「現金を持ち歩かなくても済む」「ネットショッピングには欠かせない」
クレジットカードは非常に便利な反面、使い過ぎてしまう怖さがあります。クレジットカードの支払いを毎月管理できている人は問題ありませんが、それができない人はルールを決めておきましょう! これだけでも使い過ぎを防げます。
今月の支払いヤバい!!
クレジットカードの使い過ぎを防ぐための
3つのルール
2018年6月15日
クレジットカードを使い過ぎると
クレジットカードには利用限度額というものがあります。クレジットカードを作る際に設定しますが、その限度額が適用になるかどうかはクレジットカード会社の審査によります。
まずはお使いのクレジットカードの利用限度額を確認してみてください。
この限度額を超えるとエラーとなり、カードが使用できなくなります。
また、限度額を超えていなくても、引落し口座から請求金額が引落しできない場合も、使用が停止されます。
さらに怖いのは…
利用限度額を超えた場合は、利用できないだけなのでそれほど問題はありませんが、口座から引き落としできなかった場合は、翌日から延滞金が発生します。さらに、延滞した事実が第三者機関である個人信用情報機関に記録されてしまいます。この延滞の程度によっては、新たにカードが作れなくなるだけでなく、今後、自動車ローンや住宅ローンを組む際に、審査が通らなくなるケースにまで発展します。
そうならないためにもルールを決めて、使い過ぎを防ぎましょう。
ルールその1 利用用途を制限する
なんでもかんでもクレジットカードで支払いをすると、いくら使ったのかが把握できなくなり、使い過ぎにつながります。そこで、クレジットカードを利用する用途を制限するとよいでしょう。
たとえば、3万円以上の日用品の購入や固定費(光熱費や通信費)のみに使うなどです。
この場合は、食費などには使わないので、利用頻度が少なくなり、把握しやすくなります。
おすすめは?
クレジットカード払いがおすすめなのは固定費です。
毎月ほぼ決まった額が引き落とされるので、使い過ぎることがなく、クレジットカードを持ち歩く必要もないので紛失や盗難の心配もありません。
ポイントも確実に貯まります。
もちろん、“どの用途で使うのがいいか”は各家庭それぞれです。要は、把握できる範囲かつ支払える範囲を決めておくということです。
ルールその2 ポイント目的で利用しない
クレジットカードの魅力といえば、ポイントが付くことです。一般的なカードのポイント還元率は0.5%ほどですが、1%以上付く高還元率のカードもあります。
しかし、ポイントがほしいためにカードを利用するというのは本末転倒です。
仮に1%ポイントが付くカードであれば、それは1%引きと考えられます。世の中、5%引き、10%引きという特典がありふれている中で、たった1%にこだわる必要はないと思いませんか?
ポイントはあくまでも“おまけ”程度に考えて、使う基準にしないようにしましょう。
ルールその3 明細書をチェックする癖をつける
クレジットカード利用の基本とも言えますが、なかなかできない人が多いのも事実です。
Web明細の場合
最近は、Web上で明細書を確認するWeb明細が主流になってきており、郵送で送られてくる明細書に比べて、自分から能動的に見に行かないとチェックができないためハードルが高くなっています。カード会社のサイトに行って、ログインするためのID、パスワードを入力する作業で脱落する人が多いようです。
明細書は郵送に
そもそも、まめにチェックができている人は、クレジットカードを使い過ぎることもないと思うので、使い過ぎを心配する人は、明細書は郵送にしてチェックするためのハードルを下げましょう。
クレジットカードを作る際に、Web明細にすると次年度の年会費が安くなるなどの特典があるため、Web明細を勧められますが、希望しなければ明細書は基本書面で送られてくるようになっています。
明細書のチェックは単に使い過ぎを自覚するためだけでなく、カードの不正利用の発見にもつながるので、必ずチェックするようにしましょう。
クレジットカード利用の注意点
クレジットカードは便利である反面、使い方よってはリスクを伴います。
以下に注意点をあげます。
リボ払いは使わない
リボ払いとは、毎月の支払いを一定にする返済方法です。いくら使ったかは関係なく、返済額が一定なので、支出に対して麻痺してくる危険があります。
支払残高が増えれば、返済期間が延びるので、利息は日増しにかさんでいきます。
リボ払いを続けた結果、支払残高が100万円になった場合、利息だけで月12,500円(年15%の場合)払うことになります。月々の支払いのほとんどが利息の支払いという状況になりかねません。
支払い方法は手数料がかからない1回、もしくは2回までを厳守しましょう。
クレジットカードの署名を忘れない
新規のカードが届いたら、必ず裏面の署名欄にサインをしましょう。
そもそもサインのないカードは使えないことになっており、店側はサインがないカードでの支払いを拒否することができます。
また、サインのないカードが不正利用された場合、損害額が補償されないという最悪のケースに陥る可能性があります。
ちなみにサインは漢字かローマ字か悩む人がいますが、言語や文字に関しての規定はありません。サインをする意味は本人確認のためなので、普段書き慣れたものにしましょう。
海外でよく使うからと言って、ローマ字にする人がいますが、むしろ海外では真似されにくい漢字での署名がよいかもしれません。
キャッシュレス時代の到来などと言われ、現金を持ち歩かなくても、カードやスマホで簡単に決済できてしまうのは非常に便利ですが、一方で、お金の流れに実感が伴わないことで危険もはらんでいます。
少しでもお金の使い方に不安がある人は、“ルールを決めて、それを守ること”を徹底しましょう。