貯金だけではお金は増えないし、少額で少しずつ買えばリスクも少ないって聞くし、じゃあ買ってみようかな…って思って株を買ってみたのはいいけど、この後どうしたらいいの?
――投資デビューをしたあとにこんなお悩みを抱えている人はいませんか?そんなあなたのために、少額で株を買ったあとのステップをお教えします。
投資初心者のギモン!
株を買った後は何をしたらいいですか?!
2019年4月13日
投資初心者もベテランも、株式投資の目的は同じ!
投資したいけどコワくてなかなか手が出ない……と不安ながら、投資してみたいと思った気持ちはどんなことだったでしょうか?
株式投資をするにも、もちろんその目的はいろいろありますが、主には次のようなものだったのでは?これには初心者とかベテランの差はないはずです。
値上り益を期待する
長く低金利が続いている昨今では、貯金をしてもあまり利息を当てにはできません。コツコツ積立てればその分お金は貯まっていきますが、いつまでに、いくらお金を貯めておきたいという目標も遠い道のりになる場合が多いですね。それならば…と買った時よりも株価が上がったときに売って利益を得られればいいなと思ったのでは?
配当金を期待する
株式投資は前述の値上がり益以外にもうひとつ、配当を期待することができますね。配当は企業が株主に利益を分配するものですから、必ずもらえて、預金利息のように元本に対して○%というように決まったものではないものの、配当が出る銘柄の場合、保有している株数に応じて配当金がもらえます。現在の都市銀行の定期預金金利は0.01%(2019年3月現在)ですから、それなら配当金が出る銘柄に投資しようと思ったのでは?
株主優待が欲しい
株式投資での利益とは別に、保有している銘柄の会社からギフトがもらえるおトクさを期待したのでは?預貯金では口座を開設したときにタオルやメモ帳などのノベルティグッズはもらえることがあっても、毎年ギフトを送ってもらえるわけではないから株主優待ギフトはやっぱり魅力的です。
株デビューはやっぱり少額から試したい
SMBC日興証券株式会社が実施した「投資の始め方に関する意識調査 (2018年12月) 」によると、投資未経験者が投資を始めるとした場合、なんと95.2%の人が「まずは少額から試してみたい」と回答しています。
先に挙げたような預貯金にはない魅力があったとしても、株式投資には値下がりするリスクもありますから、万一、損をしても大丈夫と思える小さな金額で試してみたいというのは当然のことかもしれません。
「これなら投資初心者も買いやすい!銘柄を知って、選んで即運用!」や「初めての株式投資はミニ株でチャレンジ!」の記事でも説明しているように、最近では売買単位を小さくして、購入価格を小口化し、少額から投資できる方法を提供している証券会社もあります。
これらの記事を参考にして、「早速株を少しだけ買ってみた」という人もいるかもしれませんね。
少しだけ買ってみた株、その後はどうするの?
少しだけでもあなたが株を買ったのは、冒頭に挙げたさまざまな期待があったからではないでしょうか?あなたの期待を現実のものにするための方法を取りましょう。
値上り益を得る
株価が上がるのを期待しながら保有しておきましょう。利益を確定(現金化)するには期待するだけの株価に上がったときに売るようになります。
売るときには手数料がかかります。また、利益に対して税金がかかります。株価が上がったからといって売ろうとしても、差し引きマイナスになる場合もありますから手数料や税金分も加味しておくことが大切です。
配当金をもらう
ミニ株や小口化された株投資でも、保有株数に応じて配当金をもらえるのが一般的です。
ただし、配当金をもらうには各企業が定めている「権利確定日」に株主として株主名簿に記載されている必要があります。そのためには、権利確定日を含む4営業日前までに株を買っておく、もしくは株を売らずに保有しておくことが必要です。
株主優待をもらう
銘柄ごとに株主優待の権利を得ることができる株数(単元)が決められています。少額投資の場合は単元以下であることがほとんどですから、株主優待はすぐにもらえないのが一般的です。
でも、いつかは株主優待をもらうことを期待しながら、単元株数に到達するよう少しずつ買い増していくのもいいですね。少額で買えるシステムだからこそ、節約などでお金が浮いた時にちょこちょこ買っていけるとも言えます。
ただし、ちょこちょこ買うたびに手数料がかかる場合がほとんどです。一定金額までという限度付きでも手数料が無料だったり、安めの手数料を設定している証券会社を選ぶのがおすすめです。
マイルールを決めておく
少額でも株式投資を始めると、株価が気になってたびたびチェックしてしまうものですが、あまり気にしすぎないことも大切なことです。
仕事や日常生活に支障が出ては困りますから、証券会社が提供しているアラート機能を使ってみるのもいいでしょう。希望する買値・売値に近づくまでアラートがなければ保有したまま放っておくというように、買った後のマイルールを決めておけばストレスや不安も減少されます。
あくまで投資のキホンである長期運用のスタンスを忘れずに、少しずつ、時間もかけつつ、効率的に資産を形成していってくださいね。