豊かな人生を送るためには、お金は貯めるばかりでなく、使うことも必要です。しかし、時には「あの時お金を使うんじゃなかった」という使い方をしていることもあります。
後悔しない使い方をするために、どんな時にお金を使いたくなるのか、どう対処すればいいのかチェックしておきましょう。
お金を使いたくなる心理10のケースと対策
2019年4月3日
1.モノから来るケース
「モノ」そのものに原因・理由があってお金を使ってしまうケースです。
今しか買えない
季節限定、ご当地もの、タイムセールス、など「今しか買えない」「ここでしか買えない」と限定されてしまうと欲しくなります。これを逃すと損な気さえしてきます。
今買うと得
バーゲン、まとめ売りなどで「お得感」を出していると、買った方が得な気がしてきます。そして、「どうせいつか使うんだし」と自分を正当化する言い訳を始めます。
新商品が出た
新しいものは、今までにない素晴らしいことに出逢えそうな気がします。すごく便利、楽しい、最新技術、などを味わうことも楽しいし、それを人に伝えることも楽しいという2倍の楽しみが味わえます。
モノを集めたい
好きなキャラクターのグッズを集める、時計コレクター、レアもの好きの人たちです。いつもで、どこでも、そのお目当てのモノがあれば買いたくなります。
使わない対策:
浪費の危険性が高いのですが、これらのモノに出逢った時は、「今すぐ買った方がいい」という心理が働いてしまいます。ですから、「買わない」というのはなかなか難しいことです。対策としては、1)上限額を決めておく、2)使ってもいい日を作る代わりに使ってはいけない日を作ってバランスを取る、などです。
2.気持ちから来るケース
モノ自体が欲しいというよりは、自分の気持ちを解決したくてお金を使うケースです。
悩みを解決したい
ヤケ買いをしてストレス発散をする、セミナーに通ってたくさん知識を吸収する、もっときれいになりたくてエステに通う、などの使い方です。ネガティブな気持ちを発散する場合と、プラスの気持ちを満たす場合と両方あるでしょう。
人気を得たい
好きな人にプレゼントをする、後輩に奢る、高価なものを身に付けてすごいと言われたい、など「自分をよく見せたい」「相手の心をつなぎとめたい」という使い方です。人のものに使っていたとしても、内心「自分のため」という意味合いの強い使い方です。
人のために気持ちを示したい
親の介護のため、寄付をする、お世話になった人に贈り物をするなど、上記の場合と違って、「人の役に立つために」という使い方です。感謝とか愛情の気持ちから来る使い方です。
使わない対策:
どういう気持ちから来ているのか、冷静に分析することです。例えば、親を喜ばせようと思ってお金を使っていても、本心は「他の兄弟よりも親に可愛がられたい」からとか、借金をしてまで、というのであればいい使い方ではありません。
本当に自分を成長させたい、人の役に立ちたいという「いい使い方」のときは、ゆっくり時間をかけて考えられます。「急いで決めなければ」と焦りの気持ちがある時は、もう一度、自分の気持ちを見直してみましょう。
3.将来を見据えているケース
ベクトルが将来に向いている場合の使い方です。
殖やしたい
お金を増やしたくて資産運用をする、宝くじを買う、ギャンブルをする、開運グッズを買う、などです。投資商品は千差万別・玉石混合ですし、投資が投機になるとさらにリスクが増します。
また、殖える可能性に賭けて借金をしてまでという人も出てきます。
使った方が得
お金の使い方が上手で、知識も豊富な人の使い方です。ふるさと納税や株主優待などを利用して「お得」を得るために使うタイプです。バーゲンなどの「お得」とは違って、計画的で、収支や納税額もきちんと把握している人が多いです。
使わない理由がない
意外といるのが、「将来大きな買い物をする予定がないから」という理由で今使ってしまうという人です。使わない理由がない人は、今使う理由もないので、特に必要がないものにも使ってしまう傾向があります。
使わない対策:
将来を見据えてお金を貯めるのはとてもいいことで、むしろ使った方がいいのですが、どういう方法で貯めるかはきちんと下調べをしましょう。どんな金融商品も「少額」「分散」を心がけることです。
今貯める必要がないと思っている人は、「貯めなければいけない理由」を見つけましょう。「もしも、仕事ができなくなったら」とリスクを見つけるのでもいいですし、やりたいことをみつけるのでもいいでしょう。
以上のように、お金を使うことは、いい場合もよくない場合もあります。自分が「ついついお金を使ってしまう」というタイプの場合は、どんな時に、何に使っているのか分析してみましょう。