言語や文化が違う海外への旅行では、様々なトラブルに見舞われる可能性があります。お金のトラブルもその一つ。チップの払い方を間違えた、クレジットカードをスキミングされてしまった、など、思わぬ事態に遭遇することも。海外旅行で起きるお金のトラブルとその予防策をご紹介します。
海外旅行で要注意!
危険なお金のトラブルとは?
2018年11月21日
日本と違う海外のお金のルール
言葉や食文化が違うように、お金についても、国によって様々な特徴があります。日本と同じような感覚でお金を持ち歩き、お買い物をしようとしたけれど、なぜかスムーズにできなかった、という経験がある方もいるかもしれません。
例えば、お金の文化の違いとして、代表的なものに「チップ」がありますね。特にアメリカやヨーロッパが有名です。レストランやタクシーを利用した場合、支払うべき金額に5%から15%ほど上乗せして支払います。
また、お金の支払い方法も国によって大きく違います。日本では、現金のほか、電子マネーやクレジットカードなどでお買い物ができますが、電子マネーやクレジットカードが普及しておらず、現金のみの取り扱いの国も多くあります。
逆に、アメリカのニューヨークやサンフランシスコなどの大都市では、クレジットカード払いが当たり前で、コーヒー1杯の支払いもカード。お店によっては、キャッシュで支払うと、お釣りの勘定が面倒臭いといった顔をされることさえあります。
海外旅行、どんなお金のトラブルがある?
それでは、海外旅行で考えられるお金のトラブルについて、いくつかご紹介しましょう。こんなトラブルもあるんだ、と頭に入れておくと、いざという時に落ち着いて行動できますよ。
チップのトラブル
先ほどもご紹介したチップですが、私たち日本人にとって、間違いを起こしやすいポイントでもあります。
チップを支払わなければならない場面で払い忘れてしまったり、金額を間違えて、多く支払ってしまったり、逆に少なすぎたり、というのはよくある失敗ですね。
さらに最近では、ハワイなど観光客がよく訪れる地域のレストランにおいて、請求金額にすでにチップが組み込まれている場合があります。チップを支払っているのにもかかわらず、テーブルにお金を置いてきてしまい、チップの二重払いしてしまったというトラブルもおきています。
両替でのトラブル
円をその国の通貨に両替する時も、注意したいポイントです。両替には手数料がかかりますが、海外に着いてから両替をしたら、日本よりもはるかに高い手数料を請求された、というのはよくあるトラブルのケース。
さらに悪質な場合だと、両替した最に渡された金額が少なかった(お札が1枚少なかった)、偽札が含まれていた、なんてこともあります。両替でのトラブルは、誰でも遭遇しうる問題です。
クレジットカードのスキミング
クレジットカードで支払った際に、カードの情報を盗み取られてしまい、勝手にカードを使われてしまうというのがスキミング。自分の知らないところでお金が使われてしまうという、大変怖いトラブルです。
実際にスキミングに遭った方の例だと、ニューヨークを旅行した時に使用したクレジットカードをどこかのお店でスキミングされてしまい、後日ラスベガスで5,000ドルが使われてしまったということがありました。
海外旅行に際して、クレジットカードの使用限度額を上げている方も多いので、スキミングされてしまうと、被害額が大きくなる可能性があります。
海外でお金のトラブルを防ぐ方法は?
それでは、お金のトラブルを防ぎ、快適な旅行にするためには、どのような対策が必要なのでしょうか。簡単にできる方法をご紹介します。
お金の文化をリサーチ
まずは、旅行先のお金の使い方をしっかりチェック。チップはいるのか、それは何%なのか、現金払いなのか、カード払いが主流なのか、など基本情報を確認しておきましょう。
旅行前に、観光ガイドを読んだり、旅行の体験談をブログなどでチェックしたりする方もいると思いますが、これらの情報が最新のものかどうか、注意する必要があります。一昔前のガイドマップなどで情報が古いと、実際の状況と異なることがありますよ。
両替所を選ぶポイント
どの国に旅行に行く場合でも、基本は、日本の銀行や空港で両替をしていくことがオススメ。両替所によって手数料に違いはありますが、日本の場合は、法外なほど高い手数料を取られることはありません。
また、日本の大手金融機関や空港で両替すると、偽札が渡されたり、金額をごまかされたりするトラブルを防ぐことができます。
海外現地で両替しなければならない場合は、その両替所の手数料はいくらなのか、金額をごまかされていないか、その場で必ず確認するようにしましょう。おかしいなと思ったらすぐに指摘することが大切です。
クレジットカードのスキミング対策
スキミングについては、カードを使わず、すべて現金払いをするのが一番の予防策です。しかし、高額な買い物をする際や、ホテルに宿泊する際に補償金代わりに提示をしたりと、カードなしの旅行はなかなか難しいのが現状です。
そこで、海外でクレジットカードを使用する際は、ICチップがついたカードを使う、できるだけカードから目を離さない、人気がない店や券売機での使用を避ける、利用明細書を細かく確認する、などで対策を行うようにしましょう。
おかしいなと気が付いた段階で、カード会社にすぐに連絡を行えば、不正利用を止めることが可能な場合もあります。旅行中にすぐに連絡できるように、クレジットカード会社の連絡先は、必ず控えておくことが大切です。
いかがだったでしょうか。せっかくの海外旅行、できるだけトラブルに遭わず、快適な旅を送りたいですよね。海外旅行に出かける前は、その国のお金の文化をしっかりリサーチし、事前にできる対策をしっかり行うようにしましょう。