株式投資のお楽しみと言えば株主優待ですが、株を買うお金がないとお嘆きのあなた!
10万円以下で買えて、株主優待を受けられる銘柄って結構あるんですよ。今回はそんな企業の株主優待をご紹介します。
どんな優待があるのかを選ぶのは楽しいけれど、株主優待を受けるための注意点もお伝えしますので、しっかり理解した上で株を買ってみてくださいね。
10万円以下で買える!
おすすめの株主優待をご紹介♪
2018年6月28日
株主優待をもらうには?
株主優待を受けるためには、いくつかのルールがあります。
購入時期
まずは購入する時期です。株には権利確定日(決算日)というものがあって、実際にはその3営業日前の「権利付き最終日」までに株を保有している必要があります。つまり、権利付き最終日の時点で株をもっていれば、優待が受けられるわけです。(※)
そして権利付き最終日の翌日が「権利落ち日」となります。
仮に、権利付き最終日に株を買って、翌日の権利落ち日に株を売っても、株主優待は受けることができます。しかし、この方法は最も損をすることになります。なぜなら、権利付き最終日は皆が株を買いたがるので、株価は上がり、権利落ち日は皆が株を売りたがるので、株価が下落する傾向があるからです。できれば、権利付き最終日前に余裕をもって早めに買っておくとよいでしょう。
※銘柄によっては、権利付き最終日に株を保有しているだけでは優待は受けられず、「1年以上保有していること」などの保有期間の条件がついているところがあります。
必要な株数
次に、企業が指定する株数を保有していなければなりません。100株で商品2000円分、500株で商品1万円分など、株数によって優待がグレードアップする銘柄もあります。
また、「最低単元の100株買ったけれど、株主優待がもらえるのは500株以上だった」ということもあるので、優待が獲得できる株数はしっかりチェックしましょう。
10万円以下で買える株主優待がある銘柄
さて、実際にどんな株主優待があるのか見て行きましょう。(2018年6月時点)
◇アイ・ケイ・ケイ (証券コード:2198)
優待獲得最低額:82,300円
自社特選品(菓子)1500円相当
食事優待券3枚
◇きちり (証券コード:3082)
優待獲得最低額:91,200円
当社運営店舗での食事券3,000円分
◇エー・ピーカンパニー (証券コード:3175)
優待獲得最低額:72,300円
当社グループの直営店舗で使える優待券3,000円分
またはお米券3kg分
◇ダイドーリミテッド(証券コード:3205)
優待獲得最低額:45,200円
自社取扱商品(衣料品・雑貨)4,500円相当
◇エストラスト(証券コード:3280)
優待獲得最低額:93,200円
2,000円相当のクオカード
※1年以上継続保有の株主のみに贈呈
◇ブックオフコーポレーション(証券コード:3313)
優待獲得最低額:82,100円
自社グループ買物券2,000円相当
◇ブロードリーフ (証券コード:3673)
優待獲得最低額:60,200円
オリジナル・クオカード3,000円相当
株主優待券2,000円相当
※自社運営自動車補修部品インターネットショッピングサイトで利用可
◇東京個別指導学院 (証券コード:4745)
優待獲得最低額:98,700円
カタログ商品(食品、菓子、図書カード1500円分など)
◇楽天 (証券コード:4755)
優待獲得最低額:71,120円
楽天市場 200円クーポン4枚(800円相当)
楽天トラベル 国内宿泊クーポン(2,000円相当)など
◇フリュー (証券コード:6238)
優待獲得最低額:99,000円
2,000円相当のクオカード
◇マルシェ(証券コード:7524)
優待獲得最低額:81,100円
自社グループ飲食券(1,000円)3枚
◇フランスベッドホールディングス(証券コード:7840)
優待獲得最低額:97,000円
優待券5,000円相当
※自社グループショップで利用可
◇ヴィア・ホールディングス (証券コード:7918)
優待獲得最低額:70,400円
自社グループ食事券5000円相当
※1,000円毎に500円割引
◇レオパレス21(証券コード:8848)
優待獲得最低額:69,000円
自社海外ホテル(グアム)無料宿泊券2枚
国内「レオパレスホテルズ」50%宿泊割引券2枚
◇ナック (証券コード:9788)
優待獲得最低額:92,800円
自社グループ会社商品(化粧品)
株主優待で気を付けること
株主優待がほしくて株を買ったのに、値下がりして、優待分以上の損をしたとなれば本末転倒です。
たとえ優待につられて株を買うにしても、その企業のIR情報はしっかり見ておきましょう。
自己資本比率がどのくらいか、配当利回りはどのくらいか、PBR、PERの数値を見て、その株が割高なのか割安なのかを判断するなど、株式投資の基本を押さえておくことで、長期保有による値上がり益も期待することができます。
まずは、値上がりが期待できる株なのかを見極めて、株主優待はあくまでも「おまけ」として考えることが大切です。
IR情報のここを見よう!
【自己資本比率(ROE)】
自己資本を使ってどのくらいの利益を上げたのかをみる尺度。ROEが高いほどその企業の収益性が高く、投資価値が高いと判断する。
【配当利回り】
投資金額に対する配当金の割合で、1株あたりの配当金を株価で割って求める。
東証1部全銘柄の平均配当利回りは1.60%(2018年6月現在)となっている。
【PBR(株価純資産倍率)】
株価が1株あたりの純資産の何倍まで買われているかをみる尺度。1倍割れであれば割安と見る。
【PER(株価収益率)】
株価が1株あたりの純利益の何倍になっているのかをみる尺度。PERが低いと割安、高いと割高と判断する。東証1部全銘柄の平均は15倍くらい。
NISAを活用しよう!
株式投資で利益が出ても、20%は税金で引かれてしまいます。
配当金と株主優待が楽しみで株を保有している人にとっては、この20%は痛いものです。
そこで、NISAを活用すれば、毎年120万円までの投資額に対して、配当金や売却益が非課税になります。大いに利用しましょう。
NISAについてはこちらの記事もチェック!
「NISAを利用する時に確認したい! 知ってお得な裏技5つ」
株主優待がきっかけで株式投資を始めたという人は意外と多いのではないでしょうか。また、優待の商品が思った以上に良くて、その企業のファンになったという人もいるかもしれません。そういう意味でも株主優待は侮れないものです。
年に1、2回のお楽しみ、ワクワクしますね!