お金についての悩みはいろいろあります。貯金ができない、住宅ローン返済の方法、教育費をどうするか、他にも相続、保険、資産運用など‥。そんな時に相談できる人があなたの周りにいるでしょうか。いたとしても中立な立場で相談にのってくれているでしょうか。
今回はこうしたお金の相談を誰にしたらいいのかを考えてみたいと思います。
お金の悩みを解決したい!
「お金の相談」って誰にしたらいいの?
2019年7月9日
お金の相談誰にする?
誰しも大なり小なりお金の悩みを抱えたことがあるのではないでしょうか。お金の悩みと言ってもさまざまです。貯金ができない、浪費癖をなおしたい、教育費が足りない、資産運用を始めたい、住宅ローンの返済プランのアドバイスをもらいたい、相続の相談にのってほしい‥など、あげればキリがありません。こうしたお金の相談は、年収や資産状況などに触れるため、友人や知人には話しづらい部分があると思います。そこで、第三者に相談したいと思っても、どこに行って、誰に相談したらいいのかは迷うところです。
たとえば、資産運用がしたいと思って、銀行に足を運べば、その銀行が扱っている投資信託や外貨預金を勧められるでしょう。住宅ローン相談会などに行けば、提携している金融機関の住宅ローンを勧められ、いきなり手続きの話になるかもしれません。
まずは、相談者が何に困っているのかを見極めて、その解決方法を偏りなく提案してくれる人が必要です。こうしたことを仕事としている人がファイナンシャルプランナーです。
ファイナンシャル・プランナーとは
家計にかかわる金融、税制、不動産、住宅ローン、保険、教育資金、年金制度など幅広い知識を備え、相談者の夢や目標がかなうように一緒に考え、サポートする専門家が、ファイナンシャル・プランナー(FP)です。(※)
※ファイナンシャル・プランナー(FP)とは | 日本FP協会より抜粋
ファイナンシャルプランナーと名乗っていても、さまざま形があります。銀行や保険会社、不動産会社などに勤務している場合は、ファイナンシャル・プランナーの資格を持っていても、やはり、自社の商品を売ることを仕事としている限り、中立な立場での相談とはなりません。
中立的なアドバイスを求めるのであれば、独立系のファイナンシャル・プランナーがよいでしょう。できれば、相談実績が豊富なFPを探してみましょう。また、幅広い知識があると言っても、FPによっては、得意分野、不得意分野がある場合があります。FP紹介ページなどがあれば、その人の他の資格や、過去の相談事例などをもとに、問題を解決してくれそうなFPかどうか判断しましょう。
相談無料には理由がある
「お金の悩み相談無料」といった広告を時々目にすることがありますが、相談料が無料でも、あとで商品の契約をさせられたら、無料の意味がありません。たいていは、無料という言葉で釣って、個人情報を取られたり、商品を買わされるケースがほとんどです。そうでなければ、高い広告費を使ってわざわざ宣伝する意味がありません。こうした広告に日頃慣れてしまうと、FPとしての本来の仕事をして、相談料を取ると、「えっ!有料なの?」とけげんな顔をされてしまうことがあります。むしろ、中立な立場で、本当に相談者のためになる提案がなされているかは、相談料をきちんと取っているかで判断できると言えます。
相談事例
最後にFPに相談したことで、お金の悩みが解決したSさんの事例を紹介しましょう。
Sさんは入社4年目の会社員です。同僚はすでに300万円以上貯金があるのに、自分はほとんど貯金がないことを悩んでいました。Sさんの問題点を探ってみると、給料のほとんどが住居費(都内1人暮らし)に消えてしまっていること。先取り貯金をしていないこと。年に1回海外旅行をしていることがあげられました。しかしSさんは、「このマンションは職場から近く、気に入っているので引っ越したくない。年に一回の海外旅行は死守したい」と言いました。そこで、FPが提案したのは、以下の3つ。
1.同じマンションの違う部屋に引っ越す。
下の階の東側の部屋に移りました。普段、仕事で日中は部屋にいないので南側にこだわる必要もなく、引っ越し費用もあまりかけずに移ることができました。これで住居費が月2万円以上安くなりました。
2.海外旅行の時期をずらす
これまで、夏の繁忙期に旅行をしていたSさん。有給を使って、閑散期に行くことで、旅行費用が3分の2になりました。またマイルを貯めることで、5年後には、1回分のアジア旅行に行けることがわかりました。
3.会社の確定拠出型年金と財形貯蓄制度を利用する。
企業型確定拠出型年金は老後資金を作るため、財形貯蓄は少し先の未来のための貯金として始めました。確定拠出型年金の掛金は会社負担であり、財形貯蓄には財形給付金が7年ごとに支給されます。(※会社によって違いがあります。)給料天引きなので、確実に貯金ができています。
Sさんはこれらを実践したことで、月6万円+ボーナスで、年100万円近くの貯金ができるようになりました。今ではその3分の1の資金を使って投資を始めています。
お金のために我慢をしたくない、人生をもっと楽しみたい、そんな女性にとって、お金との上手な付き合い方を知ることはとても有益です。そのお手伝いができるのがファイナンシャルプランナーと言えるでしょう。まずは入口として気軽に相談できるFPを見つけてみてはいかがでしょうか。
(※本ページに記載されている情報は2019年7月10日時点のものです)