30代は女性にとって結婚や出産で大きく人生が変わる年代です。今は独身でも将来に備えて「貯金はいくらあれば安心なの?」と不安になりますよね。結婚の予定がなくてもマンションを購入して住宅ローンを抱える人も少なくありません。世間一般の貯金額と毎月の生活費から貯めるべき金額、すぐ実践できて自然とお金が貯まる方法を3つお伝えします。
30代は貯金がいくらあれば安心?
明日からできる貯金方法3選
2019年8月20日
みんないくら貯めているの?30代の平均貯金額
金融広報中央委員会が2018年に実施した「家計の金融行動に関する世論調査」から
30代の単身者の金融商品保有額を年収別に調べてみました。
年収300万円未満:平均235万円、中央値:210万円
年収300~500万円未満:平均443万円、中央値:350万円
年収500~750万円未満:平均670万円、中央値:510万円
年収750~1,000万円未満:平均940万円、中央値:560万円
年収1,000~1,200万円未満:平均3,239万円、中央値:1,380万円
年収1,200万円以上:平均1,537円、中央値:1,369万円
金融商品保有額は現金以外の預貯金、保険、株や投資信託など金融商品も含まれています。
この数字を見て「私は平均より貯金を持っている」と安心した人もいますよね。一方、「私の貯金は平均を大幅に下回っている……」と不安に思った人もいることでしょう。
平均より貯金額が多い人はすでにお金を貯める習慣が身についています。今のペースを崩さず貯金に励んでください。
ここからは、平均や中央値より貯金額が少ない人向けにお金を貯める習慣を身に着ける方法を説明していきますね。
給料の〇割?ストレスなく貯金できる金額
貯金の基本は、給料から無理のない範囲で毎月決まった金額をコツコツ貯めること。毎月決まった金額を貯めるといわれても、給料から貯金にあてるべき具体的な数字がわかりませんよね。
ライフスタイルにもよりますが、最低でも手取り月収の1割は貯金しましょう。たとえば、手取り月収が30万円だと毎月の貯金額は3万円です。
実家暮らしだと、家賃や光熱費を全額負担する必要がない人も多いですよね。実家暮らしで生活に余裕がある人は、手取り月収の3~4割を頑張って貯めてみてください。一方、ひとり暮らしの人は家計が苦しくならない程度の金額を毎月貯めるようにしてくださいね。
お金を貯めるために最初にやるべきこと
貯金を始めるのと同時にムダな出費がないか家計簿をつけてチェックしましょう。節約の近道は、1ヵ月の正確な支出を知ることといわれています。
お金が貯まらない人は、自分で気づかないうちにムダ使いすることも少なくありません。1ヵ月の生活費の正確な支出を把握するために家計簿をつける習慣を身につけましょう。
家計簿がサクサク入力できる家計簿アプリとは?
「家計簿をつけるのは面倒……」と思う人もいますよね。スマートフォンの家計簿アプリを使えば、レシートを撮影するだけで簡単に家計簿がつけられます。
撮影したレシートのデータからアプリ側で項目を自動仕分けするので、入力時間を大幅にカットできますよ。ほとんどの家計簿アプリで給料振込や公共料金を支払う金融機関の口座と連携可能です。口座連携させることで家計簿の入力作業を自動化できて便利です。
しかも、家計簿アプリに入力したレシートや金融機関の口座のデータは、1ヵ月ごとの収入や支出、項目別に分類された表やグラフが自動作成されます。表やグラフを見て無駄な出費が一目で確認できますよ。
代表的な家計簿アプリに家計簿 マネーフォワード ME やMoneytree 家計簿より楽チンがあります。マメでない人や仕事が忙しい人は、これらの家計簿アプリを試してみてくださいね。
すぐできる!無理なく先取り貯金をする方法3選
確実にお金を貯めるのであれば、給料をもらった直後に手取り月収から先取り貯金するのがおすすめです。誰でもすぐにできて、ほったらかしで先取り貯金ができる方法を3つご紹介します。
会社員向けの財形貯蓄制度
会社勤めの人は、勤め先に財形貯蓄制度(一般財形貯蓄)があるか確認しましょう。財形貯蓄制度とは、会社が毎月の給料から一定の金額を天引きして、提携先の金融機関に送金して積立貯金を行う仕組みのこと。
会社の福利厚生なので、社員は誰でも利用できます。給料を振込する口座とは別の口座に送金するため、お金を使う心配もありません。ほおっておけば、自然とお金が貯まっていきますよ。
高金利がうれしい社内預金制度
社内預金制度も会社員向けの先取り貯金のひとつ。社内預金制度とは、会社が毎月の給料から一定額を天引きして会社が積立貯金を行う仕組みのことです。お金が貯まる仕組みは、財形貯蓄制度と変わりません。
財形貯蓄制度とのちがいは「お金の保管先」と「金利」です。社内預金制度では天引きしたお金は金融機関に送金しません。会社が社員のお金を預かって管理します。
労働基準法で社内預金の金利は、最低0.5%以上と定められています。2019年8月現在、大手都市銀行3行の定期預金の金利は0.01%。金利を比較すると、財形貯蓄制度よりも社内預金制度でお金を貯める方がおトクですね。
勤め先に社内預金制度がある人は、財形貯蓄制度でなく高金利の社内預金制度の利用をおすすめします。
個人事業主向けの積立式定期預金
個人事業主や会社員でも勤め先に財形貯蓄制度と社内預金制度がない人は、金融機関の積立式定期預金で先取り貯金を行いましょう。積立式定期預金とは、一定期間指定した任意の口座から毎月一定の金額を引き落として、金融機関の定期預金に預ける仕組みのことです。
ほとんどの金融機関で定期預金への預入日、預入金を自由に設定できます。給料振込の口座を引き落とし口座に指定して、自動的にお金が貯まる仕組みを作ってみてくださいね。
誰でも簡単に実践できて、ほったらかしでも自動的にお金が貯まる先取り貯金のやり方を3つ紹介しました。平均よりも貯金が少ない人、お金を貯める習慣がない人はぜひ試してみてください。
(※本ページに記載されている情報は2019年8月20日時点のものです)