「貯金しなきゃいけないのはわかっているけど、あると使っちゃうのよね」、「でも、貯金したいの」という方結構います。こんな手順で進めていけば、うまくできるかもしれませんよ。
あると使っちゃう人のための1年間で100万円貯める5ステップ
2019年2月20日
ステップ1.現状把握
お金を貯めるには、まず現状がどうなっているのかを把握しなければいけません。次の2点について確認しましょう。
実際いくら使っているのか
お金が貯まらない人は、現金ではなくカードで買い物をする、借金が平気、家計簿は付けていないという人が多いです。それらは、「思っているよりも使っている」という状況を作ってしまいます。
給与天引き、口座引き落としも含めて 、1か月にいくらの支出があるのか、1回きちんと計算してみましょう。
なぜ使っているのか
お金を使ってしまう「こころ」 について考えてみましょう。例えば、ストレス発散なのか、すごく使っているという自覚がないのか、お金を使うことで「すごい」と思われたいのか、これを見つけることで解決の糸口が見つかります。
ステップ2.計画表を作る
現状がわかったら、次にどうしたいのかを考えましょう。(1年間で100万円にこだわらず)いつまでに、いくら貯めるかという目標、なぜ貯めたいかという理由 は必ず明確にしましょう。
いくら貯めるかを計算するには、今、毎月いくら使っているかが計算のベースとなります。毎月使っている大体の金額と年間の臨時出費がどれくらいあるのかを計算し、1年間の出費を計算します。1年間に入ってくるお金と、出ていくお金が分かれば、10年間でどれくらいか、老後はどれくらい必要かも計算できます。
「なぜ貯めたいか」という動機づけはとても大事です。お金が貯められない人は、「貯めなければいけない」という動機が欠如している人が結構います。「老後の心配」など恐怖心をあおる方向からでもいいですし、「趣味に使いたい」などポジティブな方向からでもいいので、何らかの理由を作りましょう。
計画通り貯められるか心配な人は、短期の目標をたくさん作って、クリアしたら自分に小さなご褒美 も設定しておくといいと思います。
ステップ3.強制貯金
あると使ってしまうのであれば、強制的に貯金ができる仕組みを利用しましょう。iDeCoは原則として60歳まで引き下ろすことができません。会社の財形貯蓄も引き下しが面倒です。親に預けて、使う時にはきちんと理由を説明しなければいけないようにしているという方もいます。その他、積立貯金、つみたてNISAも検討してください。
iDeCoは人によって限度額が違いますが、月額5,000円~68,000円、つみたてNISAは年間40万円まで積み立てられます。
こちらもゲーム感覚で、使ってしまった時の罰則や、きちんと積み立てられたときのご褒美を決めておくと楽しくなります。
また、「使ってもいい」口座を作っておいて、収入に余裕がある時はこちらに入れておいて、どうしても使いたいときは、この中からだったらOKとするのもいいでしょう。
ステップ4.無駄遣いの代替案を実行
最初にお金が貯められない「こころ」について分析してもらいましたが、それは、お金を使う以外で解決できないか 考えてみましょう。
例えば、高価なものを持っているとみんなに「すごい」と言われるのでお金を使っているという人は、他の方法で「すごい」と言われるには?と考えて、お料理の腕を磨くとか、プチプラコーデで素敵に見せるコツを身につけるとか、自分ができそうな代替案を出してみましょう。
ステップ5.足りない分は節約
貯金できない人は、節約ができないから貯金ができないとは限りません。「そんなに使っていると思わなかった」、「いつでも稼げると思っているから」、などいろいろな理由でお金を使っています。
ですから、お金を使っていた「こころ」を見直せば、節約は難しいことではありません。 何となく入っていた保険を見直す、スマホを安いキャリアに切り替える、ほとんど使っていないスポーツジムを止める、など節約ポイントがいくつかあります。人によっては月に2万円~3万円程度節約できると思います。
節約以外の方法として、断捨離をしてお金に換える、収入を増やす工夫をするという方法もありますので、自分のやりやすい方法を検討してください。
一例として、つみたてNISAをやり、ボーナスで30万貯金し、家計見直し節約を1か月2万円やれば、ほぼ100万円です。今まであると使っていた人はそれだけの余力がある人ということですから、1年間で100万円貯めるというのは決して不可能な額ではありません。
ただし、初めから100万円貯める!とがんばらずに、少しずつ貯めることに慣れていった方がいいと思います。自分のペースでお金を貯めていってください。