投資をしようと思っても、結局のところ、「どの銘柄を選べばいいか」がわからなくて二の足を踏んでいる人はいませんか?
そこで、初心者が株式の銘柄を選ぶときに参考になりそうなポイントをいくつか紹介します。
投資初心者のギモン!
銘柄の選び方を教えてください
2018年9月15日
投資初心者が選びやすい方法は?
日本取引所グループJPXによると、2018年7月末現在、証券取引所に上場している会社の数は3,634社。株式投資経験のある人が、3,600以上の会社をすべて知っていて銘柄選択をしているかといえば、そういうわけではありません。みんなそれぞれに銘柄選びの基準を決めて、選択しています。基準の決め方はそれぞれですが、投資初心者が選びやすい方法は2つあります。
株主優待で選ぶ
自社製品や商品券、優待券などおトクなギフトをもらえる株主優待制度は、TVや雑誌でも紹介されることが多く、高い人気を呼んでいますね。ギフト好きの女子にとっては心惹かれてしまいます。
株価が動く要因のひとつは需要と供給の関係。人気があって多くの人が選ぶ銘柄は比較的株価が高くなっている可能性がありますが、有名な優待投資家さん達がどんな銘柄を選んでいるのか参考にしてみるのもいいでしょう。
名前を知っている会社で選ぶ
新聞の株式欄には上場している会社名と株価がずらっと並んで記載されています。その一覧を眺めながら、知らない会社の株価を確認するよりも、多少なりとも知識や親しみのある会社を選んだほうが安心です。とくに初めての株式投資では、自分が好きな製品やサービスを提供している会社を応援する意味で選んでみるのもいいですね。
特定の業界に注目してみる方法も
個別の会社を選ぶ前に特定の業界に注目してみる方法もあります。世の中で話題になっているテーマの業界に注目し、そのテーマから、業界、属する会社へと落とし込んでいく方法です。
たとえば最近の話題としてAIが気になるなら、そのAI技術を活用した製品を開発している会社に注目する方法もありますね。AI技術がどんなものに活用されているのかを簡単にでも調べてみれば、自動運転やデータ分析、教育等々いくつかの業界が浮かんできます。そのなかから自分がもっとも注目してみたい業界をチェックしてみるのもいいでしょう。
話題のテーマや業界は、ニュースや新聞だけでなく、フェイスブックやインスタなどのSNSをみながらピックアップすることもできますよ。
少しなれたら投資指標も使ってみる
欲しい優待ギフトだったり、好きな製品・サービスで銘柄を選ぶのはいいですが、株式投資の本来の目的は、少しでもお金を増やすこと。買った時の株価よりも高い株価で売れなければ利益は出ません。
過去と比べて今の株価がどうなのかは調べることはできますが、今後上がる見込みはあるかどうかの見極めは実はプロでも難しいもの。それでも今の株価が本来価値に比べて割安かどうかを判断するモノサシはあるんです。
それが「投資指標」というもの。いくつかの投資指標がありますが、割安感を計る指標として代表的なものに、PER(株価収益率)とPBR(株価純資産倍率)というのがあります。
PER(株価収益率)
税引き後の利益をその会社の発行済株式数で割った「1株当たり利益」に対し、株価が何倍まで買われているかを表したもの。PERの数値が低いほど、利益に対して株価が割安と考えられます。
PBR(株価純資産倍率)
会社の「1株あたり純資産」に対し、現在の株価が何倍まで買われているかを表したものです。現在の株価が企業の資産価値(解散価値)に対して割高か割安かを判断します。
PBR=1倍のとき、株価と会社の解散価値が同じ水準ということ。一般的にPBRが低いほうが割安と考えられます。
これらの投資指標はその会社の決算資料をもとに算出したものですが、これらの数値が銘柄選びの絶対的基準になるわけではありません。同じ業種の他の会社と比較してみたり、その他の投資指標も確認しながら総合的に判断するようにしてくださいね。