いつでも気軽に始められる「500円玉貯金」。挑戦してみたけど続かなかった人も多いのでは。貯金はダイエットと同じです。続けるのが大変。この記事では500円玉貯金が挫折しやすい理由と、続けていくための工夫をご紹介します。
500円玉貯金で失敗する人が陥りがちなワナとは
2019年7月25日
500円玉貯金とは
500円玉貯金のルールは「財布の中にある500円玉を貯金する」だけ。いつでも誰にでもできる手軽な貯金方法です。
500円玉貯金の3つのメリット
1.いつからでも始められる
500円玉貯金は、貯金箱さえあればいつでも始めることができます。「貯金しよう」と思った瞬間に始めるのがコツ。 新年のはじまる1月1日や、年度はじまりの4月1日から、新しい習慣として500円玉貯金をスタートするのもいいですね。
2.難しい計算をしなくてもいい
貯金1回あたりの単位が500円なので、いくら貯めたか計算しやすいのが500円玉貯金の最大のメリット。例えば500円玉10枚が5,000円。500円玉20枚が1万円です。
いくら貯金したかを確認するには、貯金箱に入った500円玉の枚数を数えるだけでいいので、金額を計算するための帳簿やメモは必要ありません。
3.短期間で貯金が高額になる
100円玉を20枚集めると2,000円。500円玉を20枚集めると1万円です。
500円玉は他の小銭よりも高額なので、貯金が目標金額に達成する時間が短くて済みます。
500円玉貯金が続けられない5つの理由
「気軽に始められる」500円玉貯金。ところが、始めてみたものの挫折する人が多いのが現実。その原因は大きく分けて5つあります。
1.貯金する目標が曖昧
なんとなく500円玉を貯金箱に入れていても、今一つ達成感がないので、なんとなく貯金しなくなってしまう。このパターンに陥った場合は、貯金を始めた時に思い描いていた目標を思い出してみましょう。
金額は決めていましたか?
金額を決めずに貯金を始めてしまった方は、今、目標金額を決めてください。
2.自分のやる気に頼ってしまう
「500円玉貯金をしよう!」と決心して、最初の1か月ほど熱心に500円玉を貯金箱に入れていたけれども、いつのまにか貯金しなくなっていた。
そんな経験のある人は、熱しやすく冷めやすい性格かもしれません。
勢いに頼らず、コンスタントに貯金できる習慣をつけましょう。
『500円玉貯金』で30万円貯めるには? そのコツは貯金箱と習慣化にあり!
3. 500円玉を無理に作ろうとする
500円玉貯金は財布の中の500円玉を貯金するのが基本ルール。
でも、財布の中にいつでも500円玉がある人って、意外に少ないんじゃないでしょうか。 1,000円札をくずして500円玉を作るために、自動販売機でジュースを買うのはやめましょう。500円玉は工夫次第で作れます。
例えば、コンビニで850円の買い物をした時、1,350円を出すと500円玉が1枚もらえます。お釣りで500円玉をもらう。こんなふうに、少し計算してお金を払うのが、効率的に500円玉を集めるコツです。
4.貯めた500円玉を使ってしまう
ランチや飲み会に出かける時に、「手持ちのお金が少し足りないかもしれない」と不安になって、つい貯金箱から中身を取り出して財布に入れる。 そんな経験はありませんか? 一生懸命に貯めた500円玉を使ってしまっては、貯金の意味がありません。
「自分はあまり意志が強くない方だ」と感じている人は、簡単にお金を取り出せないフタのない貯金箱や、鍵つきの貯金箱を使うとよいでしょう。
5.貯めたのに使うことができない
コツコツと500円玉貯金を続けて、ついに目標の金額に達しました。……ところが。
せっかく集めた500円玉をお店で使おうとすると、お店に受け取りを拒否されることがあります。 その硬貨の額面の20倍までは通用する、「20枚以上の硬貨を受け取らなくてもいい」とする法律(「通貨の単位及び貨幣の発行等に関する法律」第7条)があるため、お店では500円玉は20枚まで、つまり1万円までしか使うことができません
財務省|お金には使用できる枚数の制限はありますか
お店で使う前に、貯めた500円玉を銀行でお札に両替しましょう。
銀行の預金口座に入金して、お札で引き出す方法もあります。
500円玉貯金を楽しくする3つの工夫
500円玉貯金を楽しくする3つの工夫を考えてみました。
1.目標の金額を明確にする
あなたは500円玉貯金をして、貯まったお金を何に使いたいですか?
ショッピング? 旅行? 習い事?
ちなみに、500円玉貯金で100万円を貯めるための貯金箱が市販されています。
銀色の缶に「100万円 貯・め・る BANK」と黒い文字で書かれたシンプルな貯金箱。すべて500円玉で貯金した場合は約100万円を貯めることができます。
メタルバンク100マンエン シルバー(トイボックス)
「100万円はハードルが高すぎる」と思った方は、「30万円用」の貯金箱もあるので、チェックしてみてください。
2.目標金額達成までの過程を楽しむ
お金が貯まっていく達成感を楽しみながら貯金を続けたい方は、透明アクリル製のマルチボックスを、貯金箱に利用してみてはいかがでしょうか。 TERESA(テレサ)の マルチボックスは、ポップを差し込む透明ポケットがついていて、500円玉が約400枚(20万円)入ります。
コンビニのレジ横にある募金箱のイメージで、紙に目標金額とほしいものの名前を書いて、透明なボックスに貼ると、お金が貯まる過程を見ながら楽しく貯金できます。
TERESAマルチボックス
3.無理をしない
500円玉を貯金できる日もあれば、財布の中に500円玉があるのに、どうしても、それを使わなければならなくなって、貯金できない日もあります。 そんな時、貯金できなかった自分を責めないでください。今日貯金できなければ、明日貯金すればいいんです。 500円玉が無理なら、100円玉から貯金を始めてください。とにかく貯金を続ける習慣をつけることが大切です。
今日から簡単に貯められる 「1日100円貯金」を始めよう!
貯金した後は
目標金額を達成したら、お札に替えてもらうために、貯まった500円玉を持って銀行へ行きましょう。
銀行の窓口がある支店には、両替機が設置されていて、簡単に硬貨をお札に両替することができますが、銀行の無人ATMやコンビニのATMでは両替ができないこともあります。
そして、銀行ごとに両替できる硬貨の枚数が異なり、手数料がかかる場合があるので、両替に行く前に必ず銀行に確認しましょう。
これは「両替」ではありませんが、全国どこにでもある郵便局の窓口から、1円単位で引き出せる、ゆうちょ銀行の「通常貯金口座」に入金するという方法もあります。 そのまま引き出さずに、使う時まで口座に置いておけば、利子もついてお得です。
楽しく貯金しましょう
500円玉貯金は「節約」でもあります。
財布の中の500円玉を使わないように我慢して貯金箱に入れたり、持ち合わせが足りない時に貯金箱から取り出さないよう我慢したりしなければいけません。
あまり我慢すると、貯金そのものが続かないので、楽しく貯金するための自分なりのルールを考えましょう。
例えば、ラッキーなことがあった時に「いいこと貯金」として、500円玉を貯金箱に入れる。そんな気楽な気持ちで、500円玉貯金を続けてくださいね。
(※本ページに記載されている情報は2019年7月25日時点のものです)