あなたは節約生活していますか?家計簿はつけていますか?「節約の成果があまりない」「支出の内訳を見直したほうがいいかも」「もっと貯金が増えてもいいはずなのに」思いあたるふしはありませんか?そこで今回は、節約上手なFPさんたちの家計簿を見せてもらい、節約のコツを聞いてみました。簡単で誰でもマネできそうなコツばかり。成果が出て、貯金が増える節約のコツ、あなたの節約生活にもきっと生かせるはずですよ。
節約上手なFPの家計簿公開!
誰でもマネできる5つのコツ
2019年7月20日
家計簿をつける意味って?
あなたは家計簿をつけていますか?そもそも、家計簿をつける意味って何でしょう?
【支出額が分かる】
当たり前のことですが、家計簿をつけていないと意外と把握できていないものです。家計簿をつけることで、今日・今週・今月の支出額を正確に把握できるのです。
【支出の内訳が分かる】
家計簿をつけていなくても、銀行口座やお財布を見れば、おおよその支出額が分かる人もいるでしょう。ですが、家計簿をつけていると、どんな物やどんな事に、どれだけ支出したかといった項目ごとの支出額も正確に把握できるのです。項目ごとの支出額が分かっていると、項目ごとの予算や貯金計画などが立てやすくなります。
【我が家の傾向が分かる】
家計簿をつけ続けていると、例えば「〇月は支出が多くなる」「夏はレジャー費が増える」といったような月ごとや季節ごとの傾向や、「外食費が多い」「交際費が多い」といったような支出項目ごとの傾向が分かります。我が家の傾向が分かると家計の見直しをする際にも役立ちます。
節約上手なFPの家計簿 その1
30代独身で一人暮らしKさんの家計簿
(収入) 18万円
(支出)
住居費 5万5,000円
交通費 1万円
電気代 5,000円
ガス代 5,000円
水道代 3,000円
携帯代 3,000円
Wi-Fi代 4,500円
動画・雑誌配信サービス代 1,500円
医療保険 2,000円
食費 2万円
生活用品費 3,000円
交際費 5,000円
趣味レジャー費 5,000円
美容健康代 5,000円
洋服代 5,000円
計 13万円
(貯金)
普通口座 2万
定期預金 1万
つみたてNISA 2万
計 5万
【家計簿を続ける工夫】
家計簿アプリを使用。スマホやクレジット決済分が自動入力になるので楽ちん。現金払いを徐々に少なくしているので、レシートをまとめて週1回ペースで入力するだけでOK。
【家計節約の工夫】
・携帯を格安スマホに
・保険は掛け捨て型の医療保険のみ
・食費は外食を控え自炊をし、お昼も毎日お弁当持参
・見放題の定額配信サービスを利用
・交際費は参加する会を厳選
・友人とはランチ時間に会う
【貯金の工夫】
・普通預金は、旅行資金や家電購入、アパート更新代などまとまったお金が必要な時 のためのプール金として
・定期預金は利率の良いネット銀行を利用
・つみたてNISAは投資の勉強と節税を兼ねて利用
節約上手なFPの家計簿 その2
40代既婚(夫・子ども1人)で賃貸アパート暮らしMさんの家計簿
(収入) 35万円 (夫 27万円、Mさん 8万円)
(支出)
住居費 7万5,000円
電気代 6,000円
ガス代 5,000円
水道代 5,000円
車ローン(1台分) 1万5,000円
ガソリン代(2台分) 1万円
携帯代(2台分) 1万5,000円
Wi-Fi代 7,000円
生命保険(3人分) 2万円
食費 3万円
生活用品費 1万円
外食レジャー費 2万円
子ども費 1万円
おこづかい(夫) 4万円
おこづかい(Mさん) 1万2,000円
計 28万円
(貯金)
普通預金 3万円
国債 2万円
つみたてNISA 2万円
計 7万円
【家計簿を続ける工夫】
支出項目を自分で選択できるノート型家計簿を使用。食費は食材ごとの記入はせず、いつどこの店でいくら使ったかだけを記入
【家計節約の工夫】
・携帯電話や生命保険のプランを見直し固定費を削減
・外食の回数を減らした分、自宅で贅沢な食事をする回数を増やした
・節約と健康をかねて夫婦で禁酒
・おこづかいを「収入の約15%」と決め、その中でそれぞれ交際費・趣味費・洋服費などをまかなう
【貯金の工夫】
・普通預金は、家族旅行費・帰省費・冠婚葬祭費・車検費など臨時支出にへの備え ・国債は教育費の備え
・つみたてNISAは、夢を叶える資金もしくは老後資金
今日からあなたも節約上手!家計簿5つのコツ
節約上手なFPさんたちの家計簿から、誰でもマネできる5つのコツを見つけました。
1)自分に合った家計簿を見つける
従来の家計簿だけでなく、アプリや手帳、大学ノートで管理するなど、さまざまな家計簿があります。記入のしかたもさまざまです。自分の好みやライフスタイルに合ったものを選び、長続きできる工夫をしましょう。
2)小さな誤差より、全体を把握する
家計簿をつける際、数十円、数百円の誤差を気にする必要はありません。家計簿をつける意味は、支出額や支出項目を把握し、家計改善や貯金計画に役立てることです。小さな誤差を気にして、挫折してはもったいないです。
3)我が家の傾向をつかんで、予算を立てる
一般情報として、理想の支出額や支出割合、貯金額はありますが、あなたの家計が理想と違っていても気にする必要はありません。家計それぞれに、使いたい項目と、大胆に節約できる項目があるはずです。あなたの家計に合った予算を立て、実践してみましょう。
4)貯金の目的を決めておく
「いざという時のため」「今月余ったから」ではなく、「旅行費用」「教育資金」など、ある程度の目的を決めて貯金したほうが良さそうです。目的が決まると、いくら貯めたいか、どの金融商品が良いかも明確になります。
5)記録だけで終わらず、見直して活かす
家計簿を記録するだけで満足している人がいますが、それは少々間違いです。記録した情報を、今後の家計に活かしていかなければ意味がありません。先月や昨年同月と比較検討したり、通常支出だけでなく臨時支出や貯金額の把握をしたり、家計簿は、家計改善の大事な資料です。見直して大いに活かしましょう。
いかがでしたか?消費税の増税も間近です。家計簿を上手に活用して、節約上手を目指しましょう。
(※本ページに記載されている情報は2019年7月20日時点のものです)