新しいものとの出合いは、向こうからやってくる形で実現する場合もあれば、みずから探して選ぶ場合もあるものですよね。タイミングよく自分の感性に合ったものと出合えると、運命ではないかと感じるときさえあります。あなたは、これまでに無料のサービスを通した、よい出合いの経験をしたことがあるでしょうか。
お金の貯まる人の”無料”サービスとの付き合い方とは
2019年5月20日
無料で提供された価値ある情報との出合い
先日、著者の住まいの近所に新しいスーパーがオープンしました。どんな品ぞろえのスーパーなのかを見るために足を運び売り場を歩いていたとき、鮮魚売り場の一角でアジの干物の試食を勧められました。
そのときの担当者は、スーパーなどでよく見かけるような試食担当のお姉さんではなく鮮魚売り場の人のようでした。そのおじさんに勧められた試食用のアジの身は、ふっくらとしておいしそうに見え、特に試食好きというわけでもない著者ですが思わず足を止めたのです。そして、おじさんに渡されたアジの一切れはやはりおいしく、口に入れた瞬間、「ふっくらしておいしい」と声が出てしまうほどでした。
すると鮮魚売り場のおじさんがアジを焼いているホットプレートを指さし、「こんなふうにフライパンにクッキングシートを敷いて焼けばふっくら焼ける。最初に皮のほうから焼いて身が白くなってきたら裏返して焼けばいいだけだよ。グリルで焼くと固くなりやすいからね。」と干物のおいしい焼き方を教えてくれました。
そのときのアジの干物の価格は1枚あたり200円でした。アジを買いたいと思ってスーパーを訪れたわけではなく特別なお買い得商品と思ったわけでもありませんでしたが、試食した身がおいしかったこと、そして、おじさんの提供してくれた焼き方という無料サービスが、私の買ってみようという気持ちにつながったのです。結果、その日の我が家の食卓にアジの干物が上がり、家族にも好評の出来事となりました。今後の干物の新しい焼き方の知識も得られ、満足な買い物になったと感じています。
無料サービスの選び方
アジの干物の買い物は一つの小さな例でしかありませんが、私たちは、日常で無料サービスを試すか試さないかの場面にしばしば遭遇します。商品やサービスを提供する側が、それらを宣伝するためのツールとして無料という手段を選ぶケースが少なくないためです。
そのような無料サービスに直面したときに私たちが警戒心を持つこともありますが、その反応自体には問題がありませんよね。世の中にはお得と見せかけた罠が少なくなく、慎重な判断が必要なときもあるためです。
・無料サービスを餌に価値のない高い商品を売りつけられる
・無料サービスを餌に個人情報を悪用される
・無料サービスではあっても時間の無駄となる低品質なものである
そのような罠を避けるための工夫としては、どのようなものが考えられるでしょうか。
・口コミを参考にする
・商品についての情報開示がしっかりされているかチェックする
・自分にとって必要なものか原点に戻って考えてみる
・より早く出合えることでメリットが大きくなるかについて考えてみる
・自分自身の価値観を変えられる可能性を感じるかについて考えてみる
例えば口コミで判断するとき、商品提供側のでっち上げの口コミであれば独特の怪しい雰囲気が感じられるケースが少なくありませんよね。そのようなケースをスルーすれば、一般的な不特定多数の人の口コミは商品選びに役立ちます。
そして、上記で挙げた工夫をした上で何を選択するかを決めるときには、自分にとって必要なものかどうかをしっかり見きわめることが重要です。
商品提供側とWin-Winとなる機会であれば、こちら側としてもよいものを無料で利用できてお得となります。
相手に依存しすぎず、あくまでも自分で判断するという基本を守ればメリットを得られる無料サービスを見きわめられるでしょう。判断が難しいと感じたときには単純にプラス、マイナスで考えてもいいかもしれません。
・マイナスにならないと判断できることが前提
・プラスの大きさには個人差があるが、何らかのプラスを得られそうなものは検討してみる
日々の生活をより豊かにするために
自分らしい生き方のスタイルが決まっていて、不満や不安のない毎日が送れているのであれば現状維持を保とうとする努力も魅力的です。その一方で、新しいことにチャレンジしたい、好奇心を生かして世界を広げたいなどの気持ちのあるときは、よいものを見きわめて新しい物事を吸収していくチャンスに敏感になります。
どんなタイミングで何を選択していくにしろ、自分なりの正しい道を見きわめて一歩ずつ歩んでいけたら日々の生活がより豊かになると感じられるのではないでしょうか。自分自身の感性を信じ、新しい出合いとの向き合い方を判断したいものですね。
お金に関する知識に興味のある人であれば、一つの出合いとしてお金の専門家による下記マネーセミナーも利用できます。興味のある人は以下より詳細をチェックしてみてくださいね。