「子どもを育てていると何かとお金がかかる!」とはよく聞くけれど具体的にはどんなものにお金がかかるの?筆者も未就学児を育てる親として気になるお金の話。先輩ママたちが経験した子どもに関する意外な出費を調査しました。どの年代でも意外な出費がかかる傾向があるため、どれくらい備えを準備しておけば良いかについても解説しています。
なんと、○○万円!?
こんなことにもかかる!子どもに関する意外な出費!
2019年2月21日
未就学時期
子どもが生まれてから小学校に入るまでの未就学期。この時期はお金が貯めやすい時期ともいわれていますが、保育園費や幼稚園の月謝が発生する時期でもあります。また、何かと育児グッズでお金のかかる1歳までと、成長が著しい1歳~5歳までもかかる出費は異なります。それぞれの年代ごとにかかる出費を確認しましょう。
1歳までは育児グッズで年間100万円にも!
出産前に買いそろえた育児グッズ以外に、実際生まれて育ててみて自分のペースや子どもの個々の成長に合わせた育児グッズを新たに買いそろえる時期が1歳までに起こります。おむつ、粉ミルク、おしりふきと日々使うものだけでも1ヶ月あたり数万円単位で出費がかさむ乳児期です。
子どもが5ヶ月や6ヶ月を迎える時には離乳食が始まり、アレルギー対応の食事や無添加思考の場合はさらに出費が増えることになります。身長、体重も日々増加する乳児期は服のサイズも数ヶ月で変化します。また、洗い替えも頻繁に行うため予備を多めにストックする必要があります。
子どもの成長に合わせて新しく家具や家電を購入するご家庭もあります。たとえば我が家の場合は、部屋の空気の汚れが気になり、空気清浄機を購入しました。子どもの成長を記録に残したくてビデオカメラやデジタルカメラを購入するご家庭もこの時期に多いようです。
1歳までに訪れる行事にお金がかかる場合もあります。お七夜、お宮参り、お食い初め、初節句、誕生日の他に最近では生後半年をお祝いするハーフバースデーを開催するご家庭も多いようです。1歳までにかかる費用はざっと見積もっても100万円くらいはかかってしまいます。
1歳~5歳は任意予防接種代、衣服費が増大!
1歳を過ぎたあたりで育児グッズや、家電、家具など家庭内の環境は整ってきます。しかしまだおむつ、粉ミルク、幼児食でお金がかかる他に、外出の機会も増えてくるため任意の予防接種を受けるご家庭も多くあります。
定期接種でまかなえる予防接種も多くありますが、感染力の高いインフルエンザ、おたふくかぜなどは任意で受ける必要があります。任意の予防接種は保険適用外のため数千円ほどかかる出費です。
また、この時期は乳児期に比べると速度は落ちますが、まだまだ成長が著しい時期です。衣服にかかる費用はシーズンごとに買い替えるご家庭も多くあります。上着やシャツは少し大きめサイズを購入し、長く着られるように工夫されているご家庭もあります。服と同じく家計を圧迫するものに靴もあげられます。すぐに大きくなるこの時期は半年ごとに買い替えることが多いようです。
小学生
小学生に入学する頃は子どもに手がかかることも少なくなる時期です。その反面子どもの社会性を育むための出費が増える傾向にあります。
習い事
小学校に入学すると習い事をする子どもが増加します。興味のある能力を伸ばしてあげたい。お友達といっしょの習い事をさせてあげたい。できることなら子どもの意思を尊重してあげたいですよね。
小学生に人気の習い事はスイミング、英会話、サッカー教室、体操教室と身体を動かすものが多く、子どもの発達をサポートし、長期にわたり継続できる習い事に人気があります。月謝はだいたい7千円前後が相場のようです。この他にユニフォームや教材代がかかる場合があります。
視力や歯の矯正費
小学生のお子様を持つご家庭に多い意外な出費で多かった項目に、視力や歯の矯正費をあげているご家庭が多くありました。視力の矯正費といえばメガネですが、1度購入すればずっと使える訳ではなく、子どもの成長ごとに買い替える必要があるためトータル的に大きな出費となるようです。
歯の矯正費については、かみ合わせがしっかりしてくる時期や、永久歯への生えかわり時期に合わせて矯正を行うご家庭が多いようです。保険適用外の治療となるため治療費は実費で症状ごとに10万円~50万円、もしくはそれ以上かかる場合があります。
中・高校生
中学生や高校生の子どもがいるご家庭では、塾や部活を始めることにより増える出費と、成長期さながらの出費があります。
塾や部活による出費
中学生、高校生になると受験を控えるため、塾に通うご家庭が増えます。毎月支払う月謝の他に夏休みなどを利用して通う夏期講習代などもかかるため、ワンシーズンで数十万円単位の出費が必要になる場合もあります。
部活の場合も備品にかかる費用があったり、遠征費用が発生したりと何かと出費が増えることになります。運動部の場合や通学中のケガや骨折が増えるのもこの時期です。
食費の増加
中学生、高校生で特に男の子である場合、成長期にさしかかるこの時期は食費の増加も意外な出費に当てはまるようです。毎月の食費の予算を立てていても、育ち盛りの子どもの場合、中々予算通りには行きません。少しでも食費を抑えるためお弁当を2つ持たせるご家庭もあるそうです。4人世帯の平均的な食費は毎月6万円ほどですが、この時期の食費は多めに見積もることが必要なようです。
予備費として備えておきたい金額
未就学時期、小学生、中・高校生時期とそれぞれの発達段階に応じて、子どもにかかる意外な出費についてお伝えしましたがいかがでしたでしょうか?一時的にかかる費用や、長期的にかかる費用などさまざまな出費が想定されることがおわかりいただけたと思います。
長期的にかかる出費についてはある程度想定できるものの、一時的にかかる出費はやはり現金の備えが1番です。すぐに使える予備費として最低でも10万円は準備しておきたいところです。また、子どもの意外な出費でケガや病気による入院もどの年齢層でもあげられています。保険に入っていてもまずは現金での支払いが必要になるため、予備費は必ず備えるようにしましょう。