新しい年を迎えて、気持ちも新たに何かにチャレンジしたくなったら、スポーツ、アートなどの趣味に加えて、投資はいかがでしょうか。今は100円から始められる投資もあります。初心者が始めやすい、少額投資を中心に、NISAなどの税金の優遇制度も合わせてご紹介します。投資デビューのためのスタートガイドです。
今年は投資に挑戦!
初心者が始めやすいNISAで少額投資をする方法
2019年1月7日



投資を始める前に
投資は貯金と違い、リスクがあります。増えることもあれば、減ることもあります。
株で儲ける方法は2通りあります。買った時よりも株価が値上がりした場合に得られる利益、キャピタルゲインと株を持っているだけで配当金がもらえるインカムゲインです。また、商品やサービスを株主に提供する株主優待もあります。
一方、こうした利益だけでなく、買った時よりも株価が値下がりした場合の損失、キャピタルロスや最悪倒産した場合は、0円となる怖さも認識しておかなければなりません。
そのため、投資は必ず余剰資金でやりましょう。
また、見落としがちなのが、取引に伴う“手数料”です。皆さん、インターネットで株取引をすると思いますが、ネット証券会社によっても手数料が違います。手数料が安いところを選ぶのは当然ですが、証券会社の信頼度や使い易さなども考えて選ぶ必要があります。
そこで、手数料が安く、初心者でも利用しやすいネット証券を5つピックアップしてみました。
初心者におすすめのネット証券
・SBI証券
ネット証券の中でも最大級の口座開設数を誇り、取引商品の多さ、サービスの充実など、安定感バツグンの証券会社です。
・松井証券
1日の約定金額の合計が10万円以下であれば売買手数料が無料なので、少額投資をするならおすすめの証券会社です。
・楽天証券
取引ツールが充実しており、投資情報などを無料で提供しています。
100円から投信積立ができるなど、少額から始められるサービスも展開しています。
・カブドットコム証券
プチ株(1株積立)や500円から投資できるワンコイン積立などがあり、少額から始めたい人にはおすすめです。三菱UFJフィナンシャル・グループなので信頼性があります。
・マネックス証券
NISA口座の日本株の売買手数料が無料になる上、外国株の買付手数料も無料(キャッシュバックされる)になります。外国株の取り扱いの多さも魅力の一つです。
※2018年12月時点の情報です。
少額投資のすすめ
投資初心者が慣れないうちから、数十万~数百万円単位で取引をするのは怖いものがあります。よくあるパターンが資金の多くを塩漬け(買った株が大きく値下がりし、含み損を抱えたまま持ち続けること)にしてしまい、新たに購入することもできず、そのままほとんど取引をしなくなってしまうケースです。
そのため、取引に慣れるまでは、少額から始めていくことをおすすめします。当然、投資資金が少ないと利益もほとんど出ないと思いますが、感覚をつかむことが大事なので、注文の出し方、チャートの見方などを覚えて売り時を判断し、約定(売買が成立すること)までの一連の取引を実践してみましょう。
ミニ株
株式投資は銘柄により、購入できる単位が決められています。この売買単位を1単元と言い、多くの銘柄は100株を1単元としています。そのため、1株2,000円だとすると、最低でも20万円は必要となります。
ミニ株は1単元未満でも取引ができるサービスで、SBI証券、 カブドットコム証券、マネックス証券などは1株から購入できます。
配当については、保有している株式数に応じて、配当金が分配され支払われます。
他にも、プチ株、100円からの積立投資など、証券会社が独自のサービスとして、少額投資のための様々なサービスを展開しています。まとまった資金がないと始められなかった株式投資のイメージはもう過去のものとなっているようです。
口座を開設しよう
先にご紹介したネット証券であれば、信頼度、割安な手数料、使い易さなど、初心者でも無理なく投資をスタートできるでしょう。
開設する口座を決めたら、さっそく申し込んでみましょう。
以下の手順で進めていきます。
1.証券会社のHPにアクセスし、口座開設ボタンから必要事項を入力して申し込みます。
2.口座開設のための書類が送られてくるので、必要書類を添付して返送します。
マイナンバー確認書類が必要です。申し込み時にアップロードをするか、書面に添付します。
3.後日ログインに必要なIDとパスワードが送られてくるので、それを使ってログインします。
4.口座に入金します。
銀行のATMから入金できますが、ネットバンキングを利用して入金するとその場で入金でき手数料も割安です。
5.取引が開始できます。
SBI証券やDMM.com証券では、本人確認書類とマイナンバー確認書類をネット送信することで最短で翌日から取引が可能となっています。
※2018年12月時点の情報です。
NISAとは
NISAとは、少額投資非課税制度のことで、毎年120万円の投資枠が設定され、株や投資信託の配当、値上がり益が非課税となります。通常は20.315%の税金がかかるので、コツコツと利益を出すことを目指している初心者にとっては、大変ありがたい制度です。期間は5年間ですが、翌年のNISA非課税投資枠へ移すこと(ロールオーバー)でさらに5年間、非課税で運用ができます。
口座開設
NISA口座は1人1口座(1金融機関のみ)となります。前述の口座開設の際に一緒に申込みができる場合と、通常の口座(総合口座)を作ったあとでないと申し込みができない場合があります。NISA口座の場合は税務署への申請が必要となるため、最短でも1~2週間程度かかります。
取引について
購入方法は口座区分で「NISA」を選択する必要があるだけで、通常の方法と一緒です。120万円までNISA枠で買付ができます。
売却の際、頭に入れておいてほしいことは、株を売って、NISA枠が空いたとしても、その枠を再利用することができないという点です。そのため、頻繁に売買を繰り返す投資スタイルにはNISAは向いていません。
もう一つ注意点は、配当金の受け取り方法です。非課税にするためには「株式数比例配分方式」を選んでおかなければなりません。配当金を受け取れる権利確定日前に設定しておきましょう。
いかがでしたか?
投資と聞くと、リスクにばかり目が行きがちですが、あまり難しく考えず、まずは少額から始めてみることをおすすめします。きっと世の中の見方が変わってきますよ。