毎月赤字に悩んでいる方は、「なぜ赤字なのか」をじっくり調べてみることで解決方法が見つかります。次のステップで「なぜ」を見つけ、やりくりできる家計に変えていきましょう。
毎月赤字!?家計をやりくりできる化する3つのステップ
2019年5月27日
1.収支を書き出す
まずは収支をしっかり把握することが大事です。給与明細、カード明細、通帳など、きちんと見ながら書いてみましょう。
一番いい書き方は1か月分ずつ1年分書いてみることですが、面倒という場合は、一番お金を使ったと思う月と一番使わなかったと思う月2か月分について書いてみましょう。
収入:税金などが引かれる前の金額を書きます。実際の手取りと比較して、何がどれだけ引かれているのか認識するためです。
副業や配当、臨時収入なども書き出してみましょう。
支出:以下の種類に分けて書いてみましょう。
1)給与天引きになっている税金、社会保険料、住宅ローンなど
2)家賃・水道光熱費・通信費など毎月固定の費用
3)食費・雑費など、必ず使う費用
4)交際費・会費・旅行代など月によってばらつきがあるもの
2.思い込みを捨てて支出を仕訳
数字が全部で揃ったら、支出について以下の「思い込み」で使っているものがないかチェックしながら、ひとつずつ仕訳していきましょう。
いる・減らせる・いらない、に分けて減額できる金額を計算し、再度支出を計算して赤字が脱出できるかどうかやってみてください。
必要だと思っている
必要度1:スマホ代のように必要ではあっても安いプランに切り替えられるもの、飲み代のように回数を減らせるもあると思います。
必要度2:保険は「社会人になったら入らなければいけないと思っていた」という方が結構います。しかし、高額療養費で賄えたり、きちんと収支を見直して貯金ができるのであれば、必ずしも必要ではありません。
必要度3:あまり活用していないジムの月額料金のように、うすうす必要ないと気付いている費用もあります。
お得だと思っている
お得度1:最近、サブスクリプション(定額制)が流行っています。もともとよく利用するものであれば、定額制というのはお得だと思いますが、「定額制にしたので元を取るために使う」というのであれば本末転倒です。デパートの商品券も同様です。
お得度2:スーパーのまとめ買いは、「あると使っちゃう」とか、長期保存がきかなくてかえって高くつくなどということもあります。
3.それでもダメなら収入を増やす努力
再計算してみて、まだ赤字でしょうか?
赤字を脱することができた人は、再計算した支出に合わせて生活してみましょう。
まだ赤字という場合は、もう一度支出を見直してみるか、あるいは、無駄遣いもないし、節約も頑張るのに、まだ赤字というのであれば、収入が足りないのだと思われます。毎月どれくらい赤字なのかを見ながら、以下の方法を考えてみましょう。
収入を増やすには以下の方法があります。
1)昇給でカバー
2)ボーナスでカバー
3)副業でカバー
4)転職でカバー
赤字度1:毎月の赤字がそれほど大きくなく、ボーナスで補てんできるのであれば、それほど焦らなくても大丈夫です。昇給と共に解消されていくので、このままコツコツ頑張りましょう。
赤字度2:ボーナスがない、あるいはボーナスでカバーできない場合でも、毎年昇給していって数年後には解消されるというような場合は、それまでの赤字トータルを計算してみましょう。
足りない分は副業などで補てんできないか検討しましょう。
赤字度3:ボーナスや昇給ではどう頑張っても赤字が解消されない場合は、副業や転職を考えた方がいいかもしれません。
体調や家庭の事情でそれが難しい場合には、今の職場に相談してみるのもいいでしょう。
4.改善策で注意すること
赤字が解消されない場合は、副業、転職など、何らかの行動を講じた方がいいと思いますが、その際、以下の点には注意してください。
何を優先させるか
赤字なのはわかっているけれども、今の職場の人間関係がいいからとか、趣味はやめられないから、という方がいます。いずれ赤字が解消される見込みがあるのであれば、その考え方も大丈夫ですが、解消される見込みがないのであれば、まず赤字解消を考えましょう。赤字が積もっていけばいい人間関係も趣味も続けることができなくなります。
副業・転職先は十分にチェックしてから
稼げそうに謳っている危ない副業はたくさんあります。くれぐれもきちんと調べてから始めるようにしましょう。始める際にお金がかかる副業はお勧めしません。
赤字の内容や、金額、いつ解消されるのかを把握しておけば、今赤字であっても必ずしも焦ることはありません。きちんとマネープランを作って、数年先までを見ながら解消していきましょう。