今年も早いもので残すところ約1ヶ月となりました。今年の家計状況はいかがでしたか?貯金も順調に増えましたか?家計状況が気にはなりつつも“赤字家計を更新中”なんてことはなかったですか?もしそうなら、今年じゅうにV字回復チャレンジ!
今の家計をじっくり把握し、考え見直し、軌道修正し、来年を気持ちよくスタートさせましょう! 来年は必ず“黒字家計”を目指しましょうね。
今年も残り1ヶ月!
赤字家計のV字回復にチャレンジ!
2018年11月30日
「赤字家計」の捉えかた
「赤字家計」とは、入ってくるお金(収入)より、出ていくお金(支出)が多い状態のこと(収入<支出)です。しかし、そのお金を「月単位」で把握するか、「年単位」で把握するかでも違ってきます。
*A子さんの場合
・毎月の収入(手取り15万円)
・ボーナス年2回(15万円×2)
・毎月の生活費 約17万円(毎月3万円の貯金も含む)
A子さんの家計を「月単位」で計算すると、「収入15万円<支出17万円」なので「赤字家計」と言えます。しかし「年単位」で計算すると、「収入210万円>支出204万円」(収入は、毎月の収入15万円×12ヶ月=180万円・ボーナス年2回15万円×2回=30万円で計210万円。支出は毎月の生活費17万円×12ヶ月=204万円)なので「黒字家計」と言えます。しかも、毎月3万円貯金しています。貯金は、今は出ていくお金(支出)ですが、将来手元にあるお金(資産)です。あなたの家計も「月単位」だけの赤字家計なのか、「年単位」でも赤字家計なのか、まずはしっかり把握したほうが良さそうですね。
今の家計を把握しよう
入ってくるお金(収入)の把握
・毎月入ってくるお金(給料)
・年に数回入ってくるお金(ボーナス)
・臨時で入ってくるお金(副業代・バイト代・親からのお小遣い・利子・配当金など)
それぞれ項目ごとに分けて把握しましょう。入ってくるお金(収入)を把握する場合に気をつけることは、手取り額(税金や保険料などを引かれた後、自分の財布に実際入ってくる額)で把握すること。
出ていくお金(支出)の把握
・毎月決まった額出ていくお金(固定費)
・額は決まってないけど毎月出ていくお金(変動費)
・年に数回出ていくお金(ボーナス払いや年一括払いのもの)
項目ごとに分けて把握しましょう。変動費は〇〇円~〇〇円と幅を設けて把握しましょう。
固定費とは・・住居費、保険料、ローン返済、会費、習い事費、お小遣い、貯金、投資など
変動費とは・・食費、水道光熱費、生活用品費、交通費、通信費、交際娯楽費、服飾美容費、雑費など
V字回復チャレンジ! ~独身女性の場合~
実家暮らしさんへのアドバイス
【毎月の手取額15万円の場合】
家に入れるお金 30,000円
昼食代(800円×20日) 16,000円
保険料(生命保険・車両保険など) 15,000円
外食・飲み会など 20,000円
趣味娯楽レジャー費 20,000円
ガソリン代 10,000円
ケータイ代 10,000円
被服費 5,000円
美容代 5,000円
雑費 5,000円
貯金 30,000円
合計 166,000円
「月単位」で見れば赤字家計です。アドバイスは2つ。1つめは、生命保険・車両保険・ケータイ代の内容を見直すこと。2つめは、外食・飲み会、趣味娯楽レジャー費を一つずつ書き出してみて「自分にとって本当に必要だったもの」と「付き合いで仕方なく使ったもの」に分けてみること。
ひとり暮らしさんへのアドバイス
【毎月の手取額15万円の場合】
家賃 60,000円
光熱費 10,000円
食費 35,000円
日用生活品 5,000円
保険料(生命保険) 5,000円
外食・飲み会など 10,000円
趣味娯楽レジャー費 10,000円
ケータイ代 10,000円
被服費 5,000円
美容代 5,000円
貯金 20,000円
合計 175,000円
「月単位」で見れば赤字家計です。アドバイスは2つ。1つめは、外食・飲み会は回数を減らす工夫、趣味娯楽レジャーは金額を減らす工夫をすること。(外食・飲み会は、自分の意志でなく付き合いも多いので回数を減らしてもストレスにならない。趣味娯楽レジャーは自分が好んでやっているため回数を減らすより、1回あたりの金額を見直す工夫が大事)。2つめは、手取額を増やす工夫をしてみること。
V字回復チャレンジ! ~既婚女性の場合~
夫婦だけ世帯へのアドバイス
【毎月の手取額30万円の場合】
家賃 80,000円
光熱費 15,000円
食費 50,000円
日用生活品 10,000円
保険料(生命保険・車両保険など) 30,000円
お小遣い 30,000円
趣味娯楽レジャー費 30,000円
ガソリン代 15,000円
ケータイ代 20,000円
被服費 10,000円
美容代 10,000円
貯金 50,000円
合計 350,000円
「月単位」で見れば赤字家計です。月単位の赤字をボーナスや臨時収入でカバー出来ていれば良いのですが、もし年単位でも赤字なら、支出額が大きい「家賃」「食費」「貯金」からまずは見直しましょう。今の家賃より安い物件はないか?食材を買い過ぎていないか?外食が多くないか?毎月の貯金額は妥当か?など、夫婦で一緒に話し合いましょう。
子どもがいる世帯へのアドバイス
【毎月の手取額30万円の場合】
家賃 80,000円
光熱費 18,000円
食費 50,000円
日用生活品 10,000円
保険料(生命保険・車両保険など) 35,000円
お小遣い 30,000円
趣味娯楽レジャー費 20,000円
ガソリン代 15,000円
ケータイ代 20,000円
教育費(幼稚園や保育園の月謝・習い事など) 30,000円
被服費 10,000円
美容代 10,000円
貯金 30,000円
合計 358,000円
「月単位」で見れば赤字家計です。年単位ではどうですか?年単位の家計に余裕があるのであれば、ボーナス払いや年一括払いなどをうまく利用し、毎日や毎月の生活に余裕を持てるよう、月単位を黒字にする計画も立ててみましょう。子どもが小さい間は、子育てをする親の体力や気力に余裕が大事。余裕は、無駄な出費を減らす効果もあります。子どもが大きくなると、今以上にお金がかかります。その時のためにも、毎日や毎月の体力や気力に余裕が持てる家計計画をおススメします。
いかがでしたか?自分の今をしっかり把握し、今年の内に黒字化計画を立て、来年を気持ちよくスタートさせましょうね。