今年の春は年号も変わり、心機一転、新生活をスタートさせる人は多いと思います。初めてひとり暮らしをする人、転居して新たな地で一歩を始める人、状況は様々でも、新生活のスタートにはどうしてもお金がかかります。そこで、なるべくお金をかけずに新生活を始めるためのヒントをご紹介します。
今年の春までに準備!
なるべくお金をかけずに新生活をスタートする方法
2019年2月4日
おトクな物件を探すには
2月、3月は引っ越しシーズンということもあり、不動産屋は大忙しとなります。そのため、いい物件はすぐになくなってしまいますし、家賃交渉もしにくい時期です。それでも、人気の物件に住みたいのであれば、一日でも早く動くことが肝心です。
たとえ、実際に住むのは1カ月後であっても、先に契約を済ませてしまう必要も出てくるかもしれません。
しかし、そこまで物件にこだわりがなく、なるべく家賃が安いところにしたいというのであれば、ちょっとした裏技があります。
4月以降に物件を探す
皆が新生活をスタートさせた後に物件を探す方法です。人気の物件はなくなっていますが、残り物には福がある戦法です。4月以降も空きがあるとなると大家さんも焦ってくるので、家賃交渉がしやすくなります。また、運が良ければキャンセル住居に入居できることもあります。
この場合、住むのを遅らせるわけですから、それまでは実家から通う、近くに住んでいる兄弟姉妹のところに一時的に住まわせてもらうなどの条件が満たせないとできませんが、安く借りるための方法の一つとして覚えておいて損はないでしょう。
人気駅の隣駅に住む
人気の沿線、人気の駅というものがあり、そうした駅が最寄りとなると家賃はどうしても高くなってしまいます。また、急行が止まる駅にどうしても住みたくなるのは当然です。
しかし、あえてその駅を外すことで、家賃がぐっと下がることがあります。
主要な駅の両隣の駅の物件も視野に入れてみましょう。「この家賃でこんな部屋に住める!」という驚きがあるかもしれません。
この場合、主要な駅から歩いてたどり着くこともできるという選択があるとさらに良いでしょう。
引っ越し費用を抑えるには
新生活をスタートさせるためには、さまざまな家具、家電などが必要となります。そこで、一気に揃えてしまいたくなりますが、ここは長期戦でいきましょう。
まずは、これがないと生活ができないという必須のものをピックアップし、それをどうやって用意するかを考えます。
今まで使っていたものを持ってくる、新たに購入する、人からもらうなどの選択肢がありますが、大きいものは引っ越し費用がかさむため、新居で購入した方がいい場合があります。値段や耐用年数などを考え、持って行くほどではないと判断したら、潔く処分してしまいましょう。
ジモティーを利用する
大きくかさばるものは、処分するにも費用がかかります。そこで、「ジモティー」という地元の掲示板を使って、中古品の「売ります・あげます」で人に譲ってしまいましょう。それによってお金が入ることもあれば、無料で譲ることになるかもしれません。処分に費用がかかることを考えれば無料でも御の字でしょう。
また、このジモティーは、新生活で必要となるものを探すのにも役立ちます。もちろん、引っ越し後の新しい“地元”で探しましょう。
単身向けパックを利用する
かさばるものを処分し、引っ越し荷物が少なく済みそうであれば、「単身向けパック」を利用すると費用が抑えられます。
「単身向けパック」とは引っ越し業者によって名称は様々ですが、トラックを貸し切って運搬する通常の引っ越しに対し、決められた大きさのコンテナボックスに積んで、複数の顧客の荷物と混載して運ぶサービスです。そのため、荷物の量は限られますが、安い料金で引っ越しができます。クロネコヤマト、日本通運、サカイ引越センターなどで利用できます。
足りないものは徐々に揃える
できればすべて揃えてから新生活をスタートさせたいものですが、なるべくお金をかけたくないなら、徐々に揃えていく方が賢明です。
少し待てばセール品としておトクに買えたり、人からもらえることもあるかもしれません。先述した「ジモティー」を使えば、無料or格安で手に入れることも可能です。
安く手に入れるためには“焦らない”ことが肝心です。
これって必要?
「今まで使っていたけれど、なくても支障がなかった」ということに気づくことはありませんか? 実際に、それなしで生活してみるとわかるものです。
筆者は以前、一人暮らしを始めた時にテレビがなかったのですが、なくても問題ないことに気づいて、かなり長い間テレビを置かなかったことがあります。
他にも必要だと思っていた棚やテーブル、家電などが、なくてもよいとわかれば、それだけでお金の節約、空間の節約、あるいは時間の節約になることもあります。
新しい生活をスタートさせるこの時期は、物事をリセットして考えるのに最適です。
「もの」をシェアするという考え方
若い人のあいだでは、フリマアプリを使って洋服を買い、いらなくなったらまた売るということを繰り返す人が多くいるようです。また、そもそも服は買わずに済ませたいという人のために、月額利用料を払えば好きな服が借り放題という「ファッションレンタル」といったサービスまで登場しています。
他にも育児用品などは期間限定なので、レンタルを利用する人は多いでしょう。
こうした、「もの」をシェアするという考え方は、「もの」だけでなく労力や空間などのシェアも含め、シェアリング・エコノミー型のサービスとして今後ますます発展していくと思います。
シェアできるものはシェアし、なるべく「もの」を所有しないという考え方に行きつくと、無理して買い揃える必要がなくなるので出費が抑えられます。また、「もの」を所有すると維持するためのコストがかかり、最後は処分するためのコストもかかるので、そこまで節約できると考えると、安易に「もの」を買えなくなってしまいますね。
家具・家電付き賃貸
単身赴任や期間限定で住む人などにおすすめなのが、家具・家電付き賃貸です。身軽に引っ越しできるので、初期費用が抑えられます。
物件によりますが、ベッド、ソファ、机、テーブル、カーテン、エアコン、照明器具、冷蔵庫、電子レンジなどが備え付けられており、すぐに生活を始められます。
デメリットとしては、同程度の物件に比べて、2~3割程度家賃が高くなる場合が多いので、長期間住むとかえって出費が増えることにもなります。あくまでも期間限定の住まいとして借りましょう。
なるべくお金をかけないと思っても、あれもこれもと買わないわけにはいかなくなるのが、新天地での生活初期にはよくあることです。それでも、「本当に必要か」、「代用が効くか」、「借りて済ますことができるか」を最初に考えるクセをつけておけば、無駄な出費を防ぐことができます。
もうすぐ平成も終わりです。新しい年号とともに、気持ちを新たに、新生活をスタートさせましょう!