FXに興味はあるけれど、用語の意味や注意することなどイマイチよく分からない!そんな人も多いのではないでしょうか?
用語や注意点をきちんと知っていることで失敗や損失を少しでも減らすことができます。今回は、FXを始めてみる前に知っておきたい用語や注意点について説明します!
FX経験者が教える!
FXを始める前に知っておきたい基本の用語と注意点
2018年12月13日
FXの基本用語
FXに興味はあるけれど、聞き慣れない用語が多すぎてなかなか始めるきっかけがつかめない人は、まずはこちらの用語を理解しましょう!
トレード
売買取引のことです。FXに限らず株の売買でも使われる用語です。トレードの関連用語として売買取引をする人をトレーダーと呼びます。最近人気の高い機械的・継続的に取引を行う手法をシステムトレードといいます。
証拠金
トレードするために最低限必要なお金を証拠金といいます。一定額をFX業者に預けて、実際に取引をする金額が証拠金です。100万円をFX業者に入金し、30万円で通貨を購入したらこの30万円が必要証拠金となります。口座に残っている残りの70万円は有効証拠金といいます。
証拠金維持率
有効証拠金を必要証拠金で割った割合を証拠金維持率といいます。上記の金額を例にあげると
証拠金維持率=70万円(有効証拠金)÷30万円(必要証拠金)×100=233.33(%)となります。
ロスカット
含み損を決済する損切りのことです。また上記の証拠金維持率が一定基準を下回った場合、FX業者より強制的に決済される仕組みのこともいいます。証拠金維持率が低くなった時FX業者から通達があることをマージンコールと呼びます。
ポジション
購入した通貨を持っている状態をポジションといいます。外貨を買って持っていることをロング(買い)ポジション、外貨を売って持っていることをショート(売り)ポジションといいます。
チャート
FXトレードを行う時に使用する「時間で区切られた通貨の値動き」をグラフで表示させたものです。株式取引でも使用します。トレーダーは経済情勢やこのチャートを読み解きながら日々の取引を行っています。
lot
取引通貨量の単位をlot(ロット)と呼びます。この取引通貨量の単位は、1lotを10万通貨としているところや、1万通貨としているところ、1千通貨としているところなど、FX業者によって異なります。
単位が少なくなればなるほど、少ない資金で取引を始めることが可能になるため、FX初心者の人は取引通貨量の単位が少ない業者を選ぶと安心です。
pips
FX特有の取引単位をpips(ピップス)と呼びます。FXでは様々な通貨を扱い、そのどの通貨も価格が常に変動しているため、特定の通貨(米ドル、円など)で価格を表すことができません。
「値動きが1円あった」となってもその値幅は日本円でしか通用しません。そのため値幅が「100pipsだった」と表現し、共通した単位としています。
スプレッド
通貨の買値と売値の差額のことをスプレッドといいます。スプレッドはFX取扱業者や、購入する通貨によってその差は異なります。
売買の度に発生する手数料ですので、トレード量が多いほどスプレッドの金額も増加します。デイトレードで1日何回も取引を繰り返す手法を選ぶ人は、スプレッドに注目して業者を選ぶ必要があります。
通貨ペア
2国間の通貨を売買することがFXの取引方法ですので、必ず2つの通貨を組み合わせてトレードします。この通貨と通貨の組み合わせが通貨ペアです。通貨ペアの取扱数もFX業者によって異なります。
代表的な通貨ペアにはドル円、ポンド円、ユーロ円などがあります。世界各国の通貨をトレードできることがFXの魅力の1つですが、最初はよく知っていて、情報も入ってきやすい代表的な通貨ペアで取引することをおすすめします。
レート
レートとはトレードする時の、通貨ペアの相場のことです。世界経済の情勢や要人発言などさまざまな要因でこのレートは常に変動しています。
スワップ
通貨ペアの金利差をスワップといいます。外貨預金をするとつく金利のイメージです。金利の高い国の通貨を買い、金利の低い通貨を売ることでスワップを得られる仕組みです。
外貨預金よりも金利が高く、スワップ目的でFXを利用する手法もありますが、売却時に買値よりも下がっており、結果として損をする場合もあります。
レバレッジ
てこの原理の「てこ」のことをレバレッジといいます。少ない資金(証拠金)でFXを利用できるという謳い文句は、このレバレッジを使いトレードするからです。
レバレッジを10倍、20倍と高く設定すればするほど、得られるリータンも大きくなる反面、損をした時の損失も大きくなります。
FXの注文方法
FXにはトレードを開始する際、さまざまな注文方法があります。最初のうちは使い慣れるのに時間がかかりますが、このような方法を知っておくことでトレードを有利に進めることができます。
成行注文
レートを指定せずに今すぐトレードしたい時に利用する注文方法です。
指値注文
トレードをする現在のレートよりも安く買いたい、高く売りたい時に利用する方法が指値注文です。たとえば今現在100円の米ドルが99円になったら買いたい場合に指値注文を設定しておきます。
逆指値注文
トレードをする現在のレートよりも高くなったら買い、安くなったら売る時に利用する方法が逆指値注文です。指値注文の損切りを設定する時によく用いる方法です。
相場はどちらに動くかわからないため、「このレートまで含み損が増えたら取引を終了しよう」というレートに逆指値を設定します。
IFD注文
IFD(アイエフディー)注文は、新規注文と決済注文を同時に発注する方法です。
OCO注文
OCO(オーシーオー)注文は、異なる2つの注文を同時に発注し、どちらか1つの注文が約定したら、もう1つの注文が取り消しになる方法です。
新規注文の時でも設定できますし、すでに保有しているポジションに設定することも可能です。そのため「このレートで利益確定し、このレートで損切り」という設定ができます。
IFO注文
IFO(アイエフオー)注文は、IFD注文とOCO注文を組み合わせた方法です。最初にIFD注文が約定したあとに、OCO注文が発注される仕組みです。OCO注文の1つが約定するともう1つの注文は取り消しになります。
IFO注文を利用すると「今はレート100円だけど、レート99円で買って、101円になったら売る。98円になったら損切り」という設定が1度にできます。そして予定通り101円で利益確定できると、98円で設定していた注文は取り消されます。
FXの注意点
いかがでしたでしょうか?FXで失敗する原因は、レバレッジを高く設定しすぎてすぐに資金が底をつく他に、このような用語や注文方法を理解していないことで失敗することも多くあります。
投資が自己責任だといわれ、難しい、怖いというイメージになるのは、このような知識不足も大きく関係しています。ルールや基本用語は正しく理解し、余裕資金の範囲でFXを利用することで資産形成を助けてくれる手段にもなります。
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