皆さんは銀行の口座はいくつ持っていますか?
銀行の口座を上手に使い分けることで、お金はもっと貯まります。
目的別に口座を使い分けるコツをお伝えします!
銀行の口座はいくつ必要?
2018年9月11日
まずは口座の数を確認して
皆さんの給与が振り込まれる口座以外にも、いくつか口座を持っているという人がほとんどだと思います。多いのは、給与が振り込まれる口座、ネット銀行の口座、ゆうちょ銀行の口座の3種類をもっているパターンではないでしょうか。
これらの口座のように普段利用している口座以外で、他にどのくらい口座があるのかまずは全部整理するところから始めてみましょう。
口座を整理していると、使っていない口座が出てきた人もいるかと思います。
例えば、学生時代にアルバイト料を振り込んでもらうために作った口座や、キャンペーンでポイントがもらえるからという理由でとりあえず作ったネット銀行の口座など。
残高がいくら残っているかを確認して、今後利用する予定がなければ出金したあと解約しておくとスッキリしますね。
現在は合併していてどの銀行になっているのかわからないという場合は、全国銀行協会のホームページから確認することができます。
休眠口座に注意
口座を整理していて残高がわずかだと、「解約するのも面倒だし、まぁいいか」と思う人もいるでしょう。
でも、最後にお金の出し入れがあった日から10年(ゆうちょ銀行では5年)を経過すると、その口座は「休眠口座」となり、口座に残っているお金はいったん銀行のお金になってしまいます。
休眠預金等活用法とは?
2018年1月から「休眠預金等活用法」が施行されました。
これにより、休眠口座の預金は所定の機関に移管され民間公益活動に活用されることとなります。対象となるのは2009年1月1日以降、10年以上出し入れがない普通預貯金や定期預貯金です。
休眠口座は手続きをすればいつでも払い戻しができますが、払い戻しに手数料がかかったり、銀行によってはそもそも休眠口座の管理手数料がかかったりする場合もあります。現在の一般的な普通預金の金利は0.001%です。金利より高い手数料を払うことになるくらいなら、出金して解約をしておきましょう。
上手な口座の使い方
では、上手にお金を貯めるには口座はいくつあればベストなのでしょうか?まずは基本の3つの口座に分けていきましょう。
使う口座
メインバンクとも言います。給与が振り込まれる口座です。勤務先から指定される場合もありますが、この口座は金利より言葉通り「使いやすさ」をポイントに選べばいいでしょう。家賃や公共料金などの毎月の支払いやクレジットカードの支払いも、この口座から引き落とすようにしておくと便利です。
生活費を出金する場合、仕事が終わってからだと時間外手数料がかかる場合がありますが、「残高〇万円以上は月〇回まで無料」「振込手数料は月〇回まで無料」などの優遇サービスを調べて利用するなど工夫をしてくださいね。
守る口座
自分の生活を守る口座です。
毎日健康で元気に働けると幸せですが、万が一しばらく働けなくなったり、仕事を辞めないといけなくなったりする場合に備えて、給与の6カ月分は備えておきたいもの。例えば、月給が25万円の人なら150万円ですね。
すでにメイン口座に貯まっているという人は、イザという時に使える様、サブ口座に移しておきましょう。
これから準備するという人は、給与が振り込まれる口座に自動積立口座を作って、毎月自動的に先取り貯金をしていきます。給与の2割は貯金できると理想なので、毎月5万円ずつ積立て、さらにボーナスも併用するといいですね。150万円が貯まったら、サブ口座に移せばOKです。
この守る口座は、イザという時までは使わないことが前提なので、金利が少しでも高い銀行を選ぶといいでしょう。
増やす口座
イザという時のためのお金が準備できたら、今度は将来や老後に向けて増やしていく口座を作りましょう。
老後資金はコツコツと長期にわたって貯めていくことが大切です。銀行の積立預金を利用するのも手軽ではありますが、2018年8月現在の低金利では残念ながらなかなかお金を増やすことは難しい状況です。
そこで増やしていくためには、投資信託を利用するのも手です。給与が振り込まれる銀行でつみたてNISA口座を開いて、毎月コツコツと投資信託で積立てしていくと楽チンです。
つみたてNISA(少額投資非課税制度)というのは、年間40万円までの投資額に対する利益が非課税になる制度です。非課税の期間は20年間です。
投資信託は元本保証ではありませんが、つみたてNISAで取り扱っている商品は、金融庁が「長期」「分散」「積立」に適していると判断した投資信託に限られているので、初めて投資をするという人でも安心して始められます。
この秋は、使っていない口座を整理し、「使う」「守る」「増やす」3つの口座で効率よくお金を貯める準備をしていきましょう!