Apple Pay、LINE Pay、楽天ペイなど、スマホで簡単に決済できるサービスの登場で、もう財布を持ち歩く必要がなくなっています。とはいえ、メリットがあればデメリットもあります。まずはスマホ決済サービスをよく理解して、利用が向いているのかを判断しましょう。それぞれのサービスの特徴も紹介しますので参考にしてみてくださいね。
持ち歩くのはスマホだけ
現金もカードもいらない「スマホ決済」の始め方
2018年9月19日
スマホ決済とは
スマートフォンを使って支払いをする電子決済サービスの総称です。
Apple Pay、LINE Pay、楽天ペイ、Google Payなどがあります。
現金やクレジットカードを持ち歩く必要がなく、スマホで簡単に決済できるため、今後利用は拡大するでしょう。
決済方法
スマホ決済には二通りあります。一つはApple Payに代表される「非接触型決済」です。これはクレジットカードや電子マネーをスマホに登録して、お店にあるカードリーダーにかざして決済する方法です。また、Apple Payでは、Suicaの登録もできるので、改札機にスマホをかざせば改札を通ることができます。
もう一つはLINE Payや楽天ペイに代表される「QRコード決済」です。スマホの決済アプリを使ってスマホにQRコードを表示させて、店側がスキャンすることで決済をする、もしくは店側にあるQRコードをスマホで読み取って決済します。
QRコード決済は、スマホのOSに依存しないので、どの機種でも利用できるのが大きな利点です。
それぞれのサービスの特徴
次にスマホ決済として普及している4つのサービスの特徴を見てみましょう。
Apple Pay
Apple Payはジャストシステムが行った「Eコマース&アプリコマース月次定点調査(2018年6月度)」によると、決済方法として一番利用されているサービスです。(※)
※スマートフォンの決済機能利用者の44.7%は「Apple Pay」で、以下「楽天ペイ」「LINE Pay」(各24.3%)、「Google Pay」(23.0%)、「d払い」(21.1%)と続く。
登録できるカードは、Suica、クレジットカード、プリペイドカードの3種類です。お店での決済にはこれらのカードの電子マネー機能を使って決済します。対応する電子マネーは現在「Suica」「iD」「QUICPay」の3つとなっています。
デメリットとしてはスマホの機種に依存する点です。
iPhone 7以降の機種とiPhoneとペアリングされたApple Watchで利用できます。
LINE Pay
LINE Payはお店での決済はもちろん、LINEの友だち同士での送金ができ、LINEポイントも貯まります。
決済方法はQRコード決済となっており、アプリでコードを表示し、お店の人がスキャンして決済をします。事前にチャージをして利用するプリペイド方式となっています。
デメリットとしては使えるお店がまだ少ないことです。
ローソンやツルハ・ウェルネス・ココカラファインなどのドラッグストア、はなの舞・白木屋・笑笑などの居酒屋で利用できます。
オンライン決済ではZOZOTOWNで利用できます。
楽天ペイ
楽天ペイとは楽天の決済サービスの総称です。スマホ決済もできるサービスと言った方がいいかもしれません。
QRコード決済を使って、利用者側、店側双方の読み取りが可能です。支払い方法は楽天IDに登録したクレジットカードで支払います。特長としては、クレジットカードのポイントに加えて楽天スーパーポイントが0.5%貯まる点です。楽天スーパーポイントは楽天市場はもちろん、楽天ペイの次の支払いに利用したり、楽天スーパーポイント加盟店での支払いにも使えます。
Google Pay
Googleが提供している決済サービスで、現在スマホ決済ができるのはAndroid 5.0以降のおサイフケータイ対応機種となっており、iPhoneには対応していません。
「楽天Edy」、「nanaco」、「Suica」、「WAON」の4つの電子マネーに対応しているので、利用範囲が広く、さらに今後クレジットカードでの支払いも可能となるとの発表もあるので、Apple Payに迫る勢いがあります。
ポイントカードの登録もできるので、Google Payアプリでバーコードを表示することで、Tポイントやdポイントを貯めたり、使ったりすることができます。
スマホ決済のデメリットとは
現金やカードがいっぱいのお財布を持ち歩く必要がなく、スマホで簡単に支払いができる“スマホ決済”はメリットしかないように思われますが、現時点ではまだまだ問題はあるようです。
決済の仕組みが複雑
スマホ端末によっては使えないサービスがあったり、利用を開始するまでの登録の煩わしさが、スマホ決済の普及にブレーキがかかっている原因かもしれません。
また、店側にとっても、あらゆる決済サービスに対応できる端末を用意しなければならず、オペレーションが複雑化することがデメリットとなります。
セキュリティ面で不安
スマホにクレジットカードやウォレットの情報が入っていることで、盗難やハッキングなどの心配が出てきます。実際はQRコード決済は支払い時に、本人のデバイスとパスワードの両方が必須であり、非接触型決済は指紋認証や顔認証があるため、不正に使われる可能性は低くなっています。しかし、セキュリティの問題は絶対ではないため、少しでも不安あると二の足を踏みたくなるものです。
利用できるところが少ない
スマホ決済に対応している店舗は拡大していますが、それでも全国的に見るとまだまだ少ないと言えます。そうなると、スマホと財布両方を持ち歩く状況はまだしばらくは続きそうです。
スマホ決済を始めよう!
前項でデメリットをあげましたが、それでも時代はキャッシュレス化に向かっていると言えます。クレジットカードがここまで浸透したように、スマホ決済も確実に拡大していくでしょう。
最初の登録はハードルが高いかもしれませんが、一度登録をしてしまえば、あとは慣れでどんどん使い易くなるでしょう。
ひとつ注意したい点は、クレジットカードを登録し過ぎないことです。できれば一つか二つにして、管理をシンプルにすることでお金の出入りが把握しやすくなります。
いかがでしたか?
スマホが一台あればなんでもできる世の中が近づいてきました。来年は手慣れた感じでスマホ決済をしているかもしれませんね。