今年は去年よりも収入アップ!新年の抱負にそう望んだ人は多いのでは?筆者もその一人です!
しかしながら、厚生労働省の調べによると、女性は30代をピークに収入が下がっていくというデータもあります。もしもそれが女性みんなに適用されるとしたら、将来的な収入アップは望めなくなるのでしょうか?
これからもずっと収入を増やし続けるための方法を考えてみましょう。
収入ピークは自分で決めたい!
将来的にも収入をずっと
アップさせるためにやりたいこと
2018年12月29日
女性の年収、年齢によってどう変わる?
厚生労働省が発表している賃金構造基本統計(2017年)では年齢階級別の月額賃金を公表しています。女性の場合、最も高い金額は27万円で50~54歳の年齢層。これは男性と同じですが、50~54歳をピークに55歳以降は減少していきます。
しかし男性と女性では大きな違いがあるのです。20~24歳の賃金を100とすると、男性ではこのピーク時は201.4と2倍を超えているものの、女性はピーク時で133.3。約1.3倍にしか増えません。
さらにデータを見ていくと、女性は30~34歳の層だけで賃金額が前年よりも減少しているのです。これはいくつかの要因が重なった結果でしょうが、出産・育児で時短勤務を余儀なくされることが大きいのではないでしょうか。
短時間勤務では30代をピークに以降は減少
実は前述の賃金データは一般労働者のもの。いわゆる正社員の場合です。短時間労働者に目を向けてみると、女性の時給のピークは30~39歳で1,137円という結果です。仮に1日5時間、月に20日働くとすると、1カ月当たりの収入は113,700円。40代以降も労働時間数が変わらないとすると、113,700円以上には稼げないということになってしまいます。
年齢による収入変動、女性なら仕方ない ?!
先のデータを見るとわかるように、女性でも正社員として働き続けるなら、緩やかではあっても定年近くになるまで給料は上がる傾向にあります。しかしながら、シングルの時と家族が出来てからでは働き方を変えざるを得ず、その結果、給料がダウンしたり、その後はずっと低下が続くというのが女性に多いパターンです。
育児を手伝ってくれるイクメンが増えてきている昨今とはいえ、妊娠・出産というイベントが女性のカラダとココロに大きな変化を与え、意思はあってもそのとおりに働けないということもあるものです。
とくに出産年齢が上がってきている昨今。給料もそこそも良かったのに、妊娠・出産を機にダウンしてしまう……という女性はますます多くなりそうです。
年齢に関係なく収入を上げ続けるには?
ひとくちに収入といっても、「労働収入」と「不労収入」があります。
投資で収入
労働時間や労働場所に制約がかかって収入がダウンしてしまうのなら、不労収入を上げればいいとよく言われます。
不労収入の代表的なものとしては、投資で配当金を得たり、売買で譲渡収益を得る方法があります。不動産を購入・賃貸して家賃収入を得ることも推奨されることがありますね。
これらの方法は、場合によっては筆者もおすすめすることがあります。しかし、リスクがあるうえ、特に不動産の場合は大きな元手も必要です。 給料がダウンするからその補填として不労収入にトライするというのはおすすめできません。でも、若いうちからやっていて、比較的安定した不労収入があるから給料が下がっても大丈夫――と言えるようになるのはいいですね。そのためには早いうちからコツコツと経験を重ねていくのがいいでしょう。
副業で収入
会社で長時間働くのが難しいなら、時短勤務で働きながら自宅でスキマ時間を使って副業をするなどの方法もありますね。
しかしながら、いきなり自宅で副業を始めても一定収入を上げるのはそんなに簡単なことではありません。経験ある人も多いと思いますが、ある程度の収入を得るまでには期間を要することも多いものです。
それでも費用(期間)対効果を高めることも出来なくはありません。それはあなたの市場価値を高めておくこと。あなたならではのオリジナルスキルで他よりも高い収入を得られるよう、若いうちからスキルアップに努めておきたいですね。
収入ではなく所得のことも考えて
スキルアップはスキルアップでも、お金の教養を高めておくことも大切です。お金の話をするときには、なにかと年収や給料など「いくら稼ぐか」ということばかりを考えてしまいがちですが、大切なのは「いくら裁量が利くか」という可処分所得。給料でいえば税金や社会保険料を引かれた後の手取り収入です。
投資の収入でも副業収入でも、給料でも同じことが言えますが、そこから税金などを払うと実質の可処分所得は考えていた金額とは違ってきます。
そう考えると、仮に収入が同じでも所得控除を多く利用できるようにして、可処分所得を高めるのもいいですね。
所得控除に関しては、「あなたの会社ではもう終わった?年末調整の時期を過ぎたらどうなる?」の記事でも紹介していますが、ここで紹介している以外にも全部で14種類あります。しっかりとお金の教養を身につけて、将来的にも満足のいく収入(所得)を得られ続けるように頑張りたいですね。