なかなか貯金が増えず、浪費傾向があるかもと悩んでいませんか。
お金を使うときの判断基準を持っておらず、人によく思われたいと太っ腹な自分を演出してしまいがちな人は浪費リスクが高いかも。
お金を大事にできる人は、損得勘定と上手につき合う人です。損得勘定を使う場面とそうでない場面を賢く使い分ければ、浪費リスクを下げられます。
浪費家から卒業するために必要な損得勘定とのつき合い方についてご紹介します。
浪費をやめたいなら
損得勘定と上手につき合いましょう!
2018年5月31日
浪費をやめたい
都合のよい言い訳で浪費してしまう?
毎日の生活に追われていると、500円や1,000円、1万円といったお金の重みをじっくりと考える時間を持ちづらいものですね。そのためか、計画的にお金を使う習慣を身につけられず、浪費生活からなかなか抜け出せない人がいます。
浪費とは無駄遣いのこと。役に立たない目的のためにお金を使ってしまう状態をいいます。この「役に立つ」の部分がポイントで、自分に都合のよい言い訳をつければ何にでも使っていいことになってしまいますよね。
あのお店の人は感じがいいから何か買ってあげたい、経済が回るからお金はどんどん使ったほうがいい、飲み会に誘ってもらったのだから断ったら相手に悪い、などなど。お金を使うための理由は、つけようと思えばいくらでもつけられます。
損得勘定を基準にしてみよう
資産家でいくらでもお金を使える人でもない限り、普通に暮らす私たちは浪費生活から抜け出さなければなりません。日々の生活はもちろんのこと、将来までもお金が足りなくなり困ってしまうためです。
では、どうしたらいいのでしょうか。ここで取り入れたいのが損得勘定です。自分にとって、自分の人生にとって損か得かをしっかり考えてから、お金を使うかどうかの判断をします。
損得勘定という言葉には、悪いイメージに取られがちな面があります。「あの人は損得勘定で考える人だから」といった使い方もされますね。しかし、悪いイメージもあるとわかった上で上手につき合えば、浪費を防ぐために損得勘定は効果的。損と得の対象によって、損得勘定の良し悪しは変わるものなのです。
お金を使うときの判断基準に損得勘定を取り入れる
使ったあとにどうなるかを考えたい
まず、自分自身だけの問題における、お金とのつき合いに損得勘定を取り入れてみましょう。コツはたった1つ。お金を使おうと思っている「今」の気持ちだけでなく、「使ったあと」の気持ちを考えるようにするだけです。
・大して使いもしないものを買ってしまった→あとで買わなければよかった思うため損
・財布が寂しくなるほど買ってしまった→あとで財布が寂しくて心細くなるため損
・見栄を張るためにお金を使ってしまった→あとで見栄を張った自分が嫌になるため損
また、浪費生活によるストレスは、下記のような損も呼び込みます。
・貯金ができていない→将来の不安がつきまとうため損
・お金を使うこと以外に楽しみがない→お金頼みはむなしいと感じられてしまうため損
後悔をしたり嫌な気分になったりするようなお金の使い方は、自分自身にとって損ですね。このような損は、誰でも避けたいはず。
長期的な視点を持とう
損得勘定を上手に取り入れてお金を使うためには、「今」の気持ちだけでなく、「使ったあと」の気持ちが大切とお話ししました。お金とのつき合いでは、長期的な視点が大切になるのです。
損か得かは瞬間の価値だけで判断するものではありません。貯金をするために毎月少ない金額でやりくりすることは大変に思えるかもしれませんが、それは後々の得を生む行動です。貯金ができることによる安心感や、本当に好きなものを手に入れるときの喜びは、一時の喜びに勝ります。
使ったお金が損を感じさせる気持ちを生むのか、得を感じさせる気持ちを生むのか、お金を使う前に少しイメージする癖をつけるだけで、よりよい判断ができるようになるでしょう。
人とのつき合いはバランス重視で考えたい
損得勘定で嫌われる?
人とのつき合いの場に損得勘定を取り入れる方法について、なんとなく難しそうと感じるでしょうか。人から「あの人は損得勘定する人だから」と言われたくないと思うのは自然なことです。
確かに自分のためだけの目先の損得で人とつき合うと、そのようなセリフを言われてしまう可能性があります。相手によって態度を変える人や、見返りを求めながら人とつき合う人は、悪い損得勘定のイメージの人になりがちです。
しかし、相手の得と自分の得をバランスよく考えた行動ができれば、マイナスなイメージを持たれずに済みますよ。損得勘定を対人関係に上手に取り入れていきましょう。
1つのことだけで判断する人はいない
自分の周囲にいる人のことを思い出してみてください。よほど強烈な印象が残るようなアクシデントが起こらない限り、人は1つの出来事だけで相手を判断しないものです。
例えば、お金の問題で飲み会を断る人がいたとします。お金がないのに無理に参加すると、あとでしんどくなるという損が発生するためです。しかし、普段から人に親切にしていて、頼まれた仕事を快く引き受けるような人であれば、飲み会を断ったくらいで「損得勘定する嫌な人」とは思われないはず。
誰かが困ったときに快く仕事を手伝うなどの行為は、相手が恩に思ってくれる、ほかの人からも頼りになる人だと思われる、スキルアップにつながるなど自分にとっての得にもなるものです。
損得勘定の考え方が身につくと、浪費をしないお金の使い方の判断が自然にできるようになります。人とのつき合いにおいても、相手も自分も得となるような損得勘定の考え方が有効です。損得勘定を日々の生活に上手に取り入れて、お金の使い方をランクアップさせてみてはいかがでしょうか。