私たちの生活に欠かせない存在となりつつあるスマホ。
そんな大事なスマホを紛失したらと心配に思ったことはありませんか。
普段は問題なく持ち歩いていたとしても、忙しさに紛れたとき、あるいはとっさの出来事に対処しなければならないときなどにスマホを紛失してしまう可能性はゼロではありませんよね。
スマホ紛失によるお金の被害を防ぐための備えについてご紹介します。
スマホ紛失によるお金の被害とは?!
今すぐにやっておきたい対策
2019年1月15日
スマホ紛失のリスク
高いスマホ保有率
街を歩くときに、スマホを操作している人を見かける機会が増えましたね。2016年時点でのスマホ個人保有率は20代で94.2%、30代で90.4%と高い数字となっています。
参考:総務省(http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h29/html/nc111110.html)
AppleのiPhoneが登場したのが、いつごろだったか覚えていますか。iPhone第一世代がアメリカで初めて販売されたのは2007年のことでした。スマホの急速な普及が実感できる事実ですよね。
スマホには、自分の個人情報はもちろんのこと、友達の電話番号、メアド、住所、写真、動画にいたるまで、たくさんの情報が入っています。スマホに入っている情報が流出してしまうと周囲の人に大変な迷惑をかけてしまうかもしれません。
警察に届けられる携帯電話の数が増加
スマホを保有する人が増えれば増えるほど、傘や財布などのように紛失する人の数も増えます。実際に、東京都内で警察に届けられる携帯電話の落とし物の数は年々増加しています。
参考:総務省(http://www.soumu.go.jp/soutsu/tokai/mymedia/28/0330-2.html)
スマホを拾って届けてくれる人がいることは、日本の治安の良さを改めて実感できる、ありがたいエピソードと感じられますが、残念ながら中には悪用されてしまうケースもあります。国際電話や高額商品購入をされてしまい、お金の面で大きな被害に遭ってしまうリスクがあるのです。
紛失時に利用できるアプリやサービス
外出時の管理方法に注意
スマホを日常的に使用している人の場合、紛失した場合でも比較的早く気がつく可能性があります。筆者の家族もiPhoneを紛失した経験がありましたが、アプリを使用して無事見つけることができました。
しかし、屋外での紛失だったため見つけるのに時間がかかり、念のため警察にも届ける(遺失届)などをし、手間もかかりました。洋服の浅いポケットに入れて人込みにいたため、落としたことに気がつかなかったという経緯でした。
少しの手間を惜しむことなくスマホをバッグに入れるなど、外出先での行動に合わせたしっかりした管理を心がけたいものですね。
場所を特定したり音を鳴らしたり
スマホを紛失したときには、位置探索ができるアプリを利用すると便利です。iPhoneの場合は「iPhoneを探す」、アンドロイドの場合は「Androidデバイスマネージャー」というアプリがあります。もしものときはアプリの機能を使った遠隔データ消去も可能です。
筆者の家族が紛失したiPhoneを探すときも、筆者のiPhone上で「iPhoneを探す」を起動し、追跡機能により地図上で大まかな位置を把握しました。なお、「iPhoneを探す」はパソコンやiPadなどでも使用可能です。
特に便利に感じたのは「iPhoneを探す」の音を鳴らす機能(サウンド再生)でした。結果的に音を鳴らしたことで見つけられたのです。この機能を使うと、マナーモードやロックがかかった状態であってもサウンドを再生してくれます。
キャリアのスマホ位置検索サービス
キャリアの位置検索サービスに加入している人の場合は、サービスを利用して自分のパソコンやお客さまセンターのオペレータからの遠隔操作で探してもよいでしょう。遠隔ロックも行えます。
電源がオフになっている、あるいは圏外となっている場合でも基地局データから推測される位置情報で大まかな位置を調べてもらえます(「iPhoneを探す」使用の場合においても「最後の位置情報を送信」をオンにしておくと最後の位置情報まではわかる)。
また、第三者による不正利用が心配な場合は、誰でも電話回線の緊急停止を利用できます。パソコンやスマホ、電話などからキャリアへ申し込みます。
万が一の紛失に備えるために
パスコードや指紋認証を活用
紛失トラブルは誰に起きてもおかしくないため、普段の利用時から紛失に備えた対策をしておきたいもの。スマホが第三者の手に渡ったとしても容易にデータにアクセスできないよう、パスコード等の機能をしっかり活用しましょう。
まず、電源ONやスリープ解除の際のパスコード設定をしておきます。面倒に感じる人がいるかもしれませんが、指紋認証機能を使うと操作上の手間を楽にできます。指紋登録にも、さほど時間はかかりません。
顔認証機能を搭載しているスマホもありますが顔写真等でダマされるリスクもあるため、技術的なレベルが高い認証機能を搭載しているかどうかを確認してから使いましょう。
また、LINEアプリ起動時のパスコード設定もおすすめです。iPhoneであれば指紋認証でもロックできます。おサイフケータイにもパスワードロックをかけておきましょう。指紋認証によるロックも可能です。
スマホには重要な情報がたくさん入っていますが、手軽に扱えるためかセキュリティに関する警戒が甘くなりがちです。いざというときに慌てないためにも、事前の対策をしっかりしておきましょう。スマホの機種によっては使えない機能もあるため、自分のスマホでどのような機能が使えるのかについて一度確認しておくとよいかもしれません。