家計を節約するために支出の見直しを考えるタイミングは多々訪れます。しかし、食費や光熱費などは毎月一定ではありませんし、「今月は仕方ない」「来月から見直そう」などと思ってしまうのが人の常。そんなあなたにお勧めしたいのが「固定費」の見直しです。固定費は一度見直すとその効果が後々まで続くといわれており、家計の節約にとても効果があるのです。
家計のスリム化には
固定費の見直しが一番!
2019年9月5日
節約効果の高い固定費!あなたは見落としていませんか?
家計の支出を見直すとなると、まず目が行くのが「食費」や「光熱費」。しかし、スーパーのチラシをチェックして特売日にまとめ買いをしたり、小まめに水道の栓を絞めたり、電気のつけっぱなしに気を付けたり・・・などの節約方法は思ったほどの効果が出ないものです。そればかりか、毎日そのことを考えていなければならないという気持ちから、逆にストレスになってしまい挫折してしまうことも多くあります。
そういった観点からすると、固定費というものは一度見直すとその効果が続くということもあり、前述の「食費」や「光熱費」の削減よりも効率的といえます。また、固定費にはまとめて支払うことで割引がきくものもあります。たとえばNHKの受信料や生命保険料などは年間一括払いを選択することで、毎月支払うよりも安く済ませることが可能です。
一番見直せるのは「通信費」!
毎月利用している携帯端末やスマホ。さらには家につないでいるデータ回線など、合計するとかなりの金額になってしまうのが通信費。最近の通信会社やプロバイダーのプランには定額プランが多く存在しており、使うデータ量によって金額が異なるものがほとんどです。ただ、実際に自分がどれくらい家の中でパソコンを利用しているか、通話時間はどれくらいなのかをきちんと把握している人は少ないのではないでしょうか?
もし、契約しているほどのデータ量を使っていないのであれば、プランそのものを見直してみましょう。通信料金の体系は複雑でわかりにくいと思ったら、通信会社のショップに行ってシミュレーションしてみたり、プロバイダーに問い合わせてみることをお勧めします。ここで意外と見落としているのが有料アプリの解約し忘れです。契約の際にいろんなアプリに加入することが条件で安くなったりするケースがありますが、その期間は大体1~2ヶ月です。ショップでも「不要であれば期限後に解約してください。」と言われているはずですが、忘れている場合がほとんどです。機種変更や新規で携帯電話を契約した方で、思い当たる節がある場合は、すぐに手続きをするようにしましょう。
その他、「通信費」に含まれるもの
通信費にはそれ以外にも「新聞購読料」や「有料チャンネル放送料」などがあります。最近では大まかなニュースはもちろん、スーパーの広告もネット上で閲覧が可能です。どうしても仕事で必要だという方でなければ、思い切って新聞を取るのを止めてみるのも一つのアイデアです。資源ゴミの量も減りますし、一石二鳥かもしれません。
また、有料チャンネル放送についても、最初は物珍しくみていたけれど、最近はあまり見ていないという方も多いのではないでしょうか。今の自分の生活スタイルを振り返り、支払う対価ほど閲覧していないのであれば、プラン変更や解約を検討してみましょう。
意外と見落としがちな「年会費」
コンサートのチケットを優先的に獲得するために入ったファンクラブの年会費やリゾートクラブの会員権。他にも入会したけれどなかなか行けずにいるフィットネスクラブの会費などは、知らず知らずのうちに口座から引き落とされるために意外と見落としがちです。
年に一度引き落とされるだけだから・・・と思いがちですが、何年も支払っているとその金額も馬鹿になりません。この先も続けて加入していくのかどうか、会員であるメリットも併せ、一度見直してみることをお勧めします。また、不要なクレジットカードも要注意です。初年度は無料だったけれど、実は年会費が引き落とされているといったケースも見受けられます。もしそれがそれほど使うことのないクレジットカードであれば、思い切って解約する方がよいでしょう。
必要に応じて「保険料」も見直しましょう!
支払う保険料には生命保険料や自動車保険料、そして火災保険料などが当てはまります。生命保険についてはライフスタイルが変わるタイミングで是非見直しをすることをお勧めします。特に医療保険などは10年前と今では内容が変わっており、今の医療制度にそぐわないものも少なくありません。使えない保険に払う保険料ほど無駄なものはありません。
きちんと内容を把握し、不要な部分は削っていくなど定期的に見直しをすることで、年間に支払う保険料も変わってきます。そして自動車保険料をもっと安くしたいと思っておられるのであれば、ネット型の商品を選ぶとよいでしょう。最近の自動車保険は「年間走行距離」や「運転する人の年齢」「免許証の種類」など条件が細分化されており、条件によっては今までよりも安くなることもあります。ネット上で簡単にシミュレーションできますので、更新が近くなってきたら複数社で比較してみましょう。
一度固定費を見直すことで月に2~3万円程度節約できるものです。年間だとかなりの金額になりますので、一度真剣に見直してみてはいかがでしょう。
(※本ページに記載されている情報は2019年9月5日時点のものです)