“独身女性のマンション購入が増えている”
そのウワサ、ほんとなの？

「独身女性のマンション購入が増えている」ってウワサ、耳にしたことはありませんか？もうすでに「私、マンション購入したよ」って人もいたりして！？最近本当に増えているみたいです。実際にマンション購入した独身女性たちは、どんな物件を選んだのか、購入までにどんな資金計画をしたのか、購入して良かった点、悪かった点などを詳しくお伝えします。これから先のライフプランの参考にしてみてくださいね。

独身女性のマンション購入　データから見る最新情報

独身女性のマンション購入に関するデータがあります。（2017年SUUMO調べ）

＊購入相談に来た独身女性の割合
2014年度　　3.7％
2015年度　　8.0％
2016年度　　9.9％

3年間で約2.6倍に増えています。

Ｑ、マンション購入の理由は？
1位　老後の安心のため　　　　　　　　35.9％
2位　金利が低く買い時だと思ったから　29.4％
3位　資産を持ちたいと思ったから　　　28.2％

夫婦世帯や子どもあり世帯でも「金利が低く買い時だから」の購入理由はありましたが、「老後の安心のため」や「資産を持ちたい」といった理由は独身女性特有の理由です。

Ｑ、マンション購入時の年齢は？
20代　　　  7.0％
30～34歳　13.5％
35～39歳　19.5％
40～44歳　22.8％
45～49歳　13.8％
50代　　　10.9％
60歳以上　12.5％

Ｑ、年収は？
300～400万円未満　　 8.7％
400～500万円未満　　 17.0％
500～600万円未満　　 16.0％
600～700万円未満　　 14.4％
700～800万円未満　　 10.5％
800～1,000万円未満　  10.3％
1,000万円以上　　　　 9.1％
未回答　　　　　　　   13.9％

20～40代独身女性の平均年収は約300万円です。（平成26年民間給与実態統計調査調べ）マンション購入者たちの年収は、平均年収より高めのようです。

その他、購入を決断したきっかけは「賃貸契約の更新が来た」「相続や贈与財産が入った」「転勤が決まった」など人それぞれ多種多様です。自己資金額や返済方法なども様々です。それらも含め、購入した人たちの例を年代別で見てみましょう。

20代で購入した場合

前項のデータによると、20代で購入した人は全体の7％います。

【　Ｎさん（年収680万円）】

購入のきっかけは、知人の35歳の独身女性が購入したマンションに遊びに行ったこと。Ｎさんいわく「今後、結婚などでライフスタイルが変わったとしても、自分の資産になるものがあれば安心。購入後も、貸したり売ったりしやすいように、都心に近く再開発などで将来性のあるエリアの駅から徒歩5分のマンションに決めた。自分の“城”を手に入れた安心感で賃貸住まいの頃より気持ちに余裕ができた」とのこと。

Ｎさんの物件は1LDK（バルコニー２カ所あり）の39.9㎡。購入価格3,690万円。資金計画は、頭金ゼロで35年ローン（金利は変動型0.775％）毎月の返済額は10万円で賃貸の頃の家賃と同程度とのこと。すでに100万円ずつの繰上げ返済も3回済ませているそうです。

20代で購入する最大のメリットは、定年退職までに余裕の返済計画が組めること。Ｎさんは繰上げ返済もできており、購入したことが日々の生活のダメージに全くなっておらず立派ですね。

30代で購入した場合

前項のデータによると、30代で購入した人は全体の33％います。

【　Ｆさん（年収500万円台）】

購入のきっかけは、実家近くにマンションが竣工したこと。

Ｆさんの物件は、結婚後も2人で住めるようにと2LDKで55㎡。購入価格は約3700万円。資金計画は、頭金約2,000万円、残り約1,700万円は35年ローン（金利は当初10年固定の2.5％）毎月の返済額は約6万円。

30代で購入するメリットは、それまでにしっかり貯蓄があれば頭金をしっかり準備できること。実際Fさんも実家暮らしの間に貯蓄していたので頭金を購入価格の半分以上用意できています。その後、Fさんは結婚し、夫の転勤地の都合で別の場所に住んでいるのですが、このマンションを賃貸にしており家賃収入が毎月約15万あるそうです。マンション購入後に結婚や転勤等を経験したFさんですが「マンションは自分が住まない時は賃貸に出せるし、将来的には老後自分たちが戻って暮らす事もできるので、選択肢が広がる」とのこと。マンション購入時に「賃貸としての価値はあるか？」もマンション選びの大事な要素ですね。

40代で購入した場合

前項のデータによると、40代で購入した人は全体の36.6％。購入時の年齢1位が40代です。

【　Sさん（年収700万円台）】

購入のきっかけは、ずっと実家暮らしだったが、職場が異動し通勤時間が２時間を超えるようになったこと。

Sさんの物件は、1LDKで36.6㎡（バルコニーあり）。購入価格は3960万円。資金計画は、頭金1,200万円、残り2,760万円は35年ローン（金利は変動型の0.57％）毎月の返済額は7万2千円。

40代で購入するメリットは、それまでの貯金を頭金として準備できることももちろんですが、自分らしいライフスタイルが確立しているので、自分らしいマンション選びができ、自分らしい家づくりができること。Sさんいわく「通勤時間が劇的に短くなり暮らしにゆとりが生まれた。料理好きなのでキッチンにかなりこだわった。友人を招く機会が増えた」とのこと。

逆に、40代で購入するデメリットは、退職年齢までにローンが完済しないこと。それまでに繰上げ返済をしておくか、「退職金での一括返済」と「老後の年金でローン返済する」とでは、どちらが良いかの綿密なシミュレーションが必要になります。

実際にマンション購入した独身女性たちの話、いかがでしたか？これから先のライフプランの参考にしてみてくださいね。

参考サイト　住宅・不動産をサポートする情報サイト「SUUMO(スーモ）」