家計収支の中での大きい支出項目は、なんといっても家賃ですよね。いわゆる固定費と呼ばれる支出で引っ越しをしない限り調整ができず、一度決まると毎月出ていってしまいます。
収入にもよりますが、手取りの3分の1を目安に物件を決めている人もいるでしょう。
さて、そんな大きな支出に結びつく物件選びに、あなたはどのくらいこだわっていますか。
今回は、女性が物件探しをするときに考えておきたいポイントを3つ取り上げてご紹介します。
一番高い固定費は家賃!
女性の物件探しで考えておきたいポイント3つ
2019年4月2日



1.自分の暮らし方に合うクローゼット
引っ越しにはお金がかかるから
家計簿をつけていない人でも、収入の中から、いくらの家賃支出があるかは把握していますよね。食費などと違い、定期的に一定のお金が出ていく支出である固定費の一つが家賃です。
1カ月の支出の中で大きな割合を占めている家賃ですが、住居費のための支出は家賃だけとは限りません。例えば物件の契約更新のときに更新料がかかるケースもあります。引っ越しをするとなれば、引っ越し代のほかに敷金、礼金などの出費もかさむでしょう。
住居費を高くしてしまう引っ越しの手間や時間、出費の負担を減らすためにも、長く暮らしたくなるような物件選びをしたいですよね。
買い物欲を減らすためにも役立つ
スキルアップのための転職と引っ越しを数回経験しているA子さんは、次のように話します。
「自分に合った収納力のあるクローゼットの有無が、物件選びの大切なポイント」
クローゼットの大きさが適切であれば市販の収納グッズを購入する必要がなく、引っ越しのときの荷物を少なくできます。また、クローゼットに荷物がしっかり収まる暮らし方をすると、部屋の中がすっきりして気持ちがいいですよね。
洋服やバッグに限らず好きな物を厳選して荷物を最小限にするという考え方は、買い物支出を減らす習慣づくりにも役立つでしょう。
2.徒歩圏にするかしないか
家賃と反比例する駅からの距離
駅の近くの物件は便利ですが、駅からの物件までの距離は家賃に反比例します。駅から徒歩圏という条件を重視し、自転車を持たない暮らしをしているB子さんの考え方は、下記のとおり。
【徒歩圏にこだわるケース】
・なるべく駅に近いほうがいいものの、夜でもあまり暗くならない道を使えるのであれば徒歩10分くらいまでの物件をOKとする
・駅周辺よりも物件周辺にスーパーがあることを重視する(重い荷物を長く持ち歩くのが嫌)
・趣味として自転車に乗りたいという希望がない
・自転車は引っ越しのときの余計な荷物になると思っている
・自転車を持たなければ自転車スペース不要の物件を選びやすい
物件探しのときに駅と駐輪場が離れていたケースもあり、自転車を使うメリットをあまり感じられなかったとB子さんは話します。自転車を使いたい場合、駐輪場の場所や空き状況のチェックが欠かせませんね。
バスなどをうまく利用する人も
先ほどのB子さんは、自転車を持たないメリットを優先した物件選びをしていました。その逆パターンである自転車活用型のC子さんの考え方は下記のとおりです。
【自転車を活用するケース】
・駅から離れている分、家賃がリーズナブルでいい
・自転車に乗る習慣で休日を含めた健康づくりを楽しめる
・自転車で遠いスーパーなども活用できるため買い物を工夫できる
ただし、悪天候の日の自転車利用は大変かもしれませんね。雨の日に駅まで利用できるバスの路線(停留所)が近くにあるかどうか、少し時間をかけて駅まで歩く体力があるかどうかといった対処について考えておく必要はあるでしょう。なお、バス利用ができる物件は、鉄道トラブル時の備えの面でもプラスと考えられます。
3.事故物件を気にするかしないか
賃貸物件には前の住人が存在する
新築以外の賃貸物件には、自分の入居前に誰かが住んでいますよね。ふだんは、当たり前のことと思って気にしないものですが、自然とはいえない方法で亡くなった人が住んでいたとなると話は別かもしれません。
そのような事情のある物件は一般的に事故物件と呼ばれ、契約前に心理的瑕疵物件として不動産屋さんから説明があります。事故物件を嫌がる人は少なくなく、事故物件とされている物件には相場よりリーズナブルな賃料が設定されているケースがよく見られます。
気持ちよく住むために
しかし、古い物件であれば20年前、30年前に何かしらの事件が起きたという可能性もありますよね。また、部屋での自然死には孤独死という可能性もありますが、すべてのケースが心理的瑕疵とみなされて契約書に記載されているわけではありません。
そのため、事故物件を回避したいと考えるD子さんは、事故物件情報を集めているサイトを必ずチェックするといいます。風水や占いなどと同様、事故物件についても気にする人と気にしない人がいるものですよね。
また、D子さんは、同じ物件でも仲介の不動産会社によって仲介手数料が違っていたりキャンペーンをやっていたりといった場合があるため、ネット上でチェックをしています。ネットの情報がいつも正しいとは限りませんが、うまく活用できればおトクですね。
限られた予算の中で自分に合った物件を探すためには手間がかかります。とはいえ固定費としての大きな支出が続くため、納得できる物件をしっかり選びたいですよね。そのための方法の一つとして、自分と似た価値観の人の選び方を参考にしてみてはいかがでしょうか。