませんが、例えば、「10年後、自分がひとりだったら」を考えてみてください。お友達は家庭を持って今より疎遠になるかもしれません。
親族も10年歳を取っていますし、自分の健康・仕事が順調かどうかはわかりません。その時、どう解決するかをちょっと考えてみましょう。
とりあえず貯金
好きなことにお金を使って今を楽しむことも大切ですが、必ず貯金に回すお金も確保しましょう。結婚、出産、家の購入など、大きくライフスタイルが変わる可能性が高いので、それに備えておくことが大事です。そのため、保険に加入するよりは、積立型の貯金をおすすめします。
大人おひとり様(40~50代)
未婚おひとり様、あるいはパートナーと離別・死別して、友人たちは家庭があるから邪魔しない程度につき合い、親族も高齢だったり、遠くに住んでいたり、いざという時、助けてくれる人がいるかどうかちょっと心配なおひとり様です。
エンディングノートを書く
これからの人生を考えるのと同時に、「今もし自分が亡くなるようなことがあったら」を考えてみましょう。遺した貯金、家財道具などは誰に片づけてもらうのか、誰に連絡をしてもらうのか、SNSのアカウントはどうするのか、などひと通り紙に書いて残しておきましょう。
老後の準備をする
老後に備えて考えておきたいのは、お金、住居、人間関係です。
今、賃貸暮らしの方は、高齢になると借りづらくなることもちょっと頭の片隅に置いておきましょう。必ずしも住居を購入する必要はなく、公営住宅に住む、実家に帰るなど自分なりの選択肢を考えておくことです。それを含めて、しっかり貯金しておきましょう。
そして、お互いに助け合える仲間を作っておきましょう。
身も心も健康でいる工夫
なるべく不安にならない環境づくりも大切です。お金、身体、心が健康でいられる方法を考えてみましょう。
上述の貯金、仲間づくりのほか、ヘルシーな食事、体力づくり、趣味を見つけるなどいくつか方法があると思いますが、自分に合った方法を見つけてください。
老後おひとり様(60代~)
ずっと家庭を持っていた人も子供が独立し、パートナーが亡くなると、みんなおひとり様になります。自分ひとりでできないことも増えてくるし、近くにお子さんや親族がいなければ、いざという時助けてくれる人がいないというおひとり様です。
遺言書はしっかり書いておく
エンディングノートというのは法的な効力がありません。誰にどういう財産を遺したいのかしっかり書いておきましょう。
全く身寄りのない人の場合、遺した財産は国庫に帰属します。それで構わない場合でも、自分のお葬式やお墓をどうしたいか、それらを誰に取り仕切ってもらいたいかを伝える必要があるので、やはり遺言書は必要です。
ひとりでできる工夫
高齢になると自分ひとりでできないことが増えてきますが、すぐそばに自分の面倒を見てくれる人がいないので、できるだけ自分で何でもできる工夫をしましょう。
健康であることが、何でもひとりでできてお金もかからないにつながります。アルバイト的に仕事をして外に出るようにすると身も心もお財布も健康でいられます。
ひとりにならない工夫
しかし、必要な時は誰かに頼ることも大事です。ご近所の人たちと毎日挨拶を交わしておくだけでもしばらく見かけないと心配してもらえます。そして、何か困ったことがあった時に頼る先を事前に調べておきましょう。
以上、年代別に、対策を取っておけば、おひとり様ライフも安全・安心です。おひとり様仲間と情報交換することもおすすめします。
(※本ページに記載されている情報は2019年10月2日時点のものです)