このままずっと独身かもと思うと将来が漠然と不安……。
実家暮らしだからひとり暮らしよりも貯金しやすいはずなのに、なかなか貯まらない。
今までと同じペースの貯金で本当に大丈夫?
将来に不安を感じるなら、今から備えていきましょう!
実家暮らし独身女性の貯金術
2019年8月12日
支出を把握しましょう!
まず1ヵ月あたりの支出金額がどれくらいかを把握しましょう。
意識をせずに使っているとなかなか貯まりません。
家計簿のようにきちんとしたものでなくて大丈夫です。支出が分かったら、食費・交際費・通信費等、大きく分類してみましょう。
どこにお金をかけているのかを可視化することで、省くことができる支出に気が付くと思います。コンビニ・カフェで何となく使ってしまっていませんか?保険は正しく加入していますか?
見直しが必要かもしれません。ただ節約するのではなく、価値のあることにお金を使えるようにしていきましょう。
独身女性、将来どれくらいの資金が必要?
支出を把握したら、その金額を切り詰めるのではなく、先に「どれくらい貯めたいか」を考えましょう。将来どれくらいの資金を貯めておいたら安心というのは、人それぞれ違います。
家計調査報告(家計収支編)単身世帯-令和元年(2019年)の平均速報結果概要では、60歳以上の独身女性の毎月の支出は約15万円となっています。
年金については、簡易的な計算方法ですが、おおよその年金額を試算できます。仮に22~65歳を平均年収300万円の会社員として働き、国民年金は20歳から納めていた場合、現状では月12.5万円がもらえる年金額となります。
以下は簡易的な式となりますので、参考にしてみて下さい。
老齢基礎年金:2万円×加入年数
老齢厚生年金:加入期間平均年収×0.55%×厚生年金加入年数
独身女性の将来必要な貯蓄額は、上記平均年収300万円のケースでは、735万円の貯蓄が必要となります。
(厚生労働省2018年簡易生命表:65歳平均余命24.50年をもとに「年金収入-支出」×平均余命で算出しています。)
上記は、65歳からの受給で計算をしておりますが、定年が60歳の場合には、60歳から65歳までの期間は無収入期間となります。
60歳以上の独身女性の毎月の支出が約15万円だとすると、5年間で900万円が不足するため、合計で1,635万円の貯蓄が必要となります。
あくまでも上記は一例です。年収や生活費は人によっても異なりますので、参考データとしてお使い下さい。上記は退職金を考慮していません。
老後には、医療・介護費用もかかるため、更に万が一に必要な資金も貯めていく必要があります。
また、上記計算では毎月支出が約15万円で計算しておりますので、足りないと感じる方は上乗せして用意をする必要があります。
その他、退職するまでに住宅購入・結婚資金等が必要になるケースもあると思いますので、ライフプランに合わせて中長期で運用をすることを考えていきましょう。
今からコツコツと貯めていく方法は?
毎月自動的に貯めていく方法はいくつかありますが、ここでは3つご紹介いたします。
積立預金
毎月設定した金額を指定日に自動で積み立てる預金です。普通預金とは別管理が出来るので、着実にお金を貯めていくことができます。元本割れをしないうえ、急な出費があった時でも解約できるので安心です。利率は現在0.01%(2019年8月現在/ゆうちょ銀行金利一覧参照)であるため、金利で増やすのはかなり厳しい状況ですが、安定的に積立ができます。
個人型確定拠出年金(iDeCo)
月5,000円から積立が可能です。所得控除・運用益非課税・受取時に各種控除の対象となります。原則60歳から老齢給付金を受け取ることができます。価格変動のリスクはありますが、長期・少額・分散して積み立てられるので、相場変動に一喜一憂せずに積立てていくことができます。ただし、60歳まで引出しができないため、無理なく積立ができる金額設定をおすすめします。
つみたてNISA
月々100円から積立が可能です。非課税枠上限年40万円まで・最長運用期間が20年です。運用益非課税の対象となります。
価格変動のリスクはありますが、中長期・少額・分散して積み立てられるので、相場変動に一喜一憂せずに積立てていくことができます。個人型確定拠出年金(iDeCo)と異なり、途中解約は可能なので、流動性も確保しながら運用することができます。
時間を味方につけましょう!
先延ばしにせずに、早く貯め始めることが大事です。
積立金額・金利で例を挙げてみます。
積立金額
60歳までに2,000万円のお金を貯めたいと考えてこのさき金利が上昇し、平均3%程度の運用が実現した場合、積立開始した年齢が20歳なら月2.2万円、30歳なら月3.5万円、40歳なら月6.0万円です。
金利
60歳までに2,000万円のお金を貯めたいと考えて毎月3万円積立をした場合、積立開始した年齢が20歳なら1.6%、30歳なら3.8%、40歳なら8.9%での運用が必要です。高金利の運用方法はリスクも高いです。
時間を長くとればとるほど、少額でリスクを抑えて運用することが可能です。
実際にどれくらいの資金をいつまでに貯めたいかが決まったら、試算することをおすすめします。
毎月の積立額・想定利回り・積立期間を入力すると、最終的にいくら貯まるかを金融庁の資産運用シミュレーションで確認することができます。参考にしてみて下さい。
いかがでしたか?
将来を活き活きと過ごすためには、コツコツと準備をしていくことが大切です。
できる限りリスク・負担を下げるために、今から始めていきましょう!
(※本ページに記載されている情報は2019年8月12日時点のものです)