最近ではお中元を贈りあうことも少なくなっていると聞きますが、普段なかなか顔を合わせることのできない恩師や、義父母、親戚など季節の挨拶としてお中元を贈ってみませんか。贈る相手毎の適切な予算や品物など、基本のお中元マナーとおススメ商品をご紹介します。
今から押さえておきたい
お中元のマナーとおススメ商品
2018年6月23日



お中元って何?
お中元とは夏の暑い盛りに、日ごろお世話になっている方へ感謝の気持ちと、健康を願う気持ちを表すために行われてきた、古くから伝わる風習です。同じ意味合いのものとしてお歳暮もありますが、目的は同じで、お中元の場合は、夏、すなわち年の中間で贈り、お歳暮の場合は、一年の最後、年末に贈ることから、締めくくりの挨拶の意味もこめられて言います。
お中元っていつ贈るの?
「中元」という名がつくとおり、暦(1年)の真ん中にあたる日、7月15日を中元といいこの近辺に贈るのが通例となっています。関東であれば7月初旬~7月15日まで、関西の場合には7月下旬から8月15日までに贈るのが一般的とされています。地域によって時期が異なりますので、遠方の方へ贈る場合には、お住まいの地域の習慣を調べてみるのが吉です。
誰に贈ればいいの?
お中元は、前述のように日ごろの感謝をこめて贈るものですので、感謝を伝えたい相手が基本です。義父母や親戚など、お付き合いのある親戚に季節の挨拶として贈ったり、会社の上司や恩師などに贈ったりします。
ただし、贈ってはいけない相手もあります。それは、相手方が国会議員や、国家公務員、裁判官、警察官だった場合です。こうした職業の方々は職業倫理規定によって、贈り物を受け取ることを明確に禁じられているからです。
また、個人ではなく会社へ贈る場合にも注意が必要です。会社によっては贈答品の受け取りを禁止している会社もありますので、相手方のご事情をしっかり把握した上で贈りましょう。
贈ってはならない品物ってあるの?
海苔やお茶は香典返しに利用されることも多く、不幸を連想させてしまうため、避けましょう。また、現金や金券などは相手方が自由に使えるため喜ばれるかもしれませんが、あくまでも親子などの近しい間柄でない限りは、失礼に当たってしまいます。また靴や靴下など、足で踏みつける物は相手を踏みつける意味を持ってしまうので、こちらもNG。
その他、筆記用具や時計など、実用的なものも、贈り物としては避けたいものとされています。結婚式のお祝い事の際に贈ってはならないものと同様の考えで選んでみましょう。
お中元の予算ってどの程度?
お中元と一概にいっても、贈る相手によっておおよその予算が決まってきます。親戚や実家などへ贈る場合の相場はおおよそ5,000円ほどが相場のようです。とはいえ近しい間であれば、欲しいものや好みをヒアリングした上で、予算も柔軟に設定してもよいでしょう。
会社の上司や恩師へ贈る場合の予算も5,000円程度とされています。ただ、取引先など、会社あてに贈る場合には、10,000円程度の予算で贈っても良いでしょう。
お友達やご近所、恩師などへは3,000円~5,000円が相場となっています。ご近所などは普段顔を合わせることも多いのであまりに高額な贈り物をしてしまうと、かえって気を使わせてしまいますので、ご自身であればどの程度の金額なら気にせず受け取れるか考えて値段設定してみましょう。
おススメの商品は?
相手への感謝をこめて贈るものですから、できればお相手の好みに合ったものを贈るのが基本ですが、そうはいっても迷うものですよね。おススメは消え物といわれるもので、お菓子や果物など消費できるものがおススメです。
例えば、独身の方や年配者の方は、沢山はかえって消費しづらいですから、量より質で高級フルーツや、多少日持ちがする肉や魚の加工品などがおススメです。お子様が居るご家庭ならカルピスのような飲料、お菓子など、複数人数で消費できるものがおススメです。
食品に限らず、食器用洗剤や洗濯洗剤なども良いかもしれません。ただ、ご家庭ごとにこだわりのあるものでもあったりするので、洗剤等を贈る場合には、例えば強い香りのものを避ける、小さなお子様でも大丈夫な素材のものにするなど配慮しましょう。
また、暑い時期の贈りものですから、涼を感じるものを贈るのもいいでしょう。尚、生モノを贈る場合には、相手方の受け取りの都合や、ご予定をあらかじめ調べた上で贈ってくださいね。
いかがでしたか?これまでお中元は贈ったことがないという方も基本マナーをマスターして、今年の夏は贈ってみましょう。